ボタンを押すと即立ち読みできます!
いちか先生の本は何作か読ませていただきましたが、これが一番好き。
たんたんとした文章の印象でしたが、それが今作はぴったりな気がする。
私が騎馬民族、中国西域が好きだからちょっと上振れしてるかも。萌2.
舞台はなんちゃって中華。
匈奴(小説内では胡国)と漢(同 華帝国)の間にたってた
楼蘭(同 天蘭)のイメージ。
受けさんのおじいちゃんが宰相をつとめる。
湖があるので水が豊富で豊か。
受けさんは、有力貴族の嫡子で幼いころから
国の事を第一に考える帝王学みたいなことを教え込まれ
またそれをきちんと守る良い子。
黒い髪、黒い瞳。
めっちゃ美人だった華帝国の姫が母でその血を色濃く受け継ぐ。
攻めさんは受けさんの国に人質としてきた貧乏国(月弓国)の公子。
(庶子で、人質として送り込むためだけに公子として認められた)
最初は投げやりで傍若無人っぽかったが、
人情味の厚い、頭領 とか お頭 とか言われてそうなタイプ。
10才の受けさんに出会い、ひとめぼれ。
手を変え品を変え、なんとか手に入れようとしたけど
貧乏国の公子だからダメと言われて、一念発起、国に帰って
世継ぎの座をget。
10年かけて のし上がり、王になり!、
受けさんの国に攻め入ってきたというのが序盤。
超 執着してます。
そっから体から入って、いろいろあって、想いが通じ、
最後は受けさんが寵臣になって
二人仲良く国を盛り立てていったとさ というお話でした。
挿絵でちょっとショタっぽく見えるところと、ちょっとお目目くりくりすぎて
女子かよ(まあ女装のシーンもあったからしょがないけど)
という感じがあり少し残念。
基本的にはキレイな絵でした。
お話としては、王道なんだろうけど、戦いの残酷さとか非情さを
きちんと書いてて、うん、やっぱそうだよな と納得した部分が
萌2評価に貢献。
みんな仲良くハッピーエンド なんてならないもんね・・・
それから終わり方も 王道だろう と思うけど
やっぱり好きな終わり方で 評価upにつながりました。
コンタクトしてるので砂礫って対応不可 なんだけど
なぜか砂漠とか 乾ききった風 とかの描写を読むと、
うれしくなっちゃうんだよな。
そう、砂漠の中に打ち捨てられた城壁 が、最後のシーンのイメージです。
なんちゃって中華でも西域よりがお好きな方はぜひぜひ!