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表題作蒼穹の虜

火竜 月弓国の主
沙蘭 天覧国

あらすじ

たおやかな美貌と聡明な頭脳を持つ天覧国の沙蘭は、講和の席で大国・月弓国の主である火竜に「俺のものになれ」と告げられ…。

作品情報

作品名
蒼穹の虜
著者
高原いちか 
イラスト
幸村佳苗 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344834682
3.7

(14)

(5)

萌々

(4)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
49
評価数
14
平均
3.7 / 5
神率
35.7%

レビュー投稿数1

シルクロード舞台の執着もの

いちか先生の本は何作か読ませていただきましたが、これが一番好き。
たんたんとした文章の印象でしたが、それが今作はぴったりな気がする。
私が騎馬民族、中国西域が好きだからちょっと上振れしてるかも。萌2.

舞台はなんちゃって中華。
匈奴(小説内では胡国)と漢(同 華帝国)の間にたってた
楼蘭(同 天蘭)のイメージ。
受けさんのおじいちゃんが宰相をつとめる。
湖があるので水が豊富で豊か。
受けさんは、有力貴族の嫡子で幼いころから
国の事を第一に考える帝王学みたいなことを教え込まれ
またそれをきちんと守る良い子。
黒い髪、黒い瞳。
めっちゃ美人だった華帝国の姫が母でその血を色濃く受け継ぐ。

攻めさんは受けさんの国に人質としてきた貧乏国(月弓国)の公子。
(庶子で、人質として送り込むためだけに公子として認められた)
最初は投げやりで傍若無人っぽかったが、
人情味の厚い、頭領 とか お頭 とか言われてそうなタイプ。
10才の受けさんに出会い、ひとめぼれ。
手を変え品を変え、なんとか手に入れようとしたけど
貧乏国の公子だからダメと言われて、一念発起、国に帰って
世継ぎの座をget。
10年かけて のし上がり、王になり!、
受けさんの国に攻め入ってきたというのが序盤。
超 執着してます。

そっから体から入って、いろいろあって、想いが通じ、
最後は受けさんが寵臣になって
二人仲良く国を盛り立てていったとさ というお話でした。

挿絵でちょっとショタっぽく見えるところと、ちょっとお目目くりくりすぎて
女子かよ(まあ女装のシーンもあったからしょがないけど) 
という感じがあり少し残念。
基本的にはキレイな絵でした。

お話としては、王道なんだろうけど、戦いの残酷さとか非情さを
きちんと書いてて、うん、やっぱそうだよな と納得した部分が
萌2評価に貢献。
みんな仲良くハッピーエンド なんてならないもんね・・・
それから終わり方も 王道だろう と思うけど
やっぱり好きな終わり方で 評価upにつながりました。

コンタクトしてるので砂礫って対応不可 なんだけど
なぜか砂漠とか 乾ききった風 とかの描写を読むと、
うれしくなっちゃうんだよな。
そう、砂漠の中に打ち捨てられた城壁 が、最後のシーンのイメージです。

なんちゃって中華でも西域よりがお好きな方はぜひぜひ!

3

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