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表題作ずっと君のことが

衛藤尚史,救急救命医
朝倉秀,救急救命医

あらすじ

救急救命センターを舞台にした医者モノBL小説。
BLではありますが、本格的医療ドラマとしても楽しめます。
最近のTV医療モノより面白いこと間違いなし!

紙版の上下巻と雑誌掲載中編(文庫本未収録)と書き下ろしショートストーリーをまとめたお得な1冊です。

作品情報

作品名
ずっと君のことが
著者
檜原まり子 
イラスト
桜遼 
媒体
小説
出版社
メディアチューンズ
電子発売日
4

(4)

(1)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
16
評価数
4
平均
4 / 5
神率
25%

レビュー投稿数2

隅々まで面白い!

いや~かなり読み応えがありました!
ちょっと古いですが、まさにテレビドラマ「ER」のBL版。
ふたりは中学からの同級生で両片思いなのでBLの定番でもあり、そして医療の現場を医師側と患者からも垣間見れて、なおかつ政治の世界もちょっと見れてしまうというなかなかの作品です。
それに加え、価格がとっても安いのでかなりのお買い得品なのです。GW中に読んだのですが、この作品を見つけたことでかなりの充実感を味わいました!

秀と尚文は中学からの同級生で、今は同じ職場で救急救命士として働いている。秀は並々ならぬ思いを抱いて、尚文と一緒に働くためアメリカでの医師としての立場を捨て約6年ぶりに帰国したのだった。
尚文は秀の帰国に動揺していた。ふたりは長い長い間お互いに片思いをしている。
お互いを想っていることがわかるような出来事は高校以降になんどかあったはずだ。ところが、秀がいくら勇気をだしても鈍感な尚文には届かない。そして、秀はそれを誤解してふたりの気持ちは一緒ではないのだと誤解したまま、ふたりは離れてしまった。
だが、秀が戻ってきたことで、またふたりの付かず離れずの関係が始まった…

秀は実は父親が政界の大物で跡継ぎにと多くの者が期待していた。でも、秀の気持ちは揺るがない。尚文と同じ世界で職場で一緒にいることがなによりも優先だった。
そんな秀は身内からのやっかみもあって危ない目に合うがそれを助けてくれたのも尚文だ。

こんなに想い合っているいるのに、尚文の鈍感さと言葉の少なさでなかなか上手くいかないことにかなりやきもきしますが、救急医療の現場の描き方がリアルでスピード感があり、秀の家の問題もからみいろいろな事が次から次へと起こり恋愛だけでないところでの面白さに引き込まれていきます。

秀は鈍感な尚文に意外とアピールをしているのですが気づかないから怒る。
尚文は秀が何か怒っているがでも原因はわからないけどとりあえず謝っちゃう。もうそれの繰り返しなのですが、それにやきもきしても飽きることなく読めます。いろんなシチュで楽しませてくれます。
仲良くなってからはらぶらぶではあるんですが、ちょっとしたことでお互い焼き餅を焼いてまた怒るまた謝るのやりとり。そして結局秀が尚文にべたべた甘えるって感じです。それがなんとも微笑ましいというか、こっちからすれば、勝手にやってください!です(笑)

一部の女医さん達にはふたりのことはダダ漏れでひそかにこのふたりは何やっているんだと思われたり応援されたり関係ないわと思われたりするところもとても面白いです。
とにかく医療現場の内情や、そこで働く先生達、患者、そして政界の裏側や事件に裏社会がかかわったり盛り沢山なのに物語がちゃんとBLなのです。そしてふたりが中学からの同級生でその頃から実は想い合っているので、そのエピもあり、それをこれだけまとめて描かれているのは秀逸です。

最後に、尚文が治療したことのあるヤクザさんは秀が拉致事件にあった際に活躍してくれるんですが、後日談でそのヤクザさんが足を洗ってお祭りで屋台をやっているSSが載ってます。
アニキはどうやら元舎弟にいつかやられちゃうかも?!そんな細かいところまでと本当に楽しい作品でした。「続く!」とあったけど、本当に続きが読みたいです。本当にあるのかな?
この本編の続きはあるので、楽しみ♪

3

ふゆき

ココナッツ様

コメントありがとうございます~(*^_^*)
本当に読み応えがあってお手頃価格でお得です!
この続きの「見つめていたい」と「ショカツの恋」「月夜にはじまるその恋は」「月夜に惑うこの恋は」は読みましたー。
あっ選んだのは刑事物の方が多かったですね^^;
どれも面白いですが一番好きなのはこの「ずっと君のことが」です。やっぱり医者物の方がしっくりきます。
医者物は「キミにとどく想い」を購入済です。その次は「恋愛処方箋」を予定しています。

ふゆき

ココナッツ

ふゆきさま

こんにちはー、ふゆきさま(*^^*)
檜原まり子さんて電子でとてもリーズナブルですよね。
いつもなぜ?と思いつつ(そしてシリーズの中にはなぜかアダルト指定の物も)手を出せておりません。
医療物で有名な方でわたしもずっと気になっておりましたので、レビュー楽しませて頂きました!

檜原さんお得意医療もの(続きます)

文章がしっかりしているので心地よく読めました。医療ものでお仕事描写もばっちり。
ただ、「Stilll Heart」がお仕事と恋愛を上手に絡ませていたのに比べると、務台が救急現場だからか、恋愛ストーリーに時々はさまれるER現場、という感じでばらばらな印象はありました。

今回は、優秀な医者でお坊ちゃまな美人ツン受けと、鈍感純情バカワンコのカップル。
受け様が濡れ場でツンを返上してあまあまになってしまうのがかわいい。

1巻なので、出会いのエピソードが時々はさまれながら、現在の物語が進行します。2人は同級生ですが、ずーっとすれ違っていて、ハッピーになるまでが描かれます。
といっても、ありがちなイライラする勘違い・物語を長くするためだけのすれ違いではなく、お姫様で内気な受けの性格と、自分の気持ちにすら気づかない鈍感ワンコのせいなので、安心して読めます。

見所はやっぱり受けの秀がHでベタ甘になるギャップ萌えかなー。あと、2人は同僚ですが、ER現場でアイコンタクトする深い結びつきにしびれました。

攻めがバカすぎるのがちょっと個人的にははまらなかったので、ストーリーとしては星4つなのですが1個減らしました。

続編ありです。

2

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