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一番、遠くて近いアイツ…。
物語のそもそも最初っからお付き合いをしている二人。
何かのスピンオフなんだろうか、と思わせてしまう序盤で、既刊を探してしまいました。
この二人が恋に落ちる瞬間や、意識し始めたくすぐったい瞬間を見たい!すごく見たい!
描き下ろしには、告白をした瞬間というものが描かれているが、それもいつきの記憶の中で。
そして、物語の中盤には、優秀な二人が幼ない頃からライバルの様に競い合いながら意識してきた事、両親の修羅場を引きずっていて、両家が犬猿の仲、というのが分かる。いつきの父と城田の父が、後に城田の母となった女性を奪い合ったというのだ。これは凄い!見たい!
そして、学園でも良家のご子息が所属する国芸部と普通科という対立している。
正にロミオとジュリエットというお膳立て。
ツンデレのいつきの色気に煽られながらも、鷹揚な態度で構える城田。
それぞれの取り巻きを交えながら、学園生活につきものの行事の中で、王道ながらも優しく時を過ごして行く二人がしみじみと温かい。
いつきは秀才で頭の良い子なので。ツンデレと言っても、ジタバタしたり、変な事でキレたりしない。きっと城田が物足りないほどに。胸の内には情熱が燃えているんだろうけど、澄ましていて、そんなところもとても良い♡ そして、生徒会で姫の様に扱われている。
取り巻きの一人はいつきに憧れているが、いつき的にはアウトオブ眼中なので、当て馬にすらならない。
これからも城田はナイトの様に寄り添って行くんだろうなって思わせているんだろうけど、少しだけ、ヤキモキして欲しいなぁ、なんて思ってしまう。
だって、いつきの色っぽさは、人を惑わせそうなんだもの。
以前から気になっていた一冊でしたが、「〜/Re.」が発売されたタイミングで2冊ゲット!
綺麗系の絵柄で高校生ものの堂々たる王道!素敵でした〜。
とにかく物語の構成が良くて、冒頭名門高校の金持ち学部と普通学部が以前から断絶している事と、各学部の学部長が子供の頃からの犬猿の仲、ということが語られます。
がしかし、実はその2人は付き合っていて………とロミジュリ設定が明かされ。
で、新しいのが金持ち側の国際芸能部のエリート真壁の方が毅然としてて、自分も普通部の城田を選んだのだ、自分も恋をしているんだ、というところを隠さない姿勢でいるところ。
途中、他の生徒会のメンバーに関係を知られたり、両想いになったクリスマスエピソード、国芸部・普通部両生徒会へのカムアウトエピソードなど、時間軸を前後しながら2人の熱い結びつきが明らかになっていく。
「その夜とあの夜の話」
多分初めての最後までの夜。その事後に真壁が思い出す両想いになったクリスマスの夜の思い出。
真壁は多分受けだけど、戦闘意欲?満々です。
高校生ものですが、すでにCP成立しています。そして、片想いの切なさを描くのではなくこれから2人でどう過ごしていこうとしているのか、何を成していくのか、の方を主軸にしているのがとてもいい。とってもいい。
先生の作品のなかで一番好きです!
読んでいて私もだまされました、二人がつきあっていたなんてまったく気づかなかった・・・。
もっともめてもめてくっつくものだと思っていたのでいい意味で裏切られ、すんなり受け入れられました。笑
しかもきちんと両想い!
真壁くんがツンとしてデレるところがすごく可愛いです。
生徒会役員が真壁くんを思ってよくもわるくも奔走するところに愛を感じてほほえましかったです。
情事シーンは少なめかつさらっとですが、真壁くんのそこはかとなく漂う色気のせいでとってもエロい・・・。城田くんの名前を呼ぶシーンはぴかいちです。
あと、個人的にじいちゃんが茶を持ってくるシーンが好きです、笑いましたw