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表題作不器用な子育て恋愛

辻島直也、部長、34歳
皆川啓斗、派遣社員、26歳

その他の収録作品

  • 君が好き、ずっと好き。

あらすじ

皆川啓斗は保育士をしていたがトラブルにより仕事をやめざるをえなくなり、今は派遣社員として働きながら将来を模索していた。そんな啓斗が憧れるのが上司の辻島で、ひょんなことから彼が亡き妹夫婦の息子を育てていることを知る。
甥の翔は2歳でまだまだ手がかかる時期。アパートを追い出されてしまった啓斗は翔の世話をするのを条件に、しばらく辻島の家に住むことになり…。

作品情報

作品名
不器用な子育て恋愛
著者
森崎結月 
イラスト
椎名ミドリ 
媒体
小説
出版社
コスミック出版
レーベル
セシル文庫
発売日
ISBN
9784774728469
2.9

(12)

(1)

萌々

(2)

(5)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
31
評価数
12
平均
2.9 / 5
神率
8.3%

レビュー投稿数3

家族になっていくまでのラブストーリー

セシル文庫のカラーである、大好きな育児モノです。子供の可愛さと、過去の辛い経験から臆病になってる似た者同士が怖がりながら恋をしていく様子にキュンとなります。

派遣社員の啓斗は、会社の飲み会で酔いつぶれたところを、片思いの相手の辻島の自宅で介抱されます。嬉しくてドキドキしていると、2歳ぐらいの子供が現れて。てっきり妻子持ちだと思ったら、亡くなった妹夫婦の忘れ形見だったのでした。
そして、育児に困っている辻島を助けたいと、手伝わせてほしいと伝えます。
その後、啓斗のアパートが水浸しになるというアクシデントがあって、辻島と同居することになります。

同居初日から、お互いの気持ちが同じだと分かった2人だったけど、過去の経験からなかなか一歩を踏み出せなくて…。
辻島は、部下のことが好きだったのに妹と結婚されて。一方の啓斗は、前職の保育士時代に付き合っていた主任に、自分よりも仕事を選ばれて。

でも、子はかすがいと言うか、甥っ子の翔の存在でだんだん家族になっていきます。この翔が可愛くて、啓斗をママと呼んだり、最初から啓斗に懐いてる様子や、それを見て可愛い嫉妬をする辻島にホノボノとします。
ラブの方では、紳士ぶってた辻島が腹黒く啓斗を狙ってたことや、エッチの時にSっぽくなるのが萌えます。
対する啓斗は、一途で健気で一生懸命なのが好きでした。おまけに、手放した夢に、もう一度向かおうと思えるようになったのも良かったです。
そして、過去を乗り越えて、本当の家族のようになった3人に胸が温かくなりました。

10

似たもの同士

今回の攻めと受けは過去の恋愛に関して似たような境遇なのかな? それぞれ好きになった相手が自分の姉妹と結婚し子供もできる。 勿論ショックは大きいですが、その子供によって自分の人生が決まった受の啓斗に、子供を残して事故死した妹夫婦の代わりに子供を引き取り育てる攻の辻島。 その2人が出会いお互い惹かれあい子供を含め大事な家族になっていくお話でした。 それぞれ出会うまでには好きな人の結婚も含め、その後に出会った相手との辛い(腹立たしい)別れもありましたが、そのおかげで2人は出会え幸せになれたのだから良かったのかな? でも寄りを戻そうとやって来る啓斗の元カレはアッサリトしすぎてたような気がします。 もっと最後まで嫌なキャラでいればいいのに、中途半端なキャラでした。 子供は凄く可愛かったです。

3

似た者同士な二人

 皆川啓斗は派遣社員として働く会社の上司に、片想いをしていた。
 とある日の飲み会の席で、酔っ払った啓斗を介抱してくれたのはその上司の辻島で、実は辻島が亡き妹夫婦の甥っ子を育てていることを知る。
 そしてたまたまそのタイミングで、啓斗の家が水浸しになってしまい、甥っ子の翔の面倒を見ることを条件に、しばらく辻島の家に住むことになり……
 実は啓斗にもトラウマがあるけれど、辻島にもトラウマがあって……

 実は似たもの同士の二人が自分の過去を乗り越えて、結ばれる話でした。
 大きな事件はなくて、どちらかというと気持ちの揺れの描写が多い作品で、(実は啓斗の元彼が出てくるのですが、拍子抜けするほどにあっさり退場していく)かわいらしい甥っ子の翔など楽しめるところがたくさんあります。

 二作続けて子連れものだったんですが、こちらの方がいい意味でBLっぽくない人間の話でした。

0

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