今からおまえと交尾する

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表題作ジャガーの王と聖なる婚姻

レオポルト,人豹王国の帝王
英智,日系メキシコ人警察,23歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

漆黒のジャガーに求愛されつがいになった英智。
尊大にして優美な人豹の王と日本人青年の異類婚姻譚。

「私のつがいになり、ジャガー神の花嫁として生きろ」
メキシコの空港で密輸寸前のジャガーの子供を助けたせいで殺されかかった英智を救ってくれたのは、人豹帝国の帝王レオポルトだった。彼の真の姿は漆黒のジャガー。花嫁として密林の奥にある帝国に連れて行かれた英智は、神殿の奥で帝王のつがいとなる神聖にして淫靡な儀式を施されていく。生き残るため身を捧げたはずだったのに、彼の意外なほどの優しさ、そして与えられる快楽に心身ともに惹かれていく。彼と共に生きようと決意する英智だったが、その裏にある隠された秘密を知ってしまい……。

作品情報

作品名
ジャガーの王と聖なる婚姻
著者
華藤えれな 
イラスト
周防佑未 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
黒豹の帝王と砂漠の生贄
発売日
ISBN
9784576151274
2.5

(17)

(0)

萌々

(3)

(8)

中立

(2)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
2
得点
38
評価数
17
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

ラテン系モフモフファンタジー

メキシコで警官として働く日系メキシコ人・英智(受け・23歳)は、空港で密輸寸前のアルビノジャガーを保護。
逃げる際撃たれ命を落とすが、人豹王国の帝王・レオポルト(攻め)により再び生を得る。
英智はレオポルトの花嫁として儀式に出ることとなり…。

花嫁といっても実質は「闇の世界を統治するためのパートナー」という意味合いが強く、英智はレオポルトが道を誤らぬよう見張る役割で、彼を殺し別のジャガーと番になる権利も有する。

しかし、上記設定がストーリー上活かされているとは言い難く、英智の活躍が少ないのはやや残念。
レオポルトの弟を口説くふりをして本音を聞き出すシーン以外、レオポルトに守られるばかりで、これでは普通の花嫁モノの受けとそれほど変わらない気がします。

その分、レオポルトの健気さやカッコよさは際立ってるかな?
英智がもう一度人間社会で生きられるよう命がけで手助けしたり、ダンスに誘ったりと、さりげない優しさが素敵です。

しかし英智も決して恋愛脳というわけではなく、正義感の強い警官としてのキャラはしっかり立っています。
マフィアに父を殺された過去を持つ英智は、遺跡出土品をマフィアやアメリカ企業から守っているレオポルトと意気投合し、ただの花嫁でなく同志として番となることを決意する。
そんなしっかりした動機付けには好感が持てました。

キャラ的には、二人ともラテン系なせいか愛情表現がとても素直で、絡みでも普段の会話でもデレ全開(後半は特に)なのが良かったです。
英智は恋愛面ではまっさらなので、レオポルトに何かされるたびメロメロになっているのが可愛いw
二人を生温かく見守る弟もいい感じにひねくれた小悪魔で、彼のスピンオフも読んでみたくなりました。

エロも、開放的なところがいかにもラテン的で好き。
儀式での初Hは中継放送でジャガーたちに見られながらのものだし、弟も二人の情事を平然と見ています。
獣姦もありますが、すっごいモフモフで普通に気持ちよさそう。
挿絵効果も相まって、ジャガー姿のレオポルトへの萌えが止まりませんでしたw

密輸、マフィア等、メキシコ社会の暗い面を描きつつも、全体としては明るくおおらかなラテンのノリが効いていて、非常に楽しい一冊です。

12

Krovopizza

あやちゅけさま

こんばんは!
いつもコメントありがとうございます(ノ´∀`*)
私も花嫁物ってあまり得意じゃないのですが、好きな作家さんの作品ということで挑戦してみました。
レビュー、参考にしていただけて嬉しいです☆

あやちゅけ

Krovopizzaさま

こんにちは! お邪魔します。
私もこの本、発売前から気になっていました。
ただ、ファンタジー系の結婚関係は、まだ手を出したことがなくて、
迷っている間に発売日が過ぎてしまった…という感じです。
レビュー、とっても参考になりました!
いつもありがとうございますm(_ _)m

ラテンなジャガー神

ブラックジャガー×日系メキシカンの警察官。
華藤さんとは個人的に相性が悪いのですが、今回もびっくりするくらい萌えなかった。なんていうか、好みの展開の片鱗はあるのに、ことごとくツボを外されるような…。
たとえば、受けが密輸されそうになっているアルビノのジャガーを命がけで助けます。これは萌えな展開なのですが、その後せっかく助けたアルビノジャガーに懐かれるわけでも感謝されるわけでもモフモフさせてもらえるわけでもない。(攻めとアルビノジャガーは別人です) なんてもったいない。
それから、攻めが受けを大事に思い、自分の命をかけて受けを生かそうとするのですが、せっかくの切ないシーンなのに攻めが自分の満足感のために突っ走ってるだけのように見えてしまう。受けがはっきり自分の考えを主張し、抗ってくれたらそんなことなかったのに。
攻めの双子の兄はなかなかよかったです。こっちが主役でスピンオフが出たほうがもしかしたら好みかもしれないです。(たぶん買いませんが…)

あと、「五感」のことを何度も何度も「五官」って書かれてるんですが、なんかこだわりがあってそう書かれてるのかもしれませんが、「五官」は5つの感覚ではなく器官そのものをあらわす言葉なので、「五官がとぎすまされる」とかって使い方は明らかに誤用で、気になって仕方ありませんでした。

6

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