恋してる、生きていく

koishiteru ikiteiku

恋してる、生きていく
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神24
  • 萌×29
  • 萌6
  • 中立3
  • しゅみじゃない4

258

レビュー数
8
得点
177
評価数
46件
平均
4 / 5
神率
52.2%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
新書館
シリーズ
ディアプラス文庫(小説・新書館)
発売日
価格
¥620(税抜)  ¥670(税込)
ISBN
9784403523847

あらすじ

心臓が悪い梓は、山岳写真家の穂高に惹かれつつも、その想いを受け入れられずにいた。だが穂高が事故に巻き込まれ・・・?「Solitude」待望の文庫化!

表題作恋してる、生きていく

石井穂高,山岳写真家
渡邊梓,高原のホテルオーナー

その他の収録作品

  • solitude
  • la petite mort
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数8

山で生きる!私とは別世界゜。+゜(*´-`)。+゜。゜

皆様とダブってしまいますが、みずかねりょう先生のイラストが本当に素敵。ページを捲る手が止まり、ついイラストに見入っちゃう。表紙&巻頭カラーイラストももちろん良い!!のですが、挿絵のペン画イラストがめちゃくちゃ上手いのです。プロのイラストレーターさんの絵に上から目線の物言い☆⌒(σゝω・)σゴメンネ
ですがその状況や設定にピッタリ当て嵌まったイラストが、情感豊かに、丁寧に、細かく描き込まれているのを拝見するたび、「すごーい!綺麗!!」と一人興奮を抑えられません(笑)イラスト集があれば是非購入したいです( ´艸`)

それはさておき本作品、2部からなっております。

そのうち1部目の「solitude」ですが、なんと!デビュー作「天国に手が届く」よりも以前に書かれた作品とのことで、その質の高さに驚かされました。「solitude」は「天国に手が届く」のスピンオフ!それゆえ今作を読まれた方の多くは「天国に手が届く」を既読の様で、羨ましい限りです。私も、今後電子化されるようであれば、是非読ませて頂きたいと思っております。

さて、あらすじにも書かれている通り、受けの梓は生まれつき続き心臓に持病があります。よって愛する人との愛の行為が困難です。でも攻めの穂高の愛は果てしないほど崇高でした。肉体的な満足よりも、精神的な満足の方を尊ぶ人物、それが今作の攻めです。

濃厚なエロや傲慢な攻めを求めている方にはお勧め致しません。ですが癒しや切なさ、ほのぼのとした人の心の温かさを求めている方にはお勧め作品です。あ、もちろんエロが全くないわけではありません。これがまた特殊な方法で描かれております(゚m゚*)
でも、エロの部分よりももっと愛の部分の比重が大きいです。私は、こんな山のように大らかな攻めが実際にいたら、絶対好きになると思いました。

2部目は「la petite mort 」で、書き下ろしとのことです。この作品を書くためだったのでしょうか。1部目を随分と加筆修正されたとか。
この2部目では、受けがいよいよ手術を受けることを決意し、無事に愛を交わすことが出来るまでが書かれています。ですが…あくまで私の推測ですが…本当は1部目を書いた当初、受けの心臓病は治らない設定にしていたのではないでしょうか。下衆の勘繰り誠に失礼極まりなく、邪推もほどほどにしろと叱って下さい(≧≦)
だけどもしもそうだったのなら、最後手術が成功しハピエンにして頂いたこと、心より感謝いたします。だって…死の恐怖に怯えることなく、二人にはずーっと長く寄り添って生きて行って欲しいから。

最後になりますが、作品全体を通して思ったのは、夕映先生の山に対する愛です。今作品を読み終えた後、先生のツイッターをちらりと覗きみてまいりました。ああ、本当に健脚の持ち主なんだなぁ、すごいなぁと思いました。私はどちらかと言うと出不精なため、このように静かで澄み切ったお話を書ける先生が、こんなにもアクティブで、登山大好き人間だと言うことに、羨ましさと驚きを禁じえません。

1

イラストに★1つプラス

みずかねりょうさんの美しく荘厳なイラストに★1つプラスです。

私は山岳地帯で暮らしたこともなければ山登りにもあまり興味はないのですが、かつて長野県を旅行した際に見た早朝の南アルプスを思い出して、山や自然の描写にはなんだか深呼吸をしたような清々しい気分になりました。

ただ、BLという点では…うーん…全体的にゆったりとした優しい展開で、山岳エリア独特のおおらかさとも相まって雰囲気の良い作品だとは思うのですが、受が女性のほうがしっくり来るタイプのお話だなーと感じました。

ちゃんと病気と向き合っていく二人のひたむきさはとても良かったです。

1

ごめんなさい、みずかね先生への評価です

夕映先生、ごめんなさい、ほんとにごめんなさい。
でも、どうしてもみずかね先生の絵に対して評価いれたくて
ごめんなさい×100万回。

みずかね先生の絵がもともと大好きで
この本に到達。
絵を見るためだけにこの本買ってもいいぐらい
美しいーーーーーーーーーーーーーーー
ありえない美しさです。
攻めさんと受けさんの森の中の散歩シーン(だったはず)では
木漏れ日が動いて見える!まじで見える!
スーラって画家さんがいらっしゃるのですが
その方の絵を思い出すような光の使い方・・・
すばらしい。。。。。。
やはり一生ついていきます、先生。

で肝心のお話の方。
山のお話の 透明感がとても著されていて
読んでると「いい空気」すった気分満点!
森林浴のようなお話です!
えっちシーンがないと物足りない という方には
別の作品をお勧めします。

私的には、この本は、山の空気と先生の光の絵を強く推奨!

2

命ある限り

『天国に手が届く』を“動”とするなら、こちらは“静”といった感じでしょうか。

どちらも好きですが、純愛モノに弱い私は、今作の方がより胸を締め付けられました。

心臓の病気を抱える梓は、穂高の想いを受け止めることができず自分の人生をどこか諦めていた。それと同時に、穂高と恋人同士になってしまえば、自分を失ったときに傷付くだろうことまで考えて、一歩を踏み出せない。
穂高の方はといえば、告白を拒まれてもめげずに梓の元へ通い続ける。そんな二人の関係が、滑落事故をきっかけに動き出す。

梓が心臓の手術を終え、弓ヶ岳の山頂で穂高が指輪を渡し、愛を誓うシーンは感動しました。
その後、二人が初めて身体を重ねるところも、どこか神聖な行為を行っているみたいでした。みずかねりょうさんの絵がまた、美しいのなんの。

小田切と佐和がゲスト出演していたのも、嬉しかったです。いつか四人で登山に行ったりするのかなぁ。

1

綺麗すぎて記憶に残らない

※辛口注意※
【天国に手が届く】がもの凄く良かったので期待していたのですが、ちょっと期待はずれだったというか、悪くはないけど特に印象に残らない話という感じでした。

攻は年下ワンコ攻。
受は生気に欠ける病弱受。
題材は【天国に手が届く】と同じ山男ものです。
ちょろっと小田切と佐和も出てきていたので、そこは非常に嬉しかった。寧ろそこだけ空気に色が付いたみたいで、他のほとんどのシーンは色のない世界というか、グレーっぽい印象でした。
何だか読んでいて、受の病気に対する気持ちとか、そういった「病気」を中心に全ての話が進んでいって、読んでいてあまり気持ちの良いものではありませんでした。

もちろん、山や自然の描写は相変わらず素晴らしく、瑞々しい空気まで伝わってきそうな感じなんですが、受視点のためか折角の美しさまで沈んでいるような……。
静かで美しいというか、静かすぎて本当に受がどんな風に世界を見つめているのかが伝わってくると言うか。
そういう点では非常に文章力に優れている作家さんなのではないかと思いますが、今回のお話はそれゆえに起伏もなくいまいちでした。
正直、物足りない続きの一言に尽きます。

攻もワンコなんですが、強引さといったものとは程遠く、ここまで消極的で後ろ向きな受の相手としては、はっきり物足りない。物足りなさすぎて、つまらない。
何でもかんでも受を気遣い、まるでペンより重いもの持ったことないお姫様扱いに、んん?っと疑問を感じる。
気遣いも大切だけど、そうじゃないよね……というか、好みの攻ではなかった。絵に描いたような優等生で何の面白みもありません。
終盤は手術をきっかけに受がまるで人格まで変わったかのような変化を見せましたが、それも何とも言えない置いてきぼり感で、結局最後までさらっと読んで終わってしまいました。

読みやすいので普通に読めますが、印象に残らなかったので読み返すことはないと思います。【天国に手が届く】の2人の様子を見ることが出来たのが一番の収穫でした。

1

山と生きる

本屋さんで何気なく手に取りました。
実はタイトルが何だか照れ臭い感じで、ちょっと躊躇。
(先生ごめんなさい☆)
でも裏のあらすじを見たら、山男の話とあり。
高所恐怖症の私には、羨ましい憧れの世界。
ぜひ読みたい!となりました。

夕映月子先生は初読み?と思っていたら。
BL小説初心者の頃、雑誌の方で他のお話を読んだ事あるみたいです。
記憶力悪くて申し訳ない…。
このお話は、先生のデビュー本前の投稿作品だそうで。
2009年春号に掲載されたものだそうです。


「solitude」はデビュー本前の雑誌掲載作品。
「la petite mort 」は書き下ろし。
どちらも梓(あずさ)視点です。

北アルプスの麓の高原。
母と時々手伝ってくれる姉と、小さなホテルを営む渡邊梓(わたなべあずさ)。
先天的な心臓病のため、山の麓に生まれ育ったのに山へ登った事が無く。
地元の皆は梓の病気は知っていますが。
客は彼の病気の事を知りません。

数ヵ月に一度ホテルを利用する、山岳写真家でアウトドアショップ店員でもある石井穂高(いしいほだか)。
三年前からの続き常連客で、過去に梓に告白をした事がありますが、断られています。
その後も変わらずホテルを利用してくれる穂高は、梓の病気の事は知らず。
さりげなく山へ誘ってきます。

ある日穂高が連れて来た家族連れの客。
夫の男は梓と中学時代知り合いで、何となく気まずい空気で…?


このお話。
梓が心臓を患っている為、穂高と思いが通じても、普通のエッチが出来ません。
と言うか、自慰も長年控えていたと言うから驚きでした!
もうね、もどかし過ぎる二人の触れ合いがね、たまりません!
このもどかしさを楽しむか、物足りないと思うかは好みがわかれそうですが。
私はかなり好きでした。

それにしても、ホテルや旅館を家族経営している人達って、いつ休むんでしょうね?
梓が穂高に会うため休むには、お母さんに無理をさせなければならない訳で。
30才近い梓のお母さんは50代後半?
お姉ちゃんが仕事手伝うにしても、オーナーの息子に休まれるのは大変そう☆
そんな余計な心配をしてしまいました。

一番好きなシーンは、梓が怒って穂高の胸を叩く場面。
梓が怒りの感情を激しくぶつけるのは、この場面だけだったので。
体格差のある二人なので、穂高の胸はさして痛くも無いはずですが。
おそらく梓の激しさに驚いて、痛い、と言ったんだと思います。
みずかねりょう先生のイラストがまた、すごく良かった。
拗ねた子供みたいな梓が可愛かったです。

私にとって物足りなかったのは、穂高の素晴らしすぎる性格かなぁ。
ちょっと出来すぎくん。
例えば、部屋が散らかっているとか。
実は味覚音痴だとか。
もっと嫉妬で失態するとか。
なんかそういうアクのある部分が欲しかったかも。
だって、あまりにキラキラくん過ぎて、私には眩しかった~☆

そんな贅沢な注文以外は、山の入門編のようなお話で楽しかったです。
ちょうど読んでいる時にテレビで乗鞍岳の雷鳥の事をやっていて。
高山のお花が見たくなりました。
そのうち必ずデビュー作品の方も読みたいと思います。
夕映先生、ありがとうございました。

2

とにかくエッチシーンに萌え

山岳カメラマン×心臓に疾患を持つ、山の小さいホテルの息子。年下攻め。

心臓が悪く、激しい運動のできない受けを思いやりながら手探りでのエッチシーンがダダ萌えでした。山男でガッチリ体格の攻めが、丁寧に丁寧に受けを抱くのが、もうしびれるくらい優しくて切なかった。エッチに至るまでのいちゃいちゃもすごい萌えた。
でも書き下ろし? の後半はちょっとダレたなぁ。展開はゆっくりでいいんだけど、いらない描写が多すぎて…。もちょっとさくさく進むとよかったな。

2

山を舞台にした、優しい物語

山を舞台に描かれたデビュー作『天国に手が届く』で
すっかり魅せられた作者の、2009年雑誌デビュー作とのこと。
これも山の話と噂で聞いて読んでみたいと思っていたのだが、
この度加筆修正され、出版。

         *   *   *

北アルプスの麓で母と家業のホテル L'hotel de la Montagneを営む梓。
彼に想いを寄せる年下の穂高は、
セミプロの山岳写真家でアウトドア用品店勤務の好青年。

梓には実は心臓病の持病があり、
誰ともある程度以上親しくならないように生きてきたが
穂高の訪れを心待ちにするようになり……。

             *   

ストーリーは、梓が女の子だったら古典的な話で
山を舞台にしていると言っても、本格的登山場面もなく
デビュー作の男と男が魂をぶつけ合うような厳しい美しさはない。

それでも筆者の描く山の風景は魅力的で、文章は読みやすく
細部の繊細な描写には心惹かれる。

そして!この作品の個人的萌えポイントは、
心臓の悪い梓のH場面!
負担を避けて一線を越えない行為やそのもどかし続き
それでも触れ合える喜びなどが、とても萌えた。
さらには、ここで梓が妙に恥ずかしがったりしないで
案外積極的なのも加点。

             *   

後半書き下ろしの『la petite mort』には
『天国に手が届く』からのお二人が、ゲスト出演している。
どうってことのない一場面だけれど、
この二人が大好きだったので、とても嬉しかった!
SSでいいから、どこかでこの二人のその後も書いてくれないかなぁ!

このタイトル、とても素敵なのだけれど
後半何が起こるかの見当がついてしまうところは、どうなのだろう?
小さな死を越えて、梓は新しいを生を得、
憧れ続けた山頂からの眺めと、恋人と本当に結ばれる喜びをも得る。

         *   *   *

挿絵は可愛いボルゾイ♡(Sylph)の絵も含めて、挿絵はなかなか素敵。
評価は萌×2で。
探してみたら、『天国に手が届く』も同じ評価をつけていたが、
『天国に手が届く』>>本作。

4

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