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表題作学生服の彼氏

有坂詞音,バレー部の高校生〜大学生
羽生草太,高校教師

その他の収録作品

  • 年上の彼氏
  • あとがき

あらすじ

「俺の第二ボタン先生にあげる——」卒業間近の生徒×ゲイの教師の、モラルと情愛に揺れる恋♥︎

「男が好きみたいなんだけど」二年生の二学期に入って間もない頃、
副担任として受け持つ生徒の有坂詞音から、衝撃的な告白を受けた教師の羽生草太。
ゲイだと気付かれての相談かと焦る草太だったが、
純粋に草太を信頼しての告白に、真剣に向き合うことを決めた草太。
しかし、卒業式当日、他校生までもが押しかけるほど人気があるイケメンな詞音が
第二ボタンを渡した相手は、なんと草太で!?

作品情報

作品名
学生服の彼氏
著者
鳩村衣杏 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199008061
3.2

(15)

(0)

萌々

(6)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
48
評価数
15
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

可愛いな~童貞年下攻め!

とっても大好きな設定です。
生徒×先生で、受けがゲイで攻めがノンケ?で童貞とか。年下攻めの醍醐味ですよね。

【学生服の彼氏】は先生である草太(受け)の心の葛藤を、書き下ろしの【年上の彼氏】は高校を卒業して成長していく詞音(攻め)のお話です。

私がとてもいいな~と思ったのは在学中にエチしなかった所ですかね。二人のやり取りが本当に素敵でした。ほんわかしました。
唯一残念なのは、【年上の彼氏】にイラストが無かった事です。大学生になった詞音、見たかったな~。

年下攻めスキーにお勧めの1冊です。





2

先生のアドバイスは金言

生徒x教師のCP。
タイトルは「学生服の彼氏」となっていますが、告白は確かに攻めの詞音が高2の時だったけれど、実際付き合うようになるのは卒業後なのでちょっとイメージ違うかな……
受けの草太は元々カムアウトしていないゲイ。詞音が告白してきた時も、自分がゲイという事は伏せていました。
生徒との恋愛を絶対に無理と考える「教師」としての草太は、『卒業したらきちんと向きあう』と詞音に約束するけれど、自分も詞音に一瞬で恋に落ちていた…
いや〜この辺はまだ16〜17才の詞音の前のめりな恋心にキュンキュンしてしまった。
10才年上の草太に何通も手紙を書く詞音。あからさまなラブレターではなくて、日記のような。その距離の近付き方も萌えますね〜。
草太も手紙を読む度にどんどん心を掴まれたのでしょう、手紙を持ってきたところに居合わせた時、遂にキスを許してしまう……
卒業後、初めてのデートで詞音は小さい頃の離婚で離れて暮らしていた父親とのランチに草太を誘う。彼の父親は医者で、草太の母親が事故にあった時に助けてくれた先生だった。それを知った草太は詞音と距離をとってしまう。
私としてはこの草太の葛藤をもっと膨らませて描いて欲しかったけど、結構すぐに仲直りします。
続く初Hシーンはムフフ。年上受けの草太ががっつりリード!綺麗で優しい先生の貌はかなぐり捨てて、詞音と共に快感を分かち合う。

「年上の彼氏」
大学生になった詞音の視点。
少々説教臭い草太のアドバイスをかなり素直に聞く詞音。大学でも友人ができて、一緒にバレーボールのサークルに見学に行く。
そのサークルの親睦会で彼女の話になり、10才年上と知った先輩たちからからかわれる詞音。
傷ついて、焦って、近付きたくて、でも背伸びをやめて。それが大人への第一歩。草太も先を急ぎ過ぎていることを自覚して、一人重さに苦しんでいて、詞音の前で涙をあふれさせる。
また一歩、二人で築いていく関係が深まります。Hシーンもエロいですよ。

5

可愛い歳の差カプです☆

【そんなに、がっつくなよ。童貞卒業させてやらないぞ?】
という帯の言葉が決め手で購入してみました(笑)
まさに、お兄さんがなんでも教えてあげるよ的シチュエーション!
元先生と生徒という立場がうまく生かされた胸キュンストーリーです☆

お話は2部構成になっています。
前半は受け:草太目線で、生徒である詞音から告白されて付き合い始めるまでを描いた『学生服の彼氏』
後半は攻め:詞音目線で、付き合い始めて浮かび上がる問題や葛藤を描いた『年上の彼氏』

詞音がですね、長身イケメンで超人気者なのに、すごく素直で真面目な子なんですよ。
だから、そんな詞音に一途に気持ちをぶつけられたら、そりゃ教師である草太も心が動かされないはずがない。
草太の心を決定づけたきっかけってのがあるんですが、それがまた詞音の一途さを物語っていて素敵なんです☆
そりゃこういう場合は、経験の多い大人の方が葛藤が大きい訳ですが、高校生の純粋さや一途さが救ってくれたりするんですよね。

でも逆に、詞音が迷ったり悩んだ時は、草太が大人として経験を踏まえたアドバイスをします。
アドバイスと言っても、直接的に詞音を救うものではなく、詞音が自分の力でその問題を乗り越えるための助言程度。
だから、詞音も反発したり余計に悩んだりするんですが、最後にはちゃんと受け入れて自分で乗り越える努力をするんですよね。
そういう依存し過ぎない2人のバランスがすごく好きだなぁって思いました。

10歳も離れてると、大人は大人であろうと気を張るし、子供は早く大人になろうと焦りが出る。
この2人にとっても避けて通れない問題ではありましたが、お互いの信頼で乗り越えて行けると思わせてくれる2人でした。
ご期待のHの手ほどきもあったし(笑)、前向きで好感の持てるストーリーでした。

4

思いやりが大事

懐いてくれる女子生徒も多い中、
親身になりながらきっちり一線を引く高校教師の羽生草太は
バレー部で活躍している有坂詞音に恋愛相談を受けます。
見目も良く、大人びて見えるわりに
高校生らしい面もある有坂は
進路相談と言って羽生のアパートへ訪れ
好きな人は先生だと思いを告げますが…。

ああー…生徒×教師、やっぱり素敵ですね…。
惹かれる気持ちもあるけど先生の立場もあって
自分がゲイでもそうそう簡単には受け止められないっていう。
詞音はまだ世間がどうだとかわかっていないから
自分の好きだって気持ちだけでいっぱいになってしまって
わがままもぶつけて反省して…。

結ばれる過程は意外とあっさりと感じましたが
『年上の彼氏』の詞音視点の
付き合ってからの方が肝だったようです。
楽しい恋がしたいと思う詞音の若さ、わかる気がしました。
恋人になれたんだからあれこれ制限されず、
ずっと一緒にいたくなりますけど
そうもいかないのが現実ですから…。

高校を卒業しても、なかなか心の制服を脱げなかった詞音が
先生と新しく出来た友達によって色々考えさせられ悩み、
成長していく姿を見届けさせていただきました。

鳩村さんの作品で、結構名言というか
納得させられる箇所があるんですが
今回は自分の見た目と周りの態度に怒りを覚えてしまう詞音に
アドバイスをくれた先生の言葉にじーんときました。
最初は無茶を言うなぁとも思いましたが
詞音へ自信をつけさせてくれる的確な話術、素敵でした!

ラストで先生も本音をぶちまけてくれて
すごく詞音にとっても嬉しかったでしょうし
私も「言えてよかったね先生!」となりました。

先生の初恋のお相手の、病院の先生が優しそうで
もっと絡んで欲しかったです…そこが無念…!
(せっかく再会できたというのに…ここは一応ネタバレなしで)

先生が学校でDTだと噂されるほどウブい感じなのに
いざとなるとリードが巧みでエッチな先生って最高ですねww

3

萌えるような・・・萌えないような・・・

今作、まず読後にタイトルとあらすじに違和感を感じてしまった私です・・・
ちなみに、私は鳩村先生は作者買いをしているので、あらすじや詳細を事前チェックせずに予約購入しています。

「学生服の彼氏」・・・となると、やはり在学中に話が進展するイメージなのですが、実際には卒業後がメインで・・・(実際には生徒から先生への告白とぎゅっとするどまり・・・。先生からの正式なお返事は卒業後との約束になった。)
それと、あらすじも、「・・・ところが、卒業式に詞音の第二ボタンを受け取ったのは草太で!?」というくだりに違和感を覚えました。というのも、卒業式の時点ではもう先生(草太)は生徒(詞音)から告白されていたし、先生の気持ち(詞音が好きだ・・・という気持ち)も固まっていたから。でも、これだと、卒業式の日にびっくり告白・・・みたいなイメージにもとれてしまうような・・・

・・・とまあ、そういうところが気になってしまった・・・という事は、内容がぴんとこなかったというのもあるのかな・・・

正直評価、凄く迷いました。
受けの先生がリードしつつの、若さと、童貞故の有り余るエネルギーの攻め様とのHは自体は読んでいて萌えるんです。あと、キャラクター的にも、設定的にも(年下攻めだし、その年下は初心な童貞君だし、先生と生徒だし、大人が考えすぎてぐるぐるしちゃうし・・・)萌え要素は結構あるのですが・・・

でも、お話自体は変に現実的でちょっと辛かったり、疲れたり、置いてきぼり感があったり・・・
もう少しこう何か夢を見させてほしかった・・・というのが正直な感想です。(ちなみにバッドエンドではありません。ちゃんと問題を乗り越えて2人は本当に自然体の恋人同士になっていきます。)

なので、「萌」とはいっても部分的なちょい萌えであって、お話全体は萌えられなかったです・・・

先ず、展開が急と言うか、なんだか草太の気持ちが分かるような分からないような・・・という置いてきぼり感があって、話に入り込めなかったです。
あとは個人的に痛すぎてすごく辛かったのが年齢の話・・・。というのも、年齢差(10歳)の葛藤が一つお話の重要な要素になっているというせいもあるのでしょうが・・・
18歳の詞音が大学の先輩達に恋人の年齢が28歳だと言ったら(但し周囲は勿論「彼女」だと思っている)が学生たちから恋人の年齢としてもうドン引きされるレベルって・・・(おばさん呼ばわりされていた・・・)
自分自身が学生の頃そんな風に思ってたっけ????となったし、微妙な年頃の私としては結構本を読みながら地味に深く傷ついてみたり・・・

BLを読むとしばしば30歳前後でもうおじさん・・・的な表記があったりするのですが、裏を返せば女性の場合はおばさん・・・
そういうのを見ると一気に現実に引き戻されてしまって、物語を楽しめなくなってしまう妙齢の読者層がどのぐらいいるかは分かりませんが、すくなくともそういう人がいることも念頭に置いておいて欲しいなぁ・・・とあらためて思いました。



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