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表題作花を揺らす風

向坂暁人 「ネ」の称号を持つ調香師
秋元桂樹 「秋元薔薇園」三代目跡取り

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  • あとがき

あらすじ

男性用フレグランスの調香をすることになった。香りのイメージを薔薇に求めた彼は、訪れた薔薇園でその薔薇の交配を手がける桂樹と出会う。周囲から『天才』と呼ばれ、同じ孤独を味わう2人は惹かれ合っていく。しかし、最愛の兄を奪っていこうとする向坂に、桂樹の弟・郁は嫉妬心を抑えきれず、ついに…!?

作品情報

作品名
花を揺らす風
著者
春原いずみ 
イラスト
小路龍流 
媒体
小説
出版社
Ai digital publishing
電子発売日
4

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

調香師と原料の薔薇育種家の恋

突っ込んで調香師とクリエイターの共同作業について、書かれていたので楽しかった。

香りの原材料として紹介されていたのは、オールドローズ、
rose de mai (五月の薔薇)
 
調香師は、
Parfumeur、またはNez 女性調香師にもParfumeurと称され、特に資格はない。

それに対して、Parfumeur-Créateur は、称号を与えられた人のみが使える資格。

この物語の主人公の仕事は、どちらかというと、Parfumeur-Créateur クリエイターに近いと思う。
レシピを書いて、アシスタントに調合させています。
ここの部分がちょっと、物語の中で違ってるんじゃないかな、と思ったけれど、それ以外は、気にならなかった。

「ラビアン ローズ」(バラ色の人生)という名の香水が完成するのですが、
山藍先生の同名の作品があるので、イメージが混乱してしまう。どんな香りなのかな。

私も昔、調香に凝って、教室に通って自分用の香水を作りました。
基調は、バラじゃなくて、菫の香水。
菫の香水をなぜ作りたかったかというと、「風と木の詩」に出ていたからですが、今は菫の天然香料はないのです。

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