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表題作恋よ、ハレルヤ

仲塚匡倫,31歳,弁護士(学園の理事長代理)
綾崎律,25歳,弁護士を目指す高校教師

その他の収録作品

  • 愛よ、めでたし
  • あとがき

あらすじ

弁護士を目指しつつ、名門男子校で非常勤講師をしている律は、憧れの弁護士である理事長代理の仲塚から思わぬ申し出を受けるが・・・?

作品情報

作品名
恋よ、ハレルヤ
著者
鳥谷しず 
イラスト
佐々木久美子 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403523878
3

(44)

(2)

萌々

(10)

(21)

中立

(9)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
9
得点
122
評価数
44
平均
3 / 5
神率
4.5%

レビュー投稿数9

思ったよりコミカルで面白かったです

中編2本、どちらも律(受)の視点で進みます。
「恋よ、ハレルヤ」は恋人になるまでと、「恋よ、めでたし」は恋人として両親に紹介した後の話です。

佐々木先生のイラストに惹かれて購入しましたが、とても面白かったです。
惜しむらくは、表紙にその面白さが出きれていなかったこと!律が妖艶に微笑んでいたのですが、中身は恋愛には初な可愛いキャラでした。あとは、仲塚(攻)視点のSSがあれば神だと思いました。

ふんわりとした空気が漂うのが印象的な握手したイラストや、遠くから見た縁側で致すものなど、イラストも素敵で大満足でした。

仲塚はスケベぶりにニヤリとしましたが、彼で一番印象的だったのは、料理を必死で覚えたところです。「恋愛を長続きさせるための努力の一つ」だと言う仲塚だからこそ、伊勢川をホテルに誘った律に会った時も冷静だったんだろうなと思えました。努力するイケメン好きにはお勧めな作品だと思います。

1

装飾部分が魅力的

表紙の受けの一癖ありそうな笑顔が気になり手にとってみましたが、読んでみると普通に真面目で純粋な受けでした。

あらすじ:
弁護士志望の教師・律(受け・25歳)は、アニメ同好会の合宿に顧問として参加する。宿泊施設で、理事長代理で弁護士の仲塚(攻め・31歳)と生活を共にすることになり…。

ハイスペック変態攻め×純情美人受けというパターンはいつもの鳥谷作品と同じですが、今回は珍しく年上攻め。
攻めの変態要素も「体育座り萌え」くらいしかなく、かなりノーマルにラブラブしてます。

律にとって仲塚は、弁護士を目指すきっかけとなった憧れの人物。
しかし仲塚は年上にしか興味のないゲイで…。
つかの間の同居生活を楽しみつつ、叶わぬ恋に身を焦がす律の片想いが切ないお話です。

本筋とあまり関係ない(?)サイドストーリーや雑学や小ネタが豊富なのも鳥谷作品の特長の一つかと思います。
今回も、少女漫画顔負けのセレブ学園を舞台に、アニヲタ美少年だったり、いじめや窃盗問題だったり、何かと脇道に逸れつつラストにはちゃんとラブ展開に着地するという力業。
仲塚が律を好きになる理由は弱いし、わざわざ嘘をついたことで誤解が生じ…という展開も既刊と似通ってはいますが、この独特のシュールな持ち味はやはり鳥谷さんならではだなと思います。

学生たちのハレルヤ・コーラスを聴きながらの初Hシーンとか、
律を体育座りさせた状態でコトに及びたがる仲塚の変なこだわりとか、
大爆笑はないけどさりげない可笑しさがあって好きです。

くっついた後の後日談は、律が仲塚に実家やパーティーに招待されたり、射精を我慢させられたり…とラブラブ。
仲塚の母親や当て馬など、二人の関係を邪魔するキャラは多少出てきますが、大した波風は立ちません。

全体としては、シンプルな展開をキラキラセレブ描写と小ネタで盛り上げているような印象ですが、その装飾部分が魅力的で楽しく読めました。

8

一週間・・・

鳥谷先生の作品、大好きです!!!

何といっても、攻め様はハイスペックな変態、受け様に一途、受け様は(実は美人なのに)自分に自信の持てないキャラ、受け様は攻め様が初めての相手(但し、女性とは致している場合あり。今作はそのパターン)、そしてハッピーエンドなシンデレラストーリー・・・と私の好きな世界が展開されているからです。

今作は、他の方も書かれているように確かに既存の作品からすると、確かに変態度も大人しめ、受け様の卑屈加減も低め、一週間の中で愛がはぐくまれていく・・・というお話なので、ストーリー展開も割とシンプルで、受け様が悶々とする時間も短めです。
そして、終始なんだかんだラブラブな2人の様子が綴られているという印象です。
なので、割と全体を通して幸せな2人を見守る・・・というような感じになっています。
そして、攻め様も受け様も、発言や脳内発言で私をくすくす、あるいは噴き出させてくれました・・・何度も・・・

また、受け様が先生として頑張る姿もしっかり書かれていて、この受け様自体、なかなか好感の持てるキャラになっているのではないでしょうか。

環境も、最初はミッション系の超名門男子校と、そこの迎賓館(にて、受け様と攻め様が夏季合宿中に宿泊している)での日々なので、なかなかに美しく、上品な環境でのお話ですので、読んでいて心地よいのでは・・・

カップルになった後は、攻め様が借りた古い平屋の日本家屋(文豪が住んでいた)が主な舞台。
ここでは、すぐ何度も射精してしまって、未だに上手くセックスできない受け様の悶々具合に、笑えます。本人は大変そうですが、コメディーの世界です・・・(笑)
こういうところが何とも楽しいです。
勿論、こじれちゃいそう・・・と不安になるエピソードも込められているのですが、それも案外とあっさり解決してくれて、逆に良かったです。
せっかく幸せそうな2人が、変にこじれたりするのを見ているのも辛い物なので・・・

4

変態度、薄め

個人的イベントですが『鳥谷さん読書強化週間』3冊目。
2015年発行の今作は変態度よりも『教師のお仕事』についてカッチリ書いてあって、萌えは少なめですが、お話自体には大層好感を持ちました。

憧れた末なりたいと思った職業と、自分に向いている職業って違いますよね。
それに気づいた時の律が、今までの考えに固執するのではなく、すんなりと柔軟に考えを変えていくあたりがとても面白かったです。
自分自身を見つめ直すきっかけが『中塚への恋を自覚したため』という所もいい。

中塚は『変態度』よりも『紳士度』が高い攻めさんです(鳥谷さん比)。
そういう意味では、笑う部分よりも甘々部分に比重が置かれているお話だと思いました。
『鳥谷さんを初体験する』のによろしいのでは?と思います。

ところで、2人の関係とは違う部分なんですが、このお話で一番スッキリした所を語らせていただきたい。
律の生徒でアニメ同好会所属の小鳥遊が、色々あった末、因縁の同級生に放った科白が格好良かった!
これ、多くの勘違い男性に聞かせたいと思いましたよ。
大人でも、この手の勘違いをしている男って結構いたりするからねぇ。
この部分は本当にスッキリする。
ご一読ください。

1

ドスケベ王子様の射精管理

スケベな王子様と庶民の美青年のお話ですね。
体育座りそんなにそそるんだ!
あと受けの射精管理が!そんなに感じやすくてすぐイッチャってエッチがまともにできないなんて初めてでした。
ついつい一番印象的だったことを真っ先に書いてしまいました。

お話は攻めに一方的に一目惚れして人生を変えた受けと攻めが運命的な再会をし、受けが憧れが実は恋だったと自覚し片想いに切なく過ごす、でも攻めの恋人のふりで親に会う約束で予行練習で恋人のように過ごすというもの。
攻めへの恋心を自覚し夢だった弁護士になりたかった理由に気がつき諦める。また攻めの想い人が他にいて恋人になったと思い込み、もうドン底からの実は両思いでした!と。

なんかありがち?いや同じ設定はないでしょうし、ややこしいですが、どうも読みごたえが…。

その後最後の方で攻めの母に自分から攻めの為に別れてと頼まれ、もうページも少ないしどう解決するの?とのエピソードも、受けは退路を断って攻めに別れる決断をさせようとするも当て馬の機転と友情であっさり見破られて。え?こんなにあっさり別れないって。

そこからのお仕置きエッチは良かったです。やっと攻めも中でいけたしたっぷりできましたね。こちらもやっとできた!とホッとしました。

けれどなぜか目新しさというか新鮮さ読みごたえがそこまでなくて。
攻めがドスケベなのやセレブで美形なのは毎度のことなのですが。

あとイラストがどうも。

0

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