霊応ゲーム

reiou game

霊応ゲーム
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神2
  • 萌×23
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
2
得点
23
評価数
7件
平均
3.6 / 5
神率
28.6%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
早川書房
シリーズ
ハヤカワ文庫(小説・早川書房)
発売日
価格
¥1,400(税抜)  ¥1,512(税込)
ISBN
9784150413439

あらすじ

1954年、イギリスの名門パブリック・スクールで学ぶ14歳の気弱な少年ジョナサンは、同級生ばかりか教師にまでいじめられ、つらい日々を送っていた。しかしある時から、クラスで一目置かれる一匹狼のリチャードと仲良くなる。二人が親密になるにつれ、ジョナサンをいじめる悪童グループの仲間が一人、また一人と不可解な事件や事故に巻き込まれていく……彼らにいったい何が?
少年たちの歪んだ心を巧みに描いた幻の傑作(裏表紙より)

※佳嶋先生のイラストは表紙のみ

表題作霊応ゲーム

評価・レビューする

レビュー投稿数2

萌えの詰まったミステリー

ミステリー小説だと思ったら、意外とホラーでした!そして意外と萌える(笑)

・BL的な萌えについて
腐女子としては、非常に美味しいシーンがたくさんありました!
特に序盤、内気なジョナサンと一匹狼のリチャードが出会い、だんだん仲が進展していく様にはニマニマしっぱなしです。「二つの影法師がひとつに重なり合った」り、「濡れた地面に座ったまま抱き合った」り、果たしてこれは友情なのか?と思うくらいイチャイチャしてます。萌えます!!
ただ!!やはりこの作品は一般小説でありBL小説ではないので、ジョナサンとリチャードにCPとしての過度な期待はしないほうが良いと思います。萌え要素が詰まったミステリーくらいの軽い気持ちで読むと良いのでは……、特に後半は二人の関係性が大きく変わってくるので、注意が必要です!!

・ストーリー
舞台がイギリスのパブリックスクールであることと、少し暗めな雰囲気だったので、読んでいてBLゲームの『神学校』を思い出しました。
伏線回収も多く、またどんどん変わっていく人間模様を見ていくのが面白かったです。ただ、タイトルが「霊応ゲーム」なのに、肝心の霊応ゲームの描写続きが少なすぎる気がします……、最後もあまりすっきりしない終わり方なので、謎を残して終わる作品が嫌いな人にはあまりおすすめできないかな〜といった感じです。

全体的に面白かったです。少しおどろおどろしくはありますが、好みだな〜と思ったら是非手にとってみることをおすすめします!

1

「少年萌え」ミステリー

2015年に刊行されたミステリーファン待望の復刊作品ということで、読んだことがある方も多くいらっしゃるかもしれません。わたしは今回の復刊でこの作品を知りました。安心?のハヤカワ文庫で、佳嶋さんの素敵な表紙イラストにそそられたのもありますが、某サイトで目にした「腐ミステリー」との触れ込みが決定打。分厚いですが、翻訳の読みやすさと惹きつけられるストーリー展開で、どんどん読んでしまいした。

物語の舞台は1954年、英国のパブリック・スクール、カークストン・アベイ校。四年生(十四歳)のジョナサン・パーマーが雑用係をしていた上級生、ポール・エラーソンが死んだ。教師も生徒も彼の死について口にしない中、彼を慕っていたジョナサンは心細い寮生活を送っていた。ある日、ラテン語の授業で訳文につまったジョナサンに、クラスメイトで優秀なリチャード・ロークビーが助け舟を出してくれた。恩義を感じたジョナサンは、常に超然とした態度で誰とも群れないリチャードに惹かれていく。ジョナサンには親友のニコラスとぺリマン兄弟がいたにもかかわらず、ふとしたきっかけでジョナサンとリチャードは親友達さえも寄せ付けないほど仲良く共続きに過ごすようになっていく。それはポール・エラーソンの死以来カークストン・アベイ校に起こることとなる、不可思議で悲劇的な大事件の幕開けであった…。

舞台が英国のパブリック・スクールというのも、個人的な萌え要素に引っかかったのかもしれません。(国は違えど、ルーツは萩尾望都先生や竹宮惠子先生の作品に出てくるギムナジウムあたりかな?)映画でいうと、『アナザー・カントリー』や『モーリス』などをまんま彷彿とさせます。読んでいて顔がニヤケとるなと我に返る瞬間が何度かあり…。非BLですが、男の子同士の妖しい関係に萌えを覚え始めた頃の、懐かしい感覚を思い出させてくれた物語でした。

原題は“The Wishing Game”。そのゲームにはウィジャ・ボード(西洋版のコックリさん)が使われるようですが…。読了後、コックリさんについて抱くイメージを再考してみると面白いかもしれません。ミステリーなので、ネタバレはいたしませんが、まるっとすっきり解決する物語でないことは明言させていただきたいと思います。

多感な年頃の少年達が、全寮制の学校という閉鎖的な世界の中で、自分の居場所を見出すために必死に模索する姿、友人達に対して抱く独占欲や嫉妬心、今でいうところのいじめなどが描かれる一方で、親子の愛、夫婦の愛、兄弟の愛と、登場人物それぞれが抱える愛憎のドラマも描かれており、読みやすいけれどもとても広がりのある作品だと思います。また、時代背景から英国で同性愛がどのように扱われていたのかを知るには興味深い発見があるかもしれません。読みどころについては巻末に素敵な解説が添えられていますので、そちらをご参考に。

物語の結末は、賛否分かれるかなぁと思うところもありますが、少年(十四、五歳)の成長過程にある、自分を十分にわかっているつもりで、全く掌握しきれていない、危うい一時期にピクっと来るものがある方にオススメします。ただの「思春期」とは呼ばせない、狂気と紙一重の世界を体感させてくれます。もちろん、軽めのミステリーがお好きで、BL要素が無くても十分楽しめる方にも、是非手に取っていただきたい作品です。

2

この作品が収納されている本棚

PAGE TOP
  • 電子書籍
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ