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はー。凄かった。3巻全てが好きな展開。
「神」評価ですが、この神の意味は、「面白いからみんな読んでね!」ではありません。
蟲や殺戮シーンがかなりグロいので、万人には決しておすすめできないです……
3巻冒頭にバグ本人(幸也)の幼い頃からの描写。淡々と書いてあるけれどこれがもう既に恐ろしい。
続いて1・2巻の説明的な、今までの経緯。(ちょっとくどい)
さて、蟲による事件は益々凶暴になり、今回は新宿の歩行者天国に蟲が出現!という地獄。
祖母の衝撃的な話を聞いてから、自分は人間なのか?という根源的な恐怖を感じている七生は、また水雲に相談せずに幸也に会いに行ってしまう。
幸也は七生を自分の側につかせようとしていたけれど、究極の望みは七生に自分を殺させて、七生に蟲を全て寄生させることだった。
幸也に捕まった七生を助けに来た水雲達が幸也を捕らえて、鎌倉の研究室に監禁?するのですが、そこからの展開が実に怖い。
幸也の処遇をどうするか。水雲たちは当然幸也=蟲を殺すつもりだったのに、新枦家当主の水雲の父は蟲を飼うと言う!激しく対立し、ならば新枦一族で決を採ろうという事になるが……
ここから殺戮シーンが炸裂です。苦手な人にはおすすめできない。
その上この辺はもう一冊のほとんど終わりの部分で、え〜!この話どうなんの⁈と読んでて焦る!
七生が幸也に刺されて傷を負いながら、ギリギリの所で思いついた蟲退治の方法は…
確かにソレしかないですね。
そして全てが終わって水雲と七生の甘い時間。
と思いきや。
ラストは「もしやこうなるかも」と思ったアメリカのTVドラマみたいな終わり方。続編作るかも〜みたいな。夜光花先生はあとがきにて『続かない』と書かれてますが、それは残念すぎます。
BL的には、七生は素でも水雲に惹かれ、Hは大変甘く激しく。素敵〜!
蟲とは?とか回収不足の部分もありますが、それも関係ないくらい好みの作品でした。神。
バグ3巻。完結編です。
途中ちょっと中だるみした感じはしましたが、最後まで楽しく読み切りました。
もはや体のほとんどが蟲で構成されている幸也。
双子の兄弟でありながら分かり合えない思想。
幸也のなかに残っているであろう人間の心に僅かな期待をかける七生が、
「どうしたら幸也を止められるのか」「自分には何が出来るのか」葛藤する姿がいたたまれなかったです。
元をたどれば新枦一族にも非があり、見方を変えればバグも被害者であったのだと思います。
最後、蟲対新枦一族の絶対絶命の戦いでどう切り抜けるのかとハラハラしましたが、まさか「共喰い」させるとは(笑)
蟲の大量発生は気持ち悪かったですが、すごく面白くて引き込まれる話しでしたが。
そして最期の終わり方は続編を期待してしまいます。
いつか読みたい!
シリーズ最終巻。
前回ラストで明かされた衝撃の真相から更に話が二転三転し、最後まで目が離せない展開となっています。
蟲描写のグロッキーさもパワーアップしているので、苦手な方はご注意を。
前巻で明かされた「バグ」の正体。
七生はバグを止めるため、たった一人で相手に会いに行く。
そして、父親の真の正体、父と蟲を殺す一族との因縁を知ってしまう。
更に、自身の体内にも蟲が潜んでいる可能性に不安を抱き……。
自身の”蟲”の部分と闘い、身を呈してバグと対峙する七生。
彼の出生の秘密や肉親たちの過去は相当ショッキングなものですが、どんなときも自棄にならず警察官として闘う彼は、本当にタフな主人公です。
彼を支える水雲とその一族も、相変わらず個性豊かで魅力的でした。
最終巻ということで、サービスシーンも多め。
七生が蟲と交信せずとも水雲に欲情するようになっており、今まで以上に蕩けきった姿が見られます。
七生の単独行動に怒った水雲が乱暴に彼を抱くシーンもあり、ラブ度も甘さも激しさも今まで以上でした。
最後まで気の抜けない展開でしたが、最終的には人間ではなく蟲そのものとの戦いが繰り広げられ、推理サスペンスというよりパニックホラー的なクライマックスとなったのは意外でした。
いくつか残った謎も「知能の低い蟲だから」で片付けられてしまったのは少し物足りなかったかな。
ラストは、映画でいうところのエンドクレジット後のラストショットのような?
エピローグに思わぬ仕掛けがあり、まだまだシリーズが続きそうな終わらせ方(続きません、とあとがきで明言されていますが)。
ちょっとセキュリティが甘すぎないか?とかツッコミたいところもありますが、最後まで楽しめるエンタメ性に満ちた作品でした。
今までに読んだ夜光さんの作品の中でも一、二を争うくらいお気に入りのシリーズです。
きっと少数派だと思うんですが、
1,2巻は虫たちの蠢く描写は平気でしたが、
攻めの水雲が躊躇なく生きてる虫を殺すのが気持ちよくなくて、
ちょっとトキメキづらい…と感じていました(^_^;)
でも、やっぱり話は面白いし続きが気になるので、
また虫が可哀想なめにいっぱい遭っているのかなぁ…と、
ちょっとビクつきながら3巻を読んでみると…
虫も沢山殺されていたけれど、
それよりも虫に人間が喰われる描写がずっと生々しかったーー!
腕がちぎれて血が飛び散って悲鳴が響き渡り…後半は地獄絵図のよう。
ヘタレなわたしは、あまり想像しないようにして読みましたよ…
でも、展開自体にはすごく引き込まれましたし、
ふたりの関係もとてもよくて、読めてよかったです☆
BL的なところで言えば、
七生が勝手にいなくなって危ない目に遭ったことで、
水雲が激しく怒って無理に体を繋げてくるのがすごく萌えました。
それまでは七生を気遣う優しさが目立っていただけに、
怒りから七生を激しく突き上げる姿がギャップになってよかった!
そして、一番キュンときたのは、
エッチしてそれで仲直り~じゃなくて、
ちゃんと七生が何を考えてそうしたのか理解しようとしてたところ。
信頼関係を築いていきたい…という水雲の姿勢がすごく好みでした♡
話の内容の方では、
バグが生まれ変わりかどうかって、そんなに大事?
それについてのくだりがちょっとしつこい…
なんて思いながら後半部分を読み進めていたら、
突然にバグの思惑が明らかになって、息もつかせぬ怒涛の展開に!
グワッと読者を引きずり込んでハラハラさせる手法に、
さすが夜光花さん…上手い!!と感じました。
最後は、
そうなるなら、その後がすごく気になるよーーと思ってしまって、
続かないということでちょっと残念な気持ち、かな。
七生の中の虫は今後どうなるのか、本当に水雲はその時…!?とか、
すごくドラマチックになりそうなのにな~
「バグ」3冊目にして最終巻の今巻。バグの正体がついに明かされます。
幼いころの記憶がない七生ですが、その理由が徐々にわかってきます。記憶はないだけで失われたわけではないので少しずつ思い出す過去と、七生の祖母から聞かされた話、育ててくれた叔父の話、そして「バグ」を追いかけモズと訪れた「バグ」の育った家を調べるうちに、自分ももしかして…?と思う七生のパニックが手に取るようにわかり、ドキドキしながら読み進めました。
夜光さんの描写が非常にお上手なのでグロいシーンが脳内で鮮やかに再生され、虫嫌いの私は「うお~」となりつつも続きが気になって仕方がない。
自身の出生の秘密に時にどん底に沈みそうになりながらも、それでも警察官としての正義を貫く七生がカッコ良かった。
そしてモズもカッコ良かった…!
身内に「モンスター」と言わしめる彼ですが、七生の前では七生に嫌われたくない一心で「常識」を心がける彼の一途な恋心にきゅんとし、七生が行方不明になった時も怒りで強引な行為をいたしてしまう彼の想いに萌え。
「蟲」の誕生や「バグ」の秘密も解き明かされますが、どろりとした人間の欲深さがあって、この作品を奥深いものにしています。
最後のエピローグにゾゾっとした。サクッと終わらないところが夜光さんらしく、そして面白かったです。