【電子限定版】おまけペーパー付き
タイトルだけはずっと前から知っていて、気長にコミック化を待っていたこちらの作品。
佐々木禎子さんと山田ユギさんの持ち味がいい塩梅でブレンドされた、なかなか良いコラボ作かと思います。
あらすじ:
不動産会社の営業・悠人(受け)は仕事中、「神の子」を名乗るアヤシイ男にナンパされる。
後日、彼が同じ小学校の同級生で神主の将和(攻め)と判明。
顔を見るたび「綺麗」「初恋の人」と口説いてくる将和をいなしつつ、友達付き合いを続けるが……
悠人は、普通のリーマンですが実は霊感があり、霊に共鳴し涙を流すことができるような繊細な心の持ち主。
いわくありの物件を何とか人が住める状態にしたいと将和にお祓いを頼む等、仕事にも真面目で優しい人柄が出ています。
最初はツンツンだったのに、将和に守られたり抱きしめられたりするうち彼を意識し始め、可愛くなっていく様に萌えました。
可愛いけど、ユギさん絵なので見た目は結構男っぽいところも◎
バイトの巫女さん姿も凛々しくて素敵でした。
将和は、どんな女性に告白されても「綺麗な人としか付き合えない」と断る変な人。
しかしその「綺麗」とはその人の持つ「魂」のこと。
小学生の頃、あまり話したことのない同級生・悠人の魂の綺麗さに心を奪われ、初恋に落ちます。
もしユギさん原作だったらこの将和のキャラはもっとワンコ寄りになっていた気がしますが、こちらの将和は(良くも悪くも)癖の少ない爽やかイケメン。
仕事中の烏帽子姿も、普段の髪を下ろしたところも色気があって良かったです♪
話としてはもう少し二人の間に紆余曲折あってもよかった気がしますが、ほのぼのコミカルな空気感は楽しく、佐々木さんイチオシの触手プレイもエロく、素敵な一冊でした。
個人的には、最後の描き下ろしに出てきたオヤジCPに最も心を奪われました!
悠人のおちゃめな上司(所長・受け)と、彼の元部下で今は中央支店に異動になった渋いおじさん(攻め)。
受けのぎっくり腰のせいでHはお預けでしたがw、攻めがスーツのまま受けの背中に覆い被さったり、湿布を貼ったりしているシーンに萌えました。
二人とも顔に刻まれた皺が渋カッコよすぎで、ユギさんの気合いの入れようが伝わってくるようでした(ユギさんは将和の父親×所長で妄想されてたようですがw)。
本編だけなら萌寄りですが、このオヤジップルに思いがけずときめいてしまったので、萌×2評価です☆
ユギさんのオヤジはたまんねーな!!! って話ではありません。オヤジの番外編は16ページしかありませんから。うっかりそっちに気を取られてしまいましたが、メインは神主さんと不動産屋勤務の幼なじみ同士の恋のお話です。
どちらも10代後半にむさぼり読んでた作家さんなので、こうしてコラボした作品を40近くのババァになって読めることがすごく嬉しいです。BL好きでいてよかった!
ラブ部分も楽しんだのですが、オカルトエピソードが面白かったです。めちゃくちゃ胸を打つような場面はありませんが、どっちもかっこ良くて目の保養になりました! ユギさんの描くおっぱいも好きです。
えっと、それでオヤジ組ももっと読みたいんですけど……。小説でもいいですし。
原作の佐々木さんの作品は読んだことがないので買うのを躊躇していましたが、ユギさんの『一生続けられない仕事 3 』と『うちの~』の2冊購入で小冊子の全サがあるということを知り、購入してみました(不純な動機で申し訳ない…)。
ちなみに全サは上記2冊+700円の振り込みで応募できるようです。小冊子の全サってとても魅力的でうれしいと思うのは私だけだろうか…。
さて、この作品のレビューを。
神社の神主さん・将和と、彼の幼馴染であるリーマンの悠人くんの恋のお話。
小学2年生の時に初めて出会い、その時から悠人くん一筋の将和。と言いつつも、中学からは別の学校に行っていたため十数年ぶりに再会した二人。
将和にとっては、何年たっても、ずっと会っていなくても、悠人がただ一人の人っていうのが良かったです。
天然というか、ストレートな愛情表現をする将和に、ちょっと引きながらも徐々に心を開いていく悠人。じりじりと進む恋で可愛らしいのですが。
ここに「霊」の存在が入り込むのがちょっと斬新ですね。悠人の弟もいい味出してますし、悠人の上司のオッサンの恋の行方も気になる。オッサンたちの続きが非常に読みたいです☆
ゆえに、ちょっと風呂敷を広げすぎなんじゃないかな、と思ったりもしました。キャラ達それぞれはキャラが立っていていい感じだし、ストーリーも面白い。が、メインに置きたいストーリーがちょっとぼけてしまった、というか。それがちょっと残念な感じがしました。
それでもさすがユギさんというべきか、絵柄が超絶に綺麗で、ユギさんの絵がこのストーリーに非常に合っていてキャラが生きてるな、という感じで萌え度が確実にアップしました。
オッサンたちと、悠人の弟くんのスピンオフが読みたいです。
山田ユギ先生の作品、初読みです。
とはいっても、この作品は原作者の方がいらして、山田先生は作画をご担当されている形です。
このところBLで神社づいていたのと、以前原画展で原稿を見て、気になっていたのもあり、読む事にしました。
設定も興味深かったし、スタートがコメディっぽいノリだったのですが、笑える楽しい展開オンリーという訳でもなく、ちょいちょいほろり・・・とくるエピソードが織り込まれていました。
ご神木が何気にもの凄くHっていうのも、意外で・・・
でも、ご神木のおかげで、受け様の乱れる姿萌えます。
スピンオフではまさかの受け様の上司のお話・・・
おじさま物は苦手ながらも、このお話は攻め様が個人的に好みの攻め様だったために、結構楽しめました。もう少しこの2人のお話を見てみたいな・・・
単純な幼なじみ物かなと思いきや、ちょっとオカルトファンタジー要素入り?
ユギさんの絵で描かれる悠人は、原作の意図通り、ただ単に顔立ちがきれいなだけじゃなくて、ちゃんと心の芯の所がきれいって思わせるから流石です。
将和も神の子の力を感じさせる美しさだし、やっぱりユギさんの絵、好きだわ。
ところで、番外編の所長さんと元部下のお話ってこれ一本でコミックスになってたりしないのかな。
ユギさんのオヤジって子猫並みにかわいい。