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表題作群青のすべて

? 攻受不明/ 牧原 快
? 攻受不明/ 水代 漣

あらすじ

中1から高2までずっと同じクラスだった牧原快(まきはらかい)と水代漣(みずしろれん)。
でも高校生活最後の1年で別々のクラスへ。
変わりなく流れていく日常に、小さな波紋が生まれて…それはいつしか
隠していた気持ちを芽吹かせる。

言いたくて、言えなくて。
心のずっとずっと深いところにいた気持ちが出した答えは…

男子高校生の声にならない恋と青春の軌跡。

作品情報

作品名
群青のすべて
著者
古矢渚 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
ISBN
9784758074926
4.1

(219)

(108)

萌々

(66)

(30)

中立

(9)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
28
得点
903
評価数
219
平均
4.1 / 5
神率
49.3%

レビュー投稿数28

「群青」であることの理由。

なんと素晴らしい青!青い春!青春!
でも、ただの爽やかな澄んだ青ではなく、タイトルが「群青」となっているところが深いです。実際、タイトルに惹かれて手に取りました。表紙も少し逆光になっていて、それがまた想像力を掻き立てる。

快と漣、友人たちも含めて、みんな普通の高校生。
普通の日常を過ごしていくなかで、クラス替えをきっかけに少しずつ変わっていく何かを感じて。
寝ている漣に快が告白してしまうところから、いつもの冗談だと勘違いした漣に乗って誤魔化し、その場を遣り過ごす流れは素晴らしかったです!描き方が!
きゅんきゅんしていたら、どきっとして、ほっとして。
遣り過ごして一人教室に残った快が緊張のあまり震えている場面は本当にこちらまで震えが伝わってきました。
そういう心情を漫画として表現する、魅せるのがとても上手な作家さんなんだなぁ、と感じました。
今作が初読みでしたが、購入して良かったです。

そんな日々が続く中、快が最初に心地好い誤魔化しの空気を切り裂きました。
夜の教室での遣り取りは本当に迫力があって、胸がぎゅぎゅっと締め付けられ、読みながら思わず息を詰めていました。
自分の中だけにはもう抑えきれなくなり、漣に気持ちをぶつけながらも、優しく接しようと努める快が健気で。
それでも、今すぐに今まで通りの接し方は出来ないとはっきり漣に告げ、告げられた漣は快のことや自分の気持ちに向き合って考え始める。
そして、友人との会話の中で少しずつ気付いていき……。

登場人物みんなが真摯で誠実で真っ直ぐで、好感が持てました。
漣の快にだけ向ける無自覚な甘え(我が儘)や快が自分の気持ちをひた隠しにしようとする辺りが「群青」というタイトルに通じるかと。
ストーリーとしてはよくある話かもしれませんが、何より描き方が素晴らしいので引き込まれます。
絵も大抵の方に受け入れられるのではないでしょうか。
付き合うようになったその後の二人をもっと読みたいです。

12

碧蓮

ローズリリィ様

初めまして。コメントありがとうございます!
皆様が素晴らしいレビューをお書きになっている中、私のようなレビュー初心者のレビューが受け入れていただけるのかどうか、とても緊張しながら投稿しました。
レビュータイトルについてのお言葉、ありがとうございます。
私自身が作品タイトルに惹かれての購入だったので、「群青」という言葉をどうしても入れたくて。
少しでもお役に立てたなら嬉しく思います♪
是非、楽しんでください(*^-^*)

roseーlily

碧蓮さま

はじめまして。
レビュータイトルが印象的で、目にとまりまして。
この本を買い忘れていた事に気付きました。
今日帰りにあわてて買いに行き、無事ゲットいましました。
ありがとうございますm(__)m
感謝感謝です♪

ローズリリィでした。

高校生、いいなあ…!

初めてレビューします。

高校生の恋の甘酸っぱさを詰め込みました!という感じ作品でした。
好きだけど言えない、でもふとした瞬間にあふれそうになって苦しくてぐるぐる悩んでしまう……王道ですが、キュンキュンします!
相手が気を許してくれたり自分を優先してくれることへの優越感というか、複雑だけど嬉しい気持ちが伝わってきて、もどかしいです。
気の合う友人といるときの空気感を描くのがすごく上手い作家さんですね。友人たちも魅力的。男子高校生ものでは、この方の作品が一番好きです。
随所で描かれている色々な空がきれいです。

両思いになってからが短いですが、快くんと漣くんのBLごっこで糖分を補給できました笑



7

二人の始まり。

エロ無くったっていいんです。仲がメッチャいいあの二人って、実は恋愛対象として好き合ってるんじゃないのー?って妄想からやおいは始まるんで。。。芽吹きの段階と申しましょうか。。二人がお互いを意識して、心の距離が近づいたり離れたり…。個人的にBL読んでて最もツボるのはこの「芽」の状態だったりするので、高校生ものとしては凄く爽やかなタイプで好きな作品の一つです。

中一から高二までずっと同じクラスだった快と漣。仲間内でBLごっこをせがまれるくらい仲のよい二人ですが、高三で初めて二人は別々のクラスになり、いつも隣にいるべき相手がいないことにふと淋しさを覚えるように…。

丁寧に、本当に丁寧に、相手への思いを確認していく過程が描かれています。なんかもう、なんであいつが大事でたまらないんだろうっていう戸惑いとか、だから今までの関係を壊したくないのに好きっていう思いを伝えずにはいられない若い熱さとか。まさに友情がカタチを変えようとする転換点がゆっくりと描かれているんですよね。

初めて読んだ時は迷わず神でした。そしてやっぱり何度読み返してもこの作品は静かに光を放っているように感じます。その後の二人をあえて描いて欲しくはないと思わせるほどカンペキに、二人にとっての青春の一時期でありかつ「すべて」が表現されている。エロいのもたまに欲するけど、こんなお話ももっと増えないかなーと密かに願っています。

6

爽やかな青春!

前作「ナンバーコール」が個人的にとても好きだったので、今回の表紙を見たときに迷わずに購入しました。

表紙から帯からも伝わってくる爽やかさは、期待を裏切らない内容でした!
両思いになるまでじっくり時間をかけてるので、切なくてじれったい。
でも男子高校生のわちゃわちゃした日常もとてもかわいらしく描かれていると思います。

個人的にお互いに想いを伝える前にキスとかしてしまっていたら、そこそこの評価だったかもしれません。
ですが、伝えられない・触れられないを最後の最後まで。
相手を想うって本当はこうなんじゃないでしょうか!
胸がきゅーっとなるような青春です。

BL初心者や、エロなしをお探しの方にお勧めです!

5

まさに「群青のすべて」

初めてレビューします。

やっと好きな作風の作家さんに出会えました。
漣への想いを自覚している快と、快の気持ちを知ってから自分の気持ちも自覚していく漣のお話。

青春一色。無駄な挟みなどなく、2人の心理描写が丁寧に描かれていると思います。
コマ割り、視線誘導も上手で静かにこちらの感情まで高めてくれます。

帯に「今がずっと続けばいいと思った。」とあるようにほんっとうに青春のそのときをポンッて取り出したような、むしろその前後なんてあるの?みたいな青春感独特の読後感があります。

受け攻めが描かれてないところも納得。
快の方が最初から自覚していることもあり、若干漣受けチックな描写が多めですが、群青のすべてではなんか、そういう事に及ぶシーンを想像するとどっちがどっちでも「わからない」ってなります。むしろ似合わない…?なんだろう。
どちらかがキスして、キス仕返して。
リバじゃないけど、こっちが攻め!こっちが受け!って感じじゃないっていう。

私は黒髪攻めが好きなので、若干漣に攻めっぽく回ってほしくもあるかなって思ったりしたけど
けどそれで快が受け?って考えるとやっぱり違うってなります。

どっちが受けとか攻めとかなくて
抱きしめたり、キスしたり、そういった青い恋が似合う2人が好きな人は絶対ハマると思います。

100点満点、大満足の一冊です。
群青のすべてで心を掴まれて古矢渚さんの作品をいくつか作者買いしました。
届いたらそちらもレビューしたいです。

4

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