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表題作ハニーソルトアンドビターシュガー

谷豊,高校3年生→探偵
川野総悟,コミュ障の高校1年生→花屋

その他の収録作品

  • special. Canola Flower(描き下ろし)
  • カバー下:あとがき(描き下ろし)

あらすじ

川野はコミュ障で友達がいない高校生。人と関わらないように生きていたけれど、偶然出会った上級生・谷との交流を通して前を向き、同時に谷に心惹かれていく。少しずつ距離を縮めていく2人だが、谷には幼なじみの想い人が居て・・・デビュー作の人気キャラを描くスピンオフ!!

作品情報

作品名
ハニーソルトアンドビターシュガー
著者
ソライモネ(あびるあびい) 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
シリーズ
それでも恋する迷探偵
発売日
ISBN
9784864422291
4.3

(68)

(30)

萌々

(31)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
15
得点
292
評価数
68
平均
4.3 / 5
神率
44.1%

レビュー投稿数15

俺、全部初めてが谷で良かったって思うよ...

あびるさんの繊細な感情表現が織りなす
純愛に胸キュン、涙ホロっでした

コミ障の総悟は
派手な容姿に隠した内向的で繊細な性格で
お花だけがお友達でした
いつもの学校裏でたんぽぽ踏んでた谷に
必死の思いで注意したのが切っ掛けで
交流が始まる二人
次第に谷だけには心を開ける総悟
恋とは?友情とは?
友達もいなかった総悟には自分の気持ちなど
わかるはずもなく...

でも、谷には幼馴染で想い人の瞬がいました
谷の瞬への思いと聞いて「俺じゃ駄目か?」と
抱きつく総悟
そんな総悟を愛しく思いだす谷
互いを知ろうと交流を深める二人

総悟の誕生日を二人で過ごすはずだったのに
瞬が顔を腫らして谷のマンションへ来ていた
そんな瞬を放おっておくことが出来ない谷
身を引く総悟

俺って谷のなんだろう、と自問する総悟
その疑問を谷へぶつけた時
「俺は瞬が好きだ...」
と告げた谷
初めての失恋、失意、総悟は恋が出来なくなりました

それから10年後縁あり出くわす二人
気まずい中、やはり谷が好きな自分に気づく総悟
「こんな想い他の誰にも感じたことなかった...」
意を決して谷の誕生日会に行くことにした総悟
しかし、仕事が押して間に合わない
着いたら会はお開き「待ってる」と言った谷もいないじゃん...と総悟
でも、居たんです、谷
そんな谷へ好きと告白する総悟
あんな酷い事した俺でもいいのか?と問う谷
「俺は谷ならどんな奴でも好きになるよ」
この総悟の一言でえーん(泣)でした

描きおろしのラブくてエロい二人がたまらんのです
総悟の一途で真っ直ぐで純真な想い
谷の優柔不断に見えるかもしれないけど、
迷って選んで決断した優しさ
大好きな二人でした
純愛っていいなぁ
再読してより一層好きになりました
あびるさんの作品のもう一つの楽しみは
キャラの服装&髪型がめっちゃお洒落な事です!!
いつ見ても真似したくなるセンスの良さでした
家に置いて疲れた時に癒やされようと思う一冊です

5

花と、それを囲ったふたりの話。


最っ…高でした…。購入してからというもの、前作『それでも恋する迷探偵』も好き過ぎた所為なのか、その前作でブァッ‼︎と恋してしまった川野さんが受け…?;;かと心配していたもののどうやらその川野さんの弟くんが前作ではいいキューピッドとなった?(笑)谷さんのお相手ということで読むの勿体ぶってしまったのか…いちねんごし、年の瀬にやっと読め。。
2016年最後の日に、この1冊でよかったーと思える物語でした。
何がよかったのかというと、川野さんの弟…総悟くん(受け)が、初めて会った時2コ上で高3だった谷さん(攻め)のことを好きになっていく様子が目に映えて判る解る……。総悟くんがドキッてなる時、そっか、ここで…こういうことがあったから…ってこちらまでどきどきして。ストーリー性も◎な上でですが。一応再会ラブですが、過去が半分と少しを占めています。だからかな、純粋な総悟くんの好きが映えたのかな。
あと何が好きかっていうと、割と王道っぽい総悟に対して、谷さん。高校生時総悟の友だちがいなくて…設定に対してキラキラどうにかしてあげたい!でもなく大丈夫だよ!でもなく笑 あの時の谷さんは谷さんで、その時一番大切だったものをどう自分の手の中で護るか護ろうか、必死で。
だからこそひとつ見たかったなーと思うのが、再会後、やっぱり好きだって総悟がなったように、谷さんにもそういう瞬間がほしかった…。谷さんが総悟と会わなかった間に、というか会わなくなって少しとか暫くたってからすぐ総悟のことを想い出してばかりでいつの間にか心の大半を占めていたのが総悟だった…けどもう傷付けた、って感じで会わなくなってから総悟のことが好きだった〜なら解るのですが。いつ、「好きだ」に繋がったのかなって!!!!木になる……笑
そして
初回封入ペーパーがめちゃもえだからもういいや……

花に話し掛ける総悟くん、とてもかわいかったです、ごちそうさまでした。

3

求めていたBL…!

前作未読です(読んでいなくても特に支障はなかったように感じました)。
こちらの作品はいわゆる全員片思い状態からはじまります。川野(受け)→谷(攻め)→瞬(攻めの幼馴染)→??
『好きな人には好きな人がいました』系と言いましょうか…それだけでもとても好きなシチュエーションなのですが、今作の魅力はなんと言っても受けの川野くんがとにかくかわいいこと…!
全身全霊で初恋をする川野くんに、谷くんが揺れ動く姿が良い!何度も川野くんに期待をさせちゃう谷くんを『川野くんを弄びやがって谷のヤロー』と思うか、幼馴染への諦めきれぬ片思いを抱える谷くんに共感できるかどうかで評価が別れるかなと思いました。
植物園でのシーンは辛いですが、とても好きです。谷くんとの関わりが川野くんを精神的に成長させてくれたのは確かなので、お互いの気持ちに整理をつけるためにも学生時代には一度離別して、インターバルがあったのはすごく良かったと思います。

ちょっと時間はかかったし、辛い思いもしたけど、初恋が実ってよかったね川野くん…谷くんもきっと幸せにしてくれるでしょう。あの日の全身全霊で恋をしていた川野くんのように、否、それ以上の愛情をもって谷くんには川野くんを大切にしてあげてほしい…!
迷い無く神評価で、これが私の求めていたBLだ…!と思いました。

2

出会い別れ再会

コミュ障な総悟が谷に惹かれていく気持ちはよくわかる。そして谷も総悟を気に掛ける気持ちもわかる。ただその間に1人の人物・瞬がいただけなんだよね。その人物のせいなわけではないけど、谷の気持ちも定まらないままの取りあえずは友達付き合い。そして最終的には瞬を取ってしまう谷。だって小3からみてるわけだから、いくら総悟がいい子でも、ここで簡単に2人がくっついてたら面白くない。切ないけどね。そして10年後の再会。うん、やっぱりあの別れがあったからこそのいまって感じで、余計に感情移入しちゃった。いい人過ぎるんだろうね谷って。

1

総悟の純情、谷の献身

「それでも恋する迷探偵」のスピンオフです。
わたしはこちらを先に読んでしまったので、「たぁにぃー!このやろー!」と思いましたが、その後前作も購入して読んでみても、谷への評価はあまり変わりませんでした(・_・;

総悟はコミュ障をこじらせて、茶髪にピアス盛り盛りという「ひとを寄せ付けない」方向に迷走してしまった高校生。
花だけが友達、と言い切る総悟のオアシス・第二体育館裏で谷と出会います。
ただ長年のコミュ障の悲しさで、うまく接することができません。
「人間と違って花はやさしい」という総悟に「おれも人間だけど」と言いつつ、ふつうに接してくれる谷。
もっと会いたい、話したい、と総悟が初めて思った相手なのですが…。

もう総悟に感情移入しまくりですよ。
本当に引き込むの、うまいですよね。
谷と会うことで「友達」というものを意識し始め、谷の恋を通して「大事」というものを知る。
子どもが新しいことを覚えていくように、素直に急速に総悟のこころも育っていきます。
読んでる間中、目の奥がジンジンして心臓もぎゅうぎゅうなるし、痛いところだらけで苦しい。
10年後に兄の友人として再会した谷の誕生会の辺りで完全に涙腺崩壊しました。
今回久々に読み返したのですが、何度読んでも一回目に読んだときと同じ反応をしてしまう。
慣れません。
そういう作品って本当に貴重だと思うのです。

谷は総悟サポーターとして見たらほんっとうに酷いやつ。
だけど谷自身も切ない立場なんですよね。
それだけに谷のあほ!とは言い切れず。
むしろこの作品を読んで感じたやるせない気持ちは全部瞬のどうしようもなさに責任転嫁しようかな、と思えるような。

ぜひご一読ください。
絶対に後悔はさせません。
まだ読んでいないという方は、読んだら「この本が出版されてから3年2ヶ月も経つのに、わたしは何をしていたんだ!」と地団駄を踏むこと請け合いです。

あびるさんの絵はすごく独特で、わたしはかなりツボです。
毎回表紙のセンスに痺れますが、本作はその中でも特にぎゅんぎゅんきました。
総悟、もう泣かないでね。

1

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