泣きたいくらいの幸せを教えてあげる

甘やかな褥~琥珀色の秘密~

amayaka na shitone

甘やかな褥~琥珀色の秘密~
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神1
  • 萌×26
  • 萌5
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
44
評価数
12件
平均
3.7 / 5
神率
8.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
シリーズ
B-PRINCE文庫(小説・アスキー・メディアワークス)
発売日
価格
¥640(税抜)  ¥691(税込)
ISBN
9784048652773

あらすじ

出会いは最悪だった。生まれながらに生えていた尻尾のせいで、不幸を呼ぶ獣子として人間扱いされずに育ったルルは、領主の三男エストラーダに、夜伽の相手として領城に連れ込まれてしまう。
この尻尾を見られたら殺される……! だが、獣子と知ってもエストはルルを殺さなかった。慈しむ笑顔、優しい言葉、抱きしめる熱い腕。エストに出会い初めて幸せを知ったルルだったが、ルルの秘密がエストを不幸にしてしまい!?

表題作甘やかな褥~琥珀色の秘密~

エストラーダ、領主の三男、28歳
ルル、不幸を呼ぶ獣子、18歳

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レビュー投稿数2

よくできたファンタジーBL

ファンタジー、領主の三男×攻めが拾った尻尾のはえた獣人。

尻尾を持って産まれ、不幸をもたらす「獣人」として、養い親や村中の人々から迫害されながら育った受け、ルル。その地を治める領主の三男であり色狂いの放蕩者と呼ばれる攻めに、その劣悪な環境から救い出され、領城へ連れて行かれる。
身の回りの手伝いだと思っていたのに慰み者になるのが役目だと知った受けは、最初はあらがったものの、忌み嫌われていた尻尾を受け入れ、優しく接してくれる攻めにだんだん惹かれていく。攻めも、受けを引き取った途端にそれまでの放蕩は嘘のようになりを潜め、2人は互いになくてはならない存在になっていく。
しかし、受けをよく思わぬ人々の策略により、受けと攻めは離れ離れに。やがて戦が起こり…という展開。

これまで人間扱いされたことのなかった受けが、攻めに可愛がられる様子にほのぼの…したのもつかの間、運命は過酷な一途をたどります。
イチャイチャには萌えるのですが、あまりに理不尽な受けの扱われ方にちょっとイライラしました。もっと性根入れて守ったれや、と攻めに対してもイライラ。

(この先ネタバレ含みますのでお気をつ続きけください)

地図にもない流刑人の村にいたせいで18年間見つけられずにいたルルを、ルルの本当の家族である一族が見つけ出し、攻めと受けの立場は大逆転を遂げるのですが、あまりすっきりはしませんでした。
攻めの身分が低く受けの身分が高い話の場合は、身分が逆転したら萌えるんですが、攻めの身分が高かった場合の下剋上はあまり萌えないなと個人的には感じます。どう見ても攻めがヒモっぽく思えてしまう。
あとルルの態度というか反応が、かつてはあんなに立場が低く、何にでも感謝するような子だったのに、身分が高くなってしまって性生活もやや積極的になっちゃうと「あれっ」と思ってしまった。あの遠慮がちでウブな、相手を立てるルルはどこ行っちゃったの、と。

4

待っていたのは幸せな未来

月東さんの書かれる、一生懸命で健気な受けが大好きです。

今回の新刊でも、シッポのあるルル(受け)が可愛くて健気で悶えました。おまけに、攻めになるエストとの強い絆にもキュンキュンしたし、『みにくいあひるの子』的な展開でのハッピーエンドも意表を突いて面白かったです。

ルルが暮らすのは、獣の尻尾がある人間を「不幸を呼ぶ獣子」と呼び、見つかると殺されてしまう世界です。そのため、ルルは5歳で親に捨てられて、人々に虐げられ、触れ合いや愛情を知らずに育ちました。それでも、いつも感謝の気持ちを忘れずに、人の役に立とうと一生懸命です。
そんな中、ルルが暮らす流刑人の土地にやって来た領主の放蕩息子のエストとぶつかったことでエストに見初められて、夜伽の相手としてルルは買われてしまいます。夜伽の意味さえ知らない無垢なルルは、尻尾を見られたら殺されると必死で抵抗するのですが…。

たくさんのエッチ相手の女性がいたし、最初の夜のルルに対する態度はあまり良いものじゃなかったしで、最初エストは酷い男なのかなと思いました。だけど、ルルの境遇を知って、ルルの綺麗な心に触れて、ルルが唯一無二の存在になって続きあっという間にルル一筋になったので、そんな溺愛ぶりに萌えました。
一方のルルは、天真爛漫な無邪気さにも理由があって、その本音をエストに伝えるシーンでは胸が痛くなったけど、エスト同様ますますルルが好きになりました。自分を不幸を呼ぶ存在だとルルが口にするたびに、エストは間違いだと諭し可愛い尻尾が大好きだと伝えて、ルルに存在意義を教えて、ルルが幸せを感じる姿もキュンとなります。
体格差もあるし、年齢も10歳差なんだけど、ルルの包み込むような愛情でエストを癒していく様子にキュンキュンしました。

途中で2人が離れ離れになるんだけど、そのおかげ(?)でルルの正体が分かります。18年もルルを探せなかったのはちょっと疑問に思ったけど、『みにくいあひるの子』だったルルに、今までの苦労が吹き飛んでスカッとしました。
離れたことで強くなった2人の愛情にも萌えたし、その2人の絆が、最後のハッピーエンドに繋がっていたのも面白くて好きです。

エストの父親やルルを虐げる人々と悪役もいるけど、2人の甘々な愛情がそれを上回って、気持ちのイイ読後でした。数年後、エッチが好きなルルに変わっていたのはちょっと寂しかったけど(無垢なルルが好きだったので)、シッポのあるコも肌の色が違うコも仲良くできる世界になっていてホッコリしました。

10

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