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表題作フェイク・モンスター

羽柴,いつも笑顔の営業,同じ会社の後輩リーマン
五十嵐,リーマン,仏頂面の会社の先輩

同時収録作品最低恋愛偏差値 / 最低恋愛偏差値 after(描き下ろし)

小野瀬,フリーITデザイナー
高嶺浩,リーマン,攻が仕事を受けてる会社の社員

同時収録作品グリーン・ティア・ドロップス / グリーン・ティア・ドロップス after(描き下ろし)

梶山,支店から受の部署に配属されて来た後輩リーマン
後藤,地味な先輩リーマン

その他の収録作品

  • フェイク・モンスター after(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

愛想がよく社内でも評判のイケメン・羽柴が、俺にだけ素っ気ない。
不思議に思っていたが、どうやら羽柴は俺の先輩が好きで、仲が良い俺に嫉妬しているらしい。
ところが、飲み会後に勢いでつい聞いてみたら、
「鈍感な人だとは思ってましたが、馬鹿でデリカシーもないんですね。俺が好きなのはアンタです」
とキレられた──!
キレた男はモンスター。それからセクハラまがいのアプローチが始まって…!?

作品情報

作品名
フェイク・モンスター
著者
風緒 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
ISBN
9784796407939
3.6

(44)

(8)

萌々

(15)

(19)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
159
評価数
44
平均
3.6 / 5
神率
18.2%

レビュー投稿数4

リーマンものが好きな方はいいかも!

表題作の『フェイク・モンスター』を含むリーマンBL3本立てです!風緒先生の綺麗な絵で描かれるスーツは萌え以外の何物でもありません!


『フェイク・モンスター』
企画部の五十嵐(受)は、酔っ払った勢いで先輩にキスされたのを見られてから、愛想がよく営業スマイルの完璧なイケメン・羽柴が、自分にだけ素っ気ない事に気がつく。不思議に思っていたが、良く見ているうちに羽柴はキスしてきた先輩が好きで、仲が良い俺に嫉妬しているらしい。ところが、指摘してみると「鈍感な人だとは思ってましたが、馬鹿でデリカシーもないんですね。俺が好きなのはアンタです」とキレられたうえに、キスされて……ー。

表題作の割にあっさり終わります。気持ち的には両思いなのかもしれないけど、はっきりしないままセックスして終了。少し物足りませんでした。オフィスラブで大人の恋なら、もう少しスマートに進行して欲しかった…。風緒先生好きなので、ちょっぴり残念。


『最低恋愛偏差値』
フリーITデザイナーの小野瀬(攻)は、ある日酔っぱらいを拾う。その酔っぱらいは取引先でいいなと思っていた美人リーマンの高峰(受)で…。

個人的には意外なストーリーでした。まさかチャラそうな攻めが真面目な人で、真面目そうな受けの性格が崩壊してるなんて(笑)そこから始まるラブストーリー。高峰が花束を持って小野瀬の家に押しかけるシーンや実は男の経験まであるなんて、ぶっ飛んでて最高でした。そりゃ小野瀬も軽くキレちゃいますよね。タイトル通りのお話で、でも描き下ろしの後日談で段々可愛いカップルになっていく感じがとても良かったですし、高峰さん大好きになりました。


『グリーン・ティア・ドロップス』
フツメンリーマンの後藤(受)は、出逢いを求めてそれ系のバーに出かける。そこで声を掛けられたのはめちゃめちゃイケメン。でも外に出ようと言われると急に自分の身体を晒すのが怖くなる。自分の右肩のある古傷がコンプレックスになっているからだ。思わず逃げてしまう後藤。しかし翌日、会社にその男・梶山(攻)が転属してきて…。

とっても優しいお話で、爽やかな気持ちで読めました。そんな風に感じたのは後藤の性格のお陰だろうなー。社食の隅で枯れかけてる植物に気づき水をあげるような人。好かれないわけないですよね(笑)見ている人は見ている。随分ネジ曲がった2作品の後だったので、純粋に読んでいて幸せな気分になれました。

結果的に表題作より、他2作品の方が好きでした。その2作品を評価して「萌2」にしたいと思います。イケメンのスーツが拝みまくれた事には感謝したい一冊です。

1

ビバ!リーマン♪

表題作『フェイク・モンスター』
ちょっと強面で作り笑顔も上手く出来ない先輩、
こういうタイプが受けっていうのが美味しいですww
全然受けっぽくないんですもん!!短髪だし!!!ウマ―w

自他ともに認める目つきのよろしくない五十嵐は
自分に対してだけ無愛想な後輩・羽柴からの視線が痛い毎日です。
社内や飲み会で、デキる先輩の辻さんと五十嵐が居るだけで
そりゃもう睨みつけてるといわんばかりの表情…。
もしかして羽柴は辻さんの事を好きなんじゃないかと思い始めた矢先、
辻さんが彼女と婚約したと知り
羽柴が気の毒になってしまいます。
なのにまた辻さんに笑顔を見せる羽柴に同情とも言えるような気になり
勝手に不憫になりますがまさか自分が羽柴の想い人だなんて!?

確かに、自分だけに愛想がないっていうのは
嫌われてると思いこんでも仕方ないと思います。
でも、羽柴がまだ新人だった頃打ち合わせでうまくいかなかった時に
俺には無理に笑顔をつくらなくていいと五十嵐が言ってくれて
随分救われたという過去があったのです。
五十嵐は覚えていなかったけども。
強面だしザッパに見えそうだけど、何気に気配り出来る五十嵐に
羽柴が信頼し想いを寄せてもおかしくはないと感じました。
見た目だけじゃなく、自分を理解してくれる人なら頼りたくなりますものね。

引き離そうとはするものの、羽柴の想いを否定出来ず
真摯に向き合おうとする姿は偉かった!!
熱い気持ちをぶつけられたらねぇ…あやふやにできないもんね…。
そこにつけこまれる五十嵐www
でも、羽柴の言うとおり、まだまだ決意できないから
五十嵐に強引にでも迫られて答えを出してもらおうと
無意識に思ってたのかもしれない!
でなきゃ、部屋に呼んだりしないよね、異動の話があったにしても☆
流されたっていーじゃない、結局「好き」に行きつくんだから!
絆された形になった気もしないでもない五十嵐はギャップがいいんだと思う。
キスだけで蕩けるとかそんな…ww
年下が年上を「あんた」って呼ぶのは大好きです!!←


『最低恋愛偏差値』
取引先での恋愛、色々気をつかいそうですww
ゲイのフリーITデザイナーの小野瀬は
仕事を受けている会社の高嶺に以前から好意をいだいていて
ある日自宅近くで潰れている高嶺を介抱し
眠っているのをいいことにキスしてしまいますが……。

それがきっかけで飲みに行ったりして接点が増えるのは嬉しくても
高嶺がストレートだと確信していて手を出せないツラさはあるんでしょうし
高嶺の不用意な発言で憤るのも無理はないかもだけど
ホント自らブチ壊さなくてもいいのになーと私は思ってしまいました…。
人を好きになった事がない高嶺が
小野瀬と会えなくなるのは嫌だって思ってくれた時点でもうけもんですけどもw
高嶺は過去に言い寄られた男とも経験があったなんて
私は小野瀬じゃないけどちょっとショックだったなぁ…。


『グリーン・ティア・ドロップス』
肩に幼少時の傷が残る後藤は易々と誰かと関係出来ずにいました。
その手のバーで声をかけられ好みだったにも関わらず逃げ出してしまい
もう二度と会えないと思っていたのに
支店から異動してきた男・梶山が、まさかあの夜の…?

自分が目立たない存在で誰にも必要とされない、
気づかれないと思い込んでいる後藤が可哀想でした…。
社内の枯れた植物に人知れず水をあげてしまうのも
自分と重ねてしまうところがあっての行動で。
たった一度だけ会ったはずの梶山にも覚えていてもらえないと
思い込んでいましたが、
実はそれは梶山の双子の兄だったなんて!
異動してきた弟の方の梶山は、
過去に合同会議があった時の事をちゃんと覚えていてくれたのです。
良かったね…。
『グリーン・ティア・ドロップス after』での
描き下ろし4コマが面白かったですww

6

リーマンもの3編

リーマンものの短編集。
表題作は年下営業マン×人相の悪い先輩で、上に書かれているのがこの話のあらすじです。
これは個人的にはイマイチでした。攻めの考えてることがよくわからないし、なんでこんなことでキレる? と思うようなことで怒るのであまり好きになれませんでした。受けもちょっとデリカシーがない気がしました。

他の収録作、『最低恋愛偏差値』。
道端で眠り込んでいた仕事相手をお持ち帰りした攻めが、人を好きになれたことがないというその仕事相手と付き合う話。
これもあまりデリカシーがない受けで、なんで攻めはこの受けを好きになったのかな、と思いました。くっついてからは受けがちょっと可愛くなってきてよかった。

ラスト『グリーン・ティア・ドロップス』。短編と書き下ろしがちょっと、という短いページ数でしたが、これが一番面白かったです。
地味な自分に自信が持てない受け。人生で初めて訪れたゲイバーで、自分に声をかけてきた相手からも逃げ出してしまう。その相手が、職場の同じ部署に配属されてきた。偶然に驚く受けだったが、相手は自分のことなどまったく覚えていないようで…という話。

てっきり、覚えていないように見えて実は覚えていたパターンなのかと思っていたら違いました。ネタバレしたらつまんなくなっちゃうタイプの話だと思うので、真相には触れないでおきますが、結構意外な展開でした。受けも攻めも可愛くてよかったな。
この話が萌×2、表題作が中立、2本目が萌で、平均点で萌にします。

5

リーマンの恋も色々です

風緒さん、初読みです。
気になっていたのでやっと読めてよかったー

リーマンもののお話が3つ入っている本でしたが、
どれも話の流れはまとまっていてエッチありで、絵も見やすいです。
ただ、短いせいか、あまり印象に残る感じじゃなかったな。
キャラの設定がそれぞれちゃんと個性的なのに、
活かしきれてない気がしたのもちょっと残念でした。


■表題作「フェイク・モンスター」3話+描き下ろし
営業スマイルの後輩リーマン(表紙左)× 仏頂面の先輩(表紙右)

いつも営業スマイルの攻めも、
受けと話す時だけは笑顔ナシでふてぶてしいくらいの態度なので、
(笑顔じゃない理由はいいなーと思ったんですが)
あんまり受けの仏頂面が際立たなくて、あれ?って感じ。
もっと、受けが怖い顔でもよかったのになぁ。
あと、攻めの後輩リーマン、
受けのことを好きになったキッカケは、
かけてもらった言葉への感謝の気持ちのはずなのに、
なんでその後の態度はあんなに偉そうなんだろう…?
もうちょっと、
先輩の受けへの尊敬の気持ちとか可愛げが見えてもいいような…。
あ、でも、
後輩のくせにいつも受けを「アンタ」呼びしていた攻めが、
エッチの時は「さん」付けで呼んできて、
いじらしい必死な表情になるのには、萌えました♪

■「最低恋愛偏差値」1話+描き下ろし
ゲイのITデザイナー × 恋をした事のないちょい天然のリーマン

今まで誰の事も好きになったことのない受けが、
攻めへ恋心を持って…というお話。
なぜ攻めだけが特別だったのかが、ちょっとよく分からなかったな。
でも、花束抱えて家にやってきたりとか、
恋を自覚した後の天然ぽい行動は可愛くて、もっと見てたかったです。

■「グリーン・ティア・ドロップス」1話+描き下ろし
このお話が一番好きでした。
イケメンで爽やかで優秀なリーマン × 地味なリーマン

そうだったんだ!!となる意外な展開もよかったけど、
それだけじゃなくて、
キャラの不安な心情や内面の魅力が他の作品より描かれていて、
自然と感情移入できるのがよかったな。
地味な受けの行動をちゃんと見てて、
そこに惹かれてくれるイケメン攻め(低姿勢)っていいですね♪

4

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