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社会人同士の身体から始まる恋
美形サラリーマンの吉野（受け）は、外見だけで寄ってきた女性に「思ったのと違った」と振られ続けたトラウマのせいで、顔だけで好きになられることに拒絶心を抱いている。そんなある日、いい友達だと思っていた取引先の研究員・ハル（攻め）から「好きです、一目惚れでした」と言われる。裏切られた思いで「外見だけが好きならセフレでいいんだろ」と言ってしまい、なし崩しに身体だけの関係がはじまってしまうが…。
受けが、トラウマこじらせてかなりイヤな男です。ツンデレ通り越してやや攻撃的なレベルなので、この性格を受け入れられない方には萌えにくいかと思います。個人的には、まあ好きではないですが、嫌いだというほどでもなかったので、楽しく読めました。
攻めは典型的なワンコタイプです。受けより20センチくらい長身で、対人スキルは低いけど受けにはブンブン尻尾を振ってるかんじ。
でも一目惚れなせいで受けにはまったく信用されていません。受けもだんだん攻めに惹かれていくんですが、どうせ顔だけで好かれていると思っているので思いっきりすれ違い。
かなり長い間すれ違ってて、ツンデレの受けがストレスでダウン寸前まで追い込まれるので、くっついたときにはかなりジーンとしました。とても読み応えのある話でした。
絵柄は地味だけど丁寧に描かれた上手い絵でした。ただ地味なので、美形だという設定の受けがさほど美形に見えないのがちょっと残念ではありました。
そんなにイケメンじゃなくて。
吉野さんが顔がいいという設定なのですが、それほどキラキラしてないんですよね。なのに、顔だけで人を好きになるような奴は信用できないって、かなりプライドが高いのです。これに対して、春くんが惚れた弱味なんでしょうが健気なワンコ！そんなこと言われて腹立たないどころか謝っちゃうんだ！って位、吉野を好きなのです。
ストーリーとしては、受けの吉野の気持ちがだんだん傾いていく様子とか、セフレ扱いしておいて会えなくなるとストレスで真っ青になるとか、吉野のめんどくさい性格にイラっとしますが最終的には自分の気持ちに気づいて、反省して、自分から誘うまで頑張ったので、良かったかな。
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