騎士と無垢な罪人

kishi to muku na tsumibito

騎士と無垢な罪人
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神2
  • 萌×27
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
2
得点
52
評価数
19件
平均
3.1 / 5
神率
10.5%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
シリーズ
ルビー文庫(小説・角川書店)
発売日
価格
¥600(税抜)  ¥648(税込)
ISBN
9784041036969

あらすじ

王を守る七騎士という特別な称号を代々継ぐ家に生を受けたイサール。だが、彼には七騎士として必要な魔力が顕現しなかった。己の魔力が、兄弟同然に育ち、今は行方の知れない父親の妾の息子・ミカに奪われたことを知ったイサールは、彼を探し出すことに。憎むべき罪人との再会…だがミカは驚くほど純粋にイサールとの邂逅を喜び、力を還すことを望んだ。だが、都に帰ったイサールを待っていたのは王からの拒絶。苛立ったイサールは何も知らないミカを押し倒してしまい…。

表題作騎士と無垢な罪人

イサール・マクラブ,王を守る七騎士の一人,20歳
ミカ,異母弟で妾の子

その他の収録作品

  • 騎士と無垢な恋人
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数2

展開が読めてしまうが、健気受けに萌える作品

本の裏表紙に書いてあるあらすじだけで、
大体の作品の内容がよめてしまうというファンタジー作品でした。
でも、王道作品が好きな私。
こんな作品、嫌いじゃないです。
「泣くまい!」と思っていたシーンも、
ものの見事に泣かされました(笑)
あーあ、展開分かっていたのに……くっそぉ><

久々のファンタジー作品ということで、楽しく読ませてもらいました。

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

《CP》
王に仕える七騎士の1人・イサール × 治癒能力のある異母弟・ミカ

イサールは、特別な称号を代々継ぐ七騎士のひとり。
しかし、七騎士に必要な特別な能力である「治癒能力」が
20歳になっても発現せず、占い師の言葉を頼りに、
父の妾の子・ミカを探し出します。
ミカこそ、イサールの欲していた治癒能力を持っている人物でした。
そして、治癒能力を自分に移し替えるため、方法を探ろうと
王に見放されたイサールはミカと旅に出て……?

というのが、序盤です。
ミカを盗人として憎悪していたイサールがどのようにして
ミカを好きになるのか…、そこの部分が知りたいと思い、
続き
彼らの旅路をドキドキしながら見守りました。

王都に入る前、イサールは「治癒能力」が
移し替えられていないことを理由に、王から拒絶され、
ショックを受け、絶望し、ヤケ酒をあおります。
そして酔いに任せ、怒りの対象であるミカを酷く強姦します。
ああ、血まで流して……可哀想に、ミカ。
それなのに、翌朝までイサールの側で彼を慰めようと、
シャツの裾を握って眠っているシーンが、もう何とも健気で
たまらなくなりました。

どんどんミカに惹かれていくイサール。
幼い頃からイサールに恋をしていたミカ。
両想いであるのに、イサールは強姦したことを悔い、
ミカに何も伝えようとはしません。
ミカは、イサールをこんなに解りやすいほど慕っているというのにー!
あああ、もう、焦れったい!! 
でも、そんな王道が好きだから困ります><


そして、魔術の街といわれる場所に到着した時、
イサールは、高名な魔術師に宣言されます。
「ミカから力を移し替えるには、ミカをその手で殺せばいい」と。
いや、分かってたけどね、うん。
それしかないよね、そういう展開だよね。


イサールはミカを殺すなんて、できるわけがありません。
しかし、事実をミカも知ってしまいます。
力を持つものが死ねば良い……ということを知ったミカは覚悟します。
自ら、死ぬことを…。

そしてクライマックス!!
崖の上で2人は、顔を合わせます。
分かってたけど……分かっていたけど…ここで泣かされた!
うわあああ、和泉桂さん、あなたは罪な人だー!(笑)

崖の上から飛び降り、死ぬことでイサールに力を戻そうとするミカ。
そんなミカを止めようとするイサール。
「好きな人の役に立ちたい」とミカは涙をこぼします。
しかし、もうその力は忌まわしいものだと知ってしまったイサールは、
逆にミカから力が消えるように祈り、自ら崖から飛び降りますが…

……結局2人とも助かります。ホッ。

最後、2人はやっと思いが通じあい、エッチ。
華奢で無垢で小さなミカが、体躯の大きなイサールに翻弄される様は
本当に萌えました。
あれ? 私、強気受けとか男気のある受けが好きなのに、オカシイな…。
健気受けにでも、開眼してしまったのかなぁと思ったラストでした。

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

まさか、健気受けがこんなに萌えようとは……!!
健気受けの作品は今までいろいろ読んできて、
だんだんと「いいかも…」とか思い始めてきたところだったので、
ここでドスンと落とされた感じです。

純粋で無垢。
健気で一途。
それに泣かされる…。
分かっていても、泣かされる…。

いやー、悪くないかもしれませんね。
またひとつ、
萌えを見つけてしまったかもしれないと思った作品でした♪

4

受けの健気さが光るファンタジー

王を守る「七騎士」の称号を代々受け継ぐ一族に生まれたイサール(攻め)。
しかし、20歳にして未だ騎士に必要な魔力が発現しておらず焦りを覚える。
己の能力が異母弟で妾の子のミカ(受け)に奪われたことを知ったイサールは、ミカの暮らす村を訪ね……

最初はミカに冷淡に接していたイサールですが、ミカのあまりの健気さに心打たれ彼を愛し始めるという王道ですが胸を打つ物語。
切ない展開もありますが、最後は大変ラブラブ甘々に落ち着きます。

ミカは天使のように純真で健気。
イサールより2歳だけ年下ですが、外見も中身も年齢より幼く見えます。
幼い頃一緒に育ったイサールのことを「お兄ちゃん」と慕っていたのに、再会したイサールはつれない態度で……
自身が能力を受け継いでしまった引け目から彼に気を使う姿がいじらしいです。
心優しい彼の能力は、人の病や傷を治すというもの。
その能力をイサールに返すため、ある危険な行動に…
ちょっといい子すぎる感はありますが、見慣れない都の様子に目を輝かせる等あどけない一面もあり、とても可愛いです。

イサールは優しく勇敢な青年ですが、能力を持てない続き苛立ちからミカを犯す荒々しい一面も。
その後、犯されてもなお自分を慕うミカを見て即後悔→改心しており、良くも悪くも人間的で分かりやすいと思います。
ミカのある意味人間離れした天使っぷりとは対照的。
そんな彼が少しずつミカへの愛しさを募らせ、最後には能力よりミカを選ぶほどの変化を見せるのが感動的です。

終盤明かされる、ミカに能力を受け継がせた人物の考えはやや独善的に思えましたが、全体的には人の優しさや思いやりに温かな気持ちになれる素敵なお伽話でした。

10

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