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表題作夢詠みかぐや

藤原陽弦,28歳,かぐらが未来視出来なかった客
竹居佳月,19歳,かぐや姫の末裔で特殊な力を持つ大学生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

かぐや姫の末裔である佳月は、ある能力を持っていた。それは、人と手を繋いで眠り、夢で対象の未来視をすること。昼は大学生活を送り、夜は「かぐや」として身分を隠し、夢を見る。そんな毎日を打壊したのは、突然現れた正体不明の客・藤原だった。藤原はかぐやのいる御簾の内側に不遜に踏み込んできて、佳月は素顔を晒してしまう。奔放な態度に振り回されたせいか藤原の未来視だけはできず、佳月のプライドは粉々に。だが、藤原の夢を見るにはもっと深い接触が必要だと知り…。

作品情報

作品名
夢詠みかぐや
著者
真崎ひかる 
イラスト
榊空也 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041036976
2.5

(9)

(0)

萌々

(2)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
1
得点
19
評価数
9
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

かぐや姫の末裔の恋物語

かぐや姫の末裔である受けは、人と手をつないで眠ることで、その人の過去や未来を読み取れる能力がある。家から政治家や実業家などを占わされていたが、ある日客として現れた男、藤原(攻め)の未来だけは見ることができなかった。傍若無人な攻めは、見てはいけないとしていた受けの姿を無理やり見たり、外で偶然会った受けを連れ回したり、振り回す。受けにとって迷惑なはずの男の言動だったが、やがて惹かれてしまい…。


夢を詠む受けの話です。
まず夢を詠むための舞台設定が色々おかしい。手をつないで眠らないといけないので特別な部屋を用意し、御簾越しに手をつないで寝るんですが、客に対して取っている防衛策は「姿を見たら恐ろしいことが起こる」と言っておき、あとは酒や薬湯で朦朧とさせているだけ。隣の部屋にはお目付役が控えていて、もし何かあったら受けが電話して呼ぶことになってるけど、「夢を詠む力を欲して犯罪まがいの歴史が繰り返されてきた」割にはお粗末な防衛体制。せめて隠しカメラや隠しマイクは必須でしょ…まあそうすれば攻めとの恋愛も始まらないから都合が悪いんでしょうけど。
あと受けが無理を言ってのことだけど、大学にも行かせていて、普段は送迎つきだけどお目付役の用事があるときは電車に乗って帰ってもオーケーだったり(そのときに攻めに出会った)、大学の用事だと言えば外出可能だったり(そうやって攻めとデートしてた)、首をひねっちゃうようなゆるゆるの防衛体制が攻めとの関係進展につながっているので、ご都合展開なことこの上ない。
あと受け攻め自体も好きになれなかった。最初に顔を見られたときから受けはいくらでもお目付役に通報できるのに、ぷりぷり怒りながらも許してるし、男引っ張り込めて喜んでるみたいにしか思えなかった。攻めは無礼すぎて受けを尊重してないように見える。
話の設定は面白かったけど、話に直接関係のない、作者さんが頑張ってこしらえた裏設定を延々描写してるオ○ニー作品みたいでした。

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