テッペンカケタカ 苦い飴

teppen kaketaka

テッペンカケタカ 苦い飴
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神6
  • 萌×22
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
2
得点
42
評価数
10件
平均
4.3 / 5
神率
60%
著者
 
媒体
コミック
出版社
大洋図書
シリーズ
H&C Comics ihr HertZシリーズ(コミック・大洋図書)
発売日
価格
¥639(税抜)  ¥690(税込)
ISBN
9784813031017

あらすじ

腐れ縁のおさななじみから恋人になり、
離れていた二年間の空白を埋めるように、
とらとさくらは、体も心も求め合った。
けれど、とらの属する緋高組の組長、
緋高を狙った抗争に、とらもさくらも巻き込まれていく。
なにがあってもさくらを守る、二度と泣かせない!
そう誓っていたとらだったが……
人と人、情と執着が絡まり合い、ついに迎えた結末は──!?

表題作テッペンカケタカ 苦い飴

龍園寅次郎,幼なじみ,緋高組の構成員
柚木さくら,高校生,17歳

同時収録作品テッペンカケタカ 苦い飴

緋高慶篤,ヤクザ組長
八代英,ホストクラブオーナー

その他の収録作品

  • POSTSCRIPT(書き下ろし)

評価・レビューする

レビュー投稿数2

翔け上がっていく軌跡に思いを馳せて……完結編。

胸がドキドキしっぱなしで読んだ。
あまりに濃密でカッコイイ男たちの時間。

2巻でようやく身も心も結ばれたさくらと寅。
しかし、まだ幼いとすら言える二人は
そのまま激動の中に巻き込まれていく。

緋高に執着する昇龍会の桑田が、八代を人質にとって仕掛けた戦いに
代紋を置いて一人出向く緋高。
一方、昇龍会をバッグに染川を痛めつけるチンピラ達を
駆けつけた寅は射殺してしまう。

極道の道へとひた走っていく寅、
そうさせてはいけないと思いながら、止められないさくらの思い。

何と言っても胸が熱くなったのは、死の淵にありながら
信じ合い、互いの存在を支え合い、共に海に落ちていく
緋高と八代の絆。
そしてそこに殴り込んでくる寅に、
強くて賢いさくらが涙を流しながら、叫ぶ下り。
「お前と一緒に地獄の門を通ったる!!お前がおらんのはいやや!」と。


誰も彼もが侠気にあふれ、ギリギリのところで生きている……
そんな、石原さんの描く男たちのなんとかっこいいことか!
子ども組も大人組も、彼らを取り巻く脇役たちも。

ああ、もっと読みたい!
描かれなか続きったたくさんの物語に思いが膨らむのだ。

この顛末ののちは、読者に委ねられて物語は終わる。
翔け上がっていく行く手が示されただけで、冒頭にすら戻らない。

その後の彼らがどんな風に過ごして大人になったのか、
さらにその先、座仏組長の死後はどうなっていくのか?
緋高と八代の過去も未来も、静さんの過去の恋や庄司、
さくらの同級生たち、緋高の舎弟達や寅の仲間達、
彼らのドラマを……読みたいっ!
そこは諦めきれなくて、この終わりに残念な思いが残ってしまう。

様々な想像が膨らませながら、いつかまた彼らに会えることを
強く願いながら、とりあえず長い時間を経ての完結を寿ぎたい。

10

なんとも名残惜しい最終巻

シリーズ第3巻、そしてなんと完結巻となる本作品。

前巻で身体を重ねた寅とさくら。
しかし、さくらの同級生の染川が他校のチンピラ達にリンチされ、寅はその一人を射殺してしまいます。
「俺がへどにまみれても
 さくらは石鹸の匂いさしててな」
そんな別れの言葉を告げ、姿を消す寅。
残されたさくらは、極道の世界で生きることの意味を初めて理解し、己の進むべき道の決断に迫られます。

時を同じくして、昇龍会の組長・桑田が八代を餌に緋高を呼び出します。
素人の八代のために組を背負って乗り込むわけにはいかない。
そう判断した緋高は、組を述に預け単身昇龍会へ。
構成員の殆どを始末し、桑田をも追い詰めますが、指を折られ腹部を刺された八代を人質にされ……

命の危険にも動じず、どこまでも互いを信じ抜く緋高と八代。
八代を救うため、互いの半身を守るため、それぞれ別ルートで動く寅とさくら。
破門覚悟で緋高の加勢に向かう舎弟たち。
それぞれの想いと絆、泥臭く気高く強かな男たちの生き様に胸が熱くなる展開に最後まで目が離せません。

意外だったのは、緋高と八代の出会いが案外遅かっ続きたこと。
「ガキの頃から」というから幼馴染か何かかと思いきや、成人後かせいぜい手前くらいの年頃のようでした。
死にかけの緋高を八代が介抱したことで知り合った二人。
このエピソード読後に1巻の緋高と寅の邂逅シーンを読み返すと、八代の「少しはぼくのこと見習え」の意味がようやく理解でき胸がいっぱいになります。

それにしても…これで完結とは本当に勿体無いです。
まだまだ知りたい事、読みたいエピソードが山ほどあるのですが…!
寅とさくらのその後とか、1巻冒頭に出てきた昇龍会のこととか、緋高と八代のその後とか、八代の一人称使い分けの基準とか、1巻冒頭の会長病死の真相とか、1巻冒頭に出てきた海老沢の処遇とか……

本書で学生編終了→次巻以降で成人編まで描かれるものと思っていたので喪失感でいっぱいですが、石原さんのコメントが全てなのだろうと思います。
「完結を迎えた物語でも人生は続く」
彼らのその後を想像するための最低限のヒントは本書の中で示されており、その未来は転落ではなく天辺への飛翔。
それが確認できただけでも感無量です。

願わくばまたどこかで寅とさくら、緋高と八代に会いたい。
そんな余韻がいつまでも残る濃密な物語でした。

10

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