三色混ざれば黒になる

sanshoku mazareba kuro ni naru

三色混ざれば黒になる
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神8
  • 萌×24
  • 萌8
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

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レビュー数
7
得点
82
評価数
24件
平均
3.6 / 5
神率
33.3%
著者
 
媒体
コミック
出版社
祥伝社
シリーズ
onBLUE comics(オンブルーコミックス・祥伝社)
発売日
価格
¥650(税抜)  ¥702(税込)
ISBN
9784396783747

あらすじ

奪い合われるヤクザの息子。
その愛はどちらの手に…?

組長の息子・巽は跡継ぎながら、その立場を受け入れられず、
放蕩な日々を過ごしていた。

「愛され、満たされたい」
そう願う巽に甘く淫らな快楽を与えてくれるのは、不良集団のリーダー・辰吾。
一方、家族としても、それ以上にも無償の愛を注いでくれるのは弟の智巳だった。
巽の切なる欲望を満たすのはどちらの男かーー。
そして愛されたがりが見つけた答えとは?

前作『バラ色の時代』スピンオフ作!

表題作三色混ざれば黒になる

羽沢辰吾,チンピラ,28歳
巽,ヤクザ組長の長男,24歳

同時収録作品三色混ざれば黒になる

智巳,巽の弟
巽,ヤクザ組長の長男,24歳

評価・レビューする

レビュー投稿数7

ちょっと変な薔薇でも可愛い

地雷源を突っ走って行く感覚
暴力、モブレイプ、近親相姦…
アウトローな道の先に純愛が見える
愛の伝え方、考え方は人それぞれだなって
地雷を踏みすぎて感覚が麻痺した人は読んでみては。

0

共感しづらい

「溺れる」が大好きなので、恋煩先生の今作も読んでみたが、ストーリーに入ることがでなかった。受けと弟ともう一人の攻めの3Pの話。受けと弟とももう一人の攻めとも、情があるより体の関係に流されているだけのように見える。

0

父性を求めて

『バラ色の時代』スピンオフ。大和の息子、巽が主人公です。この作品を読み、作家さまの本懐が遂げられたかのように感じました。『バラ』のサイドストーリーというより、『バラ』を描くことでその下に眠っているテーマの根幹が浮き彫りになったというか…。そのテーマを描ききるためには、ヤクザという特殊な世界でなくてはならなかったということも。

先のレビューでみみみ。さまがご指摘されているように、わたしもこの作品には『シュガーダーク』に近いものを感じていて、主人公たちが求めている愛の形とは一体どういうものなのかと読み返す度に考えていました。

ヤクザの長男である巽は、跡を継ぐことにためらいを感じている。家庭では父親不在。彼は半グレで暴力的な辰吾と、彼から巽を守ろうとする実弟、智巳の間で揺れます。

『シュガーダーク』の亜希生がふるう暴力の背景には、実兄への思いがあった経緯が描かれていますが、辰吾については何も示唆されていません。彼はただ「愛する」ことができれば自分を受けいれられるはずだと巽に語り彼を試します。他方、智巳はそんな辰吾から巽を守るといい、兄の愛を乞います。それは近親相姦の様相を呈続きしていますが、家業を存続させるため、一族のために奔走している自分を巽にだけは認めて欲しいという、智巳なりの歪んだ家族愛の発露のように感じました。

巽は辰吾の温かくて大きな手に、ずっと彼が求めていたものを見出すのですが、わたしはそれを父性の象徴として受け取りました。巽が智巳の甘やかしに近いような包容力に満たされず、むしろ理由なく暴力をふるう辰吾に惹かれるのは、父親の望みに応えられない自分を罰してもらいたいという隠れた欲求を満たしてくれるから。今作で辰吾が振るう暴力は「性(さが)」だと表現されていますが、暴力で相手を服従させることが、一番欲していた頃に得られなかった親の愛情を求める哀しい代償行為のように思われてなりませんでした。辰吾が暴力をふるう行為と、巽の自罰行為はどちらも根っこが同じだからお互いに惹かれたのではないのか、と。共依存のような辰吾と巽の関係は、(父)親に存在を認められたいという欲求の表裏を二人のキャラクターに分けて描き出された、愛を求めて彷徨う渇いた者同士。しかしただお互いから搾取し合うだけでは不毛な関係で終わってしまいます。

巽も辰吾も智巳も、愛を求める相手からは自分の望む形で与えられることはありません。一方的に愛を欲しがるだけでは、行き着く先は出口の見えない闇(黒←タイトルの象徴)にしかならないけれど、もし相手の望む形で自ら愛を与え続けることができたら、何かが変わっていくかもしれない…。物語の最後、愛とは与えることだと巽は気付き、その姿を見せつけられた智巳は兄以外にも自分を支えてくれている人たちがいることに初めて目を向けます。エンディングで二人が何かを乗り越える希望を感じさせてくれているんですよね。また、辰吾についても描き下ろしで少し変化が見られ、作家さまによってしっかりとフォローされているのが窺えます。

初めて読んだ時は作家さまの作風ゆえに、筋だけを追っただけでは奥に秘められているテーマやタイトルの示すところを汲み取ることが難しかったのですが、改めて三人のセリフとモノローグをきちんと辿ると、「愛」の答えはちゃんと出ていました。

シビト先生が描くダークな世界観に惹きつけられてやみませんが、ここ最近は先生のシュールなコミカルテイストのお話に飢えつつあります。次はどんなお話を読ませてくれるのか、とても楽しみです。

0

流されすぎ…

『バラ色の時代』は登場人物たちの心情が丹念にトレースされていて、見開き・大コマを使ったシーンは映画みたいで余韻が残りました。

今作は『バラ色の時代』ヤクザ組長・大和から組を譲られた子供たちの話。
長男の巽は組を背負わなきゃならないのに、覚悟が決められず逃げている時に辰吾と出会い、優しく愛してくれる辰吾に溺れる。
でも辰吾は愛する相手に酷くしたい性癖があり、巽はDV・輪姦されまた逃げるように組(家)に戻ると、今度は弟・智巳に流されるように抱かれる。
最後は、流されるように生きてきた巽が自分の本心に気付いて行動を起こすけれど…

逃げ場が欲しい巽が辰吾に溺れてしまうのはわかるけど、いくら傷ついていたからって父母が同じで一緒に育ってきた弟にそんな抵抗も無く抱かれてしまえるもの?
姐さん(母親)が組を背負う覚悟を決めてる智巳を差し置いて、兄の巽に執着してる理由もいまいちわからず。大和に面差しが似てるから?
智巳も実の兄ってハードルを越えたうえでの行動なんだからもっと執着を見せても良いんじゃないの?アッサリ身を引きすぎなんじゃ?
智巳が身を引く決心をするシーンも、さほど盛り続き上がってるようには見えず…

切れ長の瞳・目線ひとつで感情を表す絵はすごく好きだけど、今作は登場人物達の行動理由に説得力がなくて、はてなマークばかりが残りました。

父親・大和はまったく登場しないけれど、愛人・右介が自分たちのことを巽に語ります。前作では綺麗で中世的だった右介が、年相応なおじさんになってます。
前作のラストシーンで大和と右介の未来は見えていたけれど、年を重ねても一緒にいるんだっていうのが実際にわかったのは嬉しかった。

1

ひたすらに、愛の物語

「バラ色の時代」のスピンオフということで、前作の次世代の話になるのかな?
ずっと積み本にしてたから、そんなことすっかり忘れて読んでいて、前作の右介が唐突に登場したので関連作だったと気付いた。

お話は、「愛することの覚悟とは」っていう、その事だけに対して極めて突き詰めたラブストーリーで、まあ、ぶっちゃけ、徹頭徹尾やりまくっているけど、エロのためのエロとは趣が違う。
お話の舞台も、「愛するということ」だけに焦点を当てるために、ヤクザの家だの半グレのたまり場だのって言う、ある意味極端な舞台を選んでいるのかなと思う。
逆に言えば、愛することのためだけに、これだけ腹をくくるのには、産まれながらのヤクザの血位ないと、説得力がないってことなのかな。

1

愛って難しい

「バラ色の時代」のスピンオフで、なおかつ、シビトさんお得意の三角関係モノということで、単行本化を楽しみにしておりました。

主人公は大和の長男〔巽〕
そしてお相手2人のうちの1人が実弟の〔智巳〕
タブーを孕む三角関係です。
オマケに残るもう1人はサディストですので、描かれる愛の形はまー歪んでいます。
普通ではない。
シビトさんは過去に「シュガーダーク」という作品を発表されていますが、率直な印象はあの作品を更に掘り下げた感じ。
ただ単にシビトさんが好きなものを描くとこうなるのか、それともあちらで描き切れなかったことがあっての今作なのかは分かりませんが、テーマや主人公の問い掛け、結末など、どこをとってもシュガーダークがちらつきました。

「愛ってなんだろう?」
「普通ってなんだろう?」
この二つの問い掛けはシュガーダークにも出て来ているし、これまでのシビト作品にも何度も出てきているから、シビトさんにとって答えの出ない永遠のテーマなんだろうと思う。(もちろん私にも分からない)
そして今作は今までで一番ストレートな表現で描かれていることもあり、読者の解釈に任すような空続き白は減り、シビト流の黒さがより一層不気味に渦巻いています。

正直、読み返しても読み返しても評価が定まりません。
あぁシビト作品だなと思う、本質を突いてくるダークさは好き。
そこを気に入って読んでいる作家様ですし。
ただ読後にもやっとしたものも残る。

サディストって私には解らないんですよ…
暴力との違いが解らない。
たぶんそう思われることをシビトさんも理解していて、だから作中しつこいほどに「これは性(さが)だ」と繰り返される。
普通の人には理解されない性癖を持って生まれてしまった人の孤独について描いたものですよと。
普通の人から見たら普通じゃなく見えるかもしれないけど、自分を理解してくれる人を求める気持ちは誰だって同じだし、仕方がないとは解っていても理解されないことは孤独なんですよと。
辰吾は自分を受け入れ寄り添ってくれる巽という存在を手に入れることが出来て良かったと思う。
描き下ろしに登場する辰吾は穏やかな表情をしているし。
けれどマゾではなさそうな巽はこれで満たされるんだろうか?
そんな問い掛け自体がナンセンスなことも頭では解ってるんですけど、そう問い掛けずにはいられない私はやっぱり「普通」なんだろうな。

好きとも嫌いとも決めかねての、消去法での「萌」です。

4

ダークな世界観は健在ですが…

『バラ色の時代』のスピンオフで、前作攻めの息子が主人公。
攻め二人に接点はほぼなく、主人公が二人の男の間で揺れ動くよろめきドラマといった印象の作品です。

あらすじ:
ヤクザ組長(前作攻め)の息子で跡取りの巽(受け・表紙中央)。
組を継ぐ立場を受け入れられない巽は、チンピラの辰吾(攻め・表紙左)と身体を重ねる。
弟・智巳(攻め・表紙右)の心配も省みず、辰吾にのめり込んでいくが…。

巽は孤独な幼少期を過ごしたためか、常に愛に植えているような繊細な人物。
偶々一緒に寝てくれた辰吾に恋をし身体を重ねますが、ある日、辰吾は巽を仲間に輪姦させこれを撮影&殴打。

ボロボロになり帰宅した巽は、自分を労ってくれる弟の智巳に求められるまま、今度は彼と関係を持つように。
優しい智巳に癒やされながらも辰吾のことが忘れられず…という三角関係。

右介(前作受け)の助言により愛されるより愛することの大切さに気付く巽ですが、この展開に正直あまり説得力を感じず。
殴られようが弟の前で犯されようが耐えることを真の愛とするような作品世界に視点の偏りを感じてしまいました。
ダークさが魅続き力のシビト作品とは言え、今回は登場人物のバックグラウンドがほぼ全く描かれないため、ただのDV共依存症カップルのように見えてしまうのが残念。

似たような関係でも長年連れ添った情のようなものが感じられた前作と異なり、本書はダイジェスト感が強くストーリーに入り込めませんでした。

父親の代わりとは言え母親に大事にされ、弟にも慕われていた巽がそこまで愛情に飢えていたのはなぜか?
わざと酷いことをして恋人の愛情を測る辰吾はどのような人生を歩んできたのか?
このあたりを掘り下げてくれればもっと引き込まれる作品になったんではないかと思います。

ラストと描き下ろしの穏やかな二人は良かったですが、それまでの過程にハマれなかったため、物足りなさの残る読後感でした。
絵や雰囲気は好みなので萌寄りなのですが、モヤモヤは拭えなかったので中立評価で。

ちなみに本書に大和は登場せず、右介は相変わらず愛人で、大和の妻は寂しげ。
前作から数年後の作品という意味でもちょっと物足りなさを感じてしまいました。

11

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