RENTA限定描き下ろし付
フジサワユイさん初読み。
本書が3冊目のコミックとなるようです。
可愛い絵柄で、顔や身体のバランスなどやや不安定ながら、丁寧に描かれている印象。
切ない&ほのぼの甘い王道系のストーリーで、攻めも受けもあて馬女子も可愛らしい、非常に読みやすい一冊でした。
ゲイバーで売り専ボーイとして働く蓮司(受け)は、大財閥跡取りの宏(攻め)と一夜を共に。
後日、宏は蓮司を義弟として引き取り、彼の屋敷で兄弟として暮らすことに…というような話。
実は、蓮司の母親が宏の祖父と内縁関係にあり、血縁上は蓮司は宏の叔父。
突然知らされた事実に戸惑う蓮司ですが、一緒に暮らすうち、優しく紳士的な宏に惹かれていくという展開です。
蓮司は、身体を売って生計を立ててきた苦労人で、宏に引き取られてからも身体の関係を持とうとする強気な性格。
弟として接してくる宏に安らぎを覚えつつも、物足りなさも感じています。
宏は優しく温厚な性格で、蓮司に対しても、自身の恋心より義兄としての責任感や理性を優先させてしまう人物。
蓮司の挑発に乗り彼を無理やり抱こうとしたときも、蓮司に「お兄ちゃん」と呼ばれたら我に返り踏み止まってしまうような、どこまでも大人な人物です。
ただ、宏に引き取られる前の蓮司の生活や、客としての宏とのやり取りが少ないため、「客と家族になった」変化を感じにくいのがちょっと物足りないかも。
また、互いの気持ちが通じ合うクライマックスのシーンやHシーンなど、盛り上がる場面にはもっと絵にメリハリが欲しい気もしました。
しかし前述の通り、全体的にはとても読みやすい一冊でした。
可愛い絵柄、王道系のストーリーがお好きな方にオススメです♪
私はハイスペックなのに、どこか残念なところ(但し、暴力をふるったり、手癖が悪かったり・・・と、人としてどうなの??っていう残念さはNG)のある攻め様が大好きなので、この作品はそんな攻め様を堪能できた一冊でした。
受け様には清くいて欲しい・・・という萌えツボの私としては、ウリをしていた受け様はちょっと厳しい所でしたが、遊びではなく生活の為にゲイでもないのに男の人に体を売っていた・・・という設定でぎりぎり許容範囲・・・といったところでした。(個人的な思いですみません・・・)
いちいち感覚がずれていて、思い込みの激しい攻め様にはひたすら悶えました。
余談ですが、攻め様の婚約者として登場したゆかりさん。蓮司を誘惑してきた時は嫌悪感バリバリだったのですが、最終的には、開き直った男前キャラになり私の中では好感度がアップしました。
これからもちょいちょい蓮司と宏さんカップルにちょっかいを出したり・・・と関わって欲しいです(笑)
母親を亡くし天涯孤独になった蓮司(受け)の元に、財閥の跡取りである宏(攻め)が「今日から君は城之崎家の一員だ」と迎えに来る。宏の祖父と蓮司の母が昔内縁関係にあったと言うのだが、問題はかつて宏が蓮司を一晩買ったことのある男だったということで…。
BLでありがちな、天涯孤独の青年は実はお金持ちの血縁だった、という展開です。
そこに、迎えに来たのは昔一度寝たことのある相手だった、というオプションも加わります。
攻めが優しい、腹黒さもそれほどない坊ちゃんタイプの人で、その点よく言えば穏やか、悪く言えば面白みに欠ける話だったように思います。突出した個性や展開はなく、婚約者がいたりするのもありがちでした。
攻めは、身内になったからにはもう受けを抱かない、と意固地に拒みます。その理由はいろいろ語ってましたが、以前一度関係を持ったときから受けが血縁であると知っていたんですよね。身内と知ってて抱いておいて、なぜ今は拒むのか、確たる説得力がない気がしました。
受けは、生活のために身体を売ることもある、という設定で、男に抱かれるのは好きじゃなかったと言ってたんですが、「慣らされた身体は結局男を求めてしまうんだ」とも言ってて、結局どっちなんだ、とは思いました。
お金持ち・宏(ひろむ)×ゲイバーのバーテンダー・レンこと蓮司 襲い受け属性あり
受けは祖父の内縁の子なので、本来は攻めにとって「年下の叔父」にあたるんですが、「兄弟」として暮らし始めます
最後はハッピーエンド
ありきたりだけどかわいい話でした
身体の弱い母と、母一人子一人で生きてきた蓮次はゲイバーでバーテンをしながら嫌々ながらも体を売る日々。
ある日、身なりのイイ男が来店するが、ゲイバーと知らずにの来店、獣の群れから助けるべく蓮次の客のフリして店から脱出をする。
その客は、蓮次の客になりまるで恋人の様に一晩抱かれる蓮次は今までに無い性の快楽を覚える。まるで夢の様な一晩名前を宏とーーー。
母の葬儀で、君を迎えに来たと現れた宏。
互いに忘れられない熱を燻らせたままの再会、しかも、『兄』と『弟』として。
表紙とストーリー内容に比べたら話のテンポや雰囲気は軽い感じです。
宏の婚約者のゆかりも、ストーリー的に当て馬役だけど、強かな感じが嫌いでは無い。この『家』に生まれたからのこの生き方が理に適ってるから生きる感じが逆に清々しい。
もともと、蓮次を好きだった宏は蓮次をきっとデロ甘に甘やかして尻に敷かれる日々が目に浮かびます。