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表題作同級生棲活

水野,中学時代の同級生で友人,就活中の無職
三田園,不器用で堅物のリーマン

その他の収録作品

  • 同級生生活
  • 同級生相愛
  • 同級生恋愛
  • 同級生熱愛
  • 同級生+1(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

中学時代の同級生の水野と三田園(みたぞの)は、頭のデキも性格も正反対の二人。
ある日、三田園から拾った子猫の世話をして欲しいと頼まれた水野は一時的に彼の家に住むことになるが……!?
お気楽ちょいモテ系×不器用堅物童貞のデコボコ同級生ラブ。

作品情報

作品名
同級生棲活
著者
木下けい子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
ISBN
9784403665080
4

(125)

(38)

萌々

(63)

(17)

中立

(5)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
22
得点
498
評価数
125
平均
4 / 5
神率
30.4%

レビュー投稿数22

同級生ってやっぱりイイ。

コンスタントに単行本コミックスが刊行されるのはファンとしてとても嬉しい限り。今作は個人的にツボをぎゅーぎゅー押されたので思わず感想をしたためたくなりました。

タイトルが語るように、全編中学からの同級生、三田園と水野を描いたお話です。高校、大学はそれぞれ別々の学校に進みながらも繋がりを絶やさず、社会人になり時間をかけて育んできた友達関係に変化が生まれていく物語。なぜかムスッとした表情の二人が口絵のカラーイラストを飾り、三田園(メガネ)はともかく、水野(イケメン担当)の方は彼の意地っ張りキャラにつられてなんだろなー、なんて読み終わってから推察。

三田園は生真面目でコミュ障気味のエリート会社員。彼が拾って来た捨て猫五匹を里子に出すまで面倒を見て欲しい、と失業中の水野に同居生活を持ちかけます。以降はお約束の展開なのですが、一話一話に盛り込まれたエピソードで少しずつ見せてくれる二人の過去や、心の距離感が徐々に縮まり、やがて別のカタチに様相を変えていく過程が小気味好く丁寧に描かれています。ほのぼのとしたトーンはデフォルトですが、今回もちょこちょこと笑わせてくれました。(中学時代のひとコマで、セーラー服とブレザーどっちが好きか水野に訊かれて答えた三田園の回答がツボ。)

三田園が水野に見出しているキラキラした眩しいところは、自分にないコンプレックスだったりして、ちょっといじけ気味。水野は水野で同居(棲?)するうちに、いつぞやから三田園は俺だけのものだと無自覚に決めつけてたことを改めて思い知らされる…。お互い相手には気取られたくない部分をもし晒してしまったとしても、揶揄することなく、お前はお前のままでいいんだよって優しく受け止め合えたら。それを男同士で描かれたら萌えちゃいます。純情でお堅い男と、色恋にかけてはスマートだけれどカワイイ男のじゃれあいに当てられつつ、読んでいてほんわか癒されるお話でした。

王道の設定でも毎回初々しく新鮮な印象を抱かせてくれる木下先生。敬意をこめて「神」評価です。

12

けい子先生大好きっ子ですが…

木下先生は作家買いしています。
ほんと、毎回ハズレなしで萌えるんですけど
今回は群を抜く一冊です!!!
めちゃくちゃ悶えました…!!!!
幼馴染もの好きだし、成人してからの大人な2人が恋人に発展してゆく感じとか、攻めの余裕感とエロさ(色っぽさ?)とか、そんな余裕たっぷりな攻めをも翻弄してしまう天然な可愛さ溢れる生真面目な受けとか……、もう!!最高です。
迷ってる間もなく買いです〜〜〜〜、後悔はしません。(きっぱり)

4

何ですか、この可愛いカップルは!

まことにけしからんほど可愛い。
社会人カップルとは思えない可愛さ。
これはきっとあれです。高校のときの友達と遊ぶといくつになってもあの頃のノリになる、あの感じ。見た目は大人、中身は中学生の頃と変わらない2人の生活を拝見させていただける作品です。

三田園は中学の頃から成績優秀な優等生、友達はひとりだけ、生真面目なエリートリーマン。黒髪眼鏡でこの性格は、みんな大好き・佐条利人をちょっと彷彿とさせます。
水野はちょいチャライケメン、友達多い、元カノの数もそれなり、求職中→ブラック気味企業に就職。
正反対のタイプの2人ですが、高校や大学が違ってもずっと友達。途切れずに一番の友達なのです。

他の作品でもたまに見られる展開ですが、「俺たち、一緒の学校だったわけじゃないのにずっと切れないよなー。何でだろ」「それは俺が切れないようにがんばってるからだろ」(台詞はイメージです)という流れ、好きなんです。この作品でも見られました。いいですよね、これ。萌える。

ただ片方が途切れないように頑張っても、もう一方がもっと一緒にいたい友達や恋人ができたら途切れてしまうわけで。途切れなかったということは…、という部分が水野目線で解き明かされていくというこころの旅と「今」のふたりの日常のダブル構造が何とも心憎い演出です。

最初は「三田園にとってオレは中学からの友達」とか「三田園にとってオレは唯一の友達」、「三田園にとってオレは特別」という風に、水野から見た三田園の中の自分の描写が続きます。
この時点で水野は「三田園はオレが好き」というのを強調しているのですが、話が進むにつれてその力関係がどんどん崩れて、最終的には「オレの負け」になるまでの過程が素晴らしい。
回想シーンがちょこちょこ入って、その当時の自分の気持ちを水野が改めて振り返るという手法も効いてます。当時は説明がつかなかった感情が今になったら分かる。「あれはそういうことだったのか!」と気付くごとに、三田園にさらにぞっこんになっていく水野が可愛いすぎます。
「オレは今になってやっと分かったのに三田園はあのときから分かってたのかよ。やっぱお前、すげーわ、頭いいわ」(台詞はイメージです)みたいな中学生のノリが透けて見える感じがいいのです。

水野も可愛いけれど、やはり三田園。こんなに可愛いエリートリーマンがいていいのでしょうか。
生真面目すぎて、素直すぎて、生きていくのが大変そうなのにどうやら有能系エリート。しかも外面はわりとふつうに気遣いができる風。なのに「中2のときからお前で童貞を捨てると決めていた」なんて真顔で言ってしまう。可愛くてしょうがない。
常識では言わないのが普通なことや恥ずかしくて言えないようなことまで、さらっと真顔で言ってのけるのに、ちょっとしたことで照れたり怒ったりするのも可愛い。
三田園という名字すら可愛く思えてきます。響きがすごく似合ってます。

直球で一生懸命な三田園と、三田園を手のひらで遊ばせているように見えるけど底無しに三田園にハマっていっている水野。もっと見たい。ずっと見守りたい。そんな作品でした。

気になって調べてみたら名字由来netだと「みたぞの」は「三反園」しか登録がなくて、140人と珍しい名字のようです。蛇足でした。

4

もどかしさを楽しむ

木下先生は迷わず手に取る作家さんの一人なんですが、この作品特にどんぴしゃでした。
元々同級生モノ好きなので、読む前から楽しみだったのですが、ページを進める事におおこれは…!って感じで一気に読んでしまいました。
とにかくキャラ設定が好みすぎました。
特に受けの三田園が本当に一途で可愛い。
しかも頑張る頑張る。
中学時からずっと片思いをしていて、大人になってから同居から同棲へ、恋の過程が丁寧に描かれていてとにかく萌えます。
王道ストーリーではありますが、キュンキュン出来てもどかしさにも萌える一冊です。

3

受けがかわいすぎてヤバイ

木下けい子さんは、作家買いするほど好きですが、この作品は久々に大ヒットでした!
攻めは安心のクオリティというか、すごくかっこよくてノンケというのも、かなり好みでした。
受けがとにかくかわいすぎる。
かわいすぎてやばい!!
天然で、まじめで、不器用で、堅物で、でも意外と大胆で、攻めの事が大好きだというのが、とにかくかわいい!!
頑張り具合が愛しい!
私はどちらかというと、攻めの方を好きになりますが、この作品ではとにかく受けがかわいくて、せつなくて、キュンキュンさせられて、大ヒットです。
読み終わって、心から本当に癒されました。

1

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