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性格が真反対な双子の兄弟が恋に落ちて――
あー双子…ありがてぇありがてぇ。しかもW双子。
顔はそっくりでも性格の全くの違う4人の双子CP二組!
加賀(兄、癒し)×塩崎(弟、働き者)と
塩崎(兄、眼鏡、俺様)×加賀(弟、眼鏡、尽くし)。
素晴らしさしかないです。
毎度のことながら未散さんの描くハイスペック男子は格別です。
今回は議員秘書、名ばかりの役員ニート、ドッグカフェ経営、運営。
展開としては塩崎兄CPの方が胸キュン度高いですが、塩崎弟CPのストレートな甘々ぶりが好きでした。
要所で出てくる汚れなきひとみのニコールの可愛らしさも見どころでした。イチャイチャを「ケンカ?」って心配するのがラブいです♡
空気感がとても好きです。
双子同士で2CPですから、4人の成人男性がメインになります。この4人、似てるけど違うって部分が絶妙できちんと4つの性格に描き分けられているのが素晴らしい。
導入の王道的双子取り違え、その後の寿(ドッグカフェ店員)×玄一郎(市議会議員秘書)はすんなり甘々で優しいハワイの空気を醸し出します。後々玄一郎の父のせいで一波乱ありますが、寿がスパダリ感を発揮し甘く解決してくれる。
一方の理一郎(玄一郎の双子の兄 犬の世話以外生活力無し)×司(ドッグカフェ店員 眼鏡)は理一郎の性格がぶっ飛んでいるせいで中々甘くはならないのですが、自分勝手な攻めBLがお好きだったらある意味王道ストーリーで落ち着くところに落ち着きます。
癖があるようで平たく見れば王道ですが、キャラクターと展開の個性で非常に独特な面白い作品でした。
ほのぼの兄×引き受けちゃう系弟
弟×兄理不尽CP
双子で顔はそっくりなのに、性格は全然違う。
CP同士のやりとりはもちろん
個性的な4人が織り成す空気間もとても良い、ずっと見てたい。
たんたんと穏やかな日常の中に
犬に読み聞かせるとかお父さんに乗り込むとか名場面てんこ盛り!楽しい!
皆大人なんだけどちょっと拗らせてるのもいとおしい。
(理一郎は全然、大人じゃないけど)
特にほのぼの兄×引き受けちゃう系弟のCPが特に好き!
抱えこんでクサクサしててる玄一郎を
包み込む寿の優しさ大きさがスパダリで惚れてしまう!!
好きです、未散ソノオさん。
「上質な男とH」のレビューにも書きましたが、2016年に出会った作家様の中で最もヒットした方!
買った作品達を何度も読み返して、未散作品の何が好きなんだろうなぁって考えて、あぁこの方の描かれるお話はどれも相互依存愛(共依存愛じゃないよ)だから好きなんだわって気付きました。
こういう関係をパートナーと築けたら幸せだよねぇって思ってる理想のカップル像なのですよ。
羨ましいなぁって思って読んでるんですねきっと。
癒されます。
タイプは違えど兄はどちらも自由奔放で、弟はそんな兄に振り回される常識人、という塩崎兄弟と加賀兄弟のダブル双子BLです。
カップリングは、塩崎兄×加賀弟(年上攻め)、加賀兄×塩崎弟(年下攻め)。
(表紙左上から加賀兄、塩崎弟、下が加賀弟、塩崎兄です)
受けはどちらも健気タイプなんですが、攻めが俺様タイプな塩崎兄、スパダリタイプな加賀兄という対照的な2人なので、出来上がるカップルも当然対照的で。
その対比が面白い!
途中までは、すんなり幸せになってる兄カプを傍目に、兄以上の変人に惚れたばっかりにさらに苦悩が増えてる加賀弟が不憫で可哀想になってくるんですが、最終的には兄カプに引けをとらないくらい良いカップルになってくれたのでホッとしました。
最後の関門(=塩崎父)に対する向き合い方までホント対照的で笑っちゃいました。
ダブル双子ってことで同じ顔が二つずつ出てくるんですけど、不思議なことに読んでてごっちゃにはならないんですよね。
髪型とメガネの違いだけじゃなくて、4人をしっかり描き分けてらっしゃる。
そこが地味に未散さんすごいと思う。
【電子】ebj版:修正○、カバー下○、裏表紙×
未散ソノオさん。今度はW双子で来たか!って感じでした。
加賀寿(兄)✕塩崎玄一郎(弟)
塩崎理一郎(兄)✕加賀司(弟)
眼鏡かけてる方が理一郎✕司です。
塩崎双子が7歳歳上。
と、自分でも頭の中を整理しつつ。
キョーレツな両親と兄に翻弄され、真面目に生きてきた玄一郎が癒やしオーラに惹かれ好きになった人は寿。
でも、兄・理一郎に寿から告白されたと聞かされ…!
それでも玄一郎は寿に告白しに行ってしまうのですが、寿の答えはOK。
理一郎に告白したのにOKとは顔が目当て!?と言ってるうちに、司、帰宅。
察しのいい方はすぐ気が付かれたと思いますが、理一郎に告白したのは司でした。
そんなこんなで、玄一郎と寿は付き合い始めます。
その一方で理一郎と司の方はなかなか思いが通じ合わず、司がなかなかしんどい状況でした。
性格に癖のある理一郎なので、自分が司の事好きだとわかってると思っていたとか。
司の「言えよ!」に全く同意でした…(;´∀`)
そして、ようやくW双子がうまくいくかと思っていたら、市会議員で選挙間近な塩崎父登場。
議員秘書をしている玄一郎に男と付き合う事は弱見になるから別れろと迫って。
その事を聞かされた、寿は父・塩崎議員のところへ抗議に。
いやー、格好良かったです。
玄一郎も父に別れませんと宣言。
今まで言われる通りに頑張ってきた玄一郎が始めて、自分の選んだ自分の自由が寿だってホロッと涙をこぼすシーンはグッと来ました。
理一郎の方にも司と別れろって言ったようですが、理一郎の方は全く相手にしてなくて。
さすが、理一郎…。
ここら辺のエピソードはすごく好きで、好きで。
でも、塩崎父、嫌いじゃないです。
たぶん、あの父なら、次の選挙も大丈夫そうな気がします。
W双子のお話が読めて楽しい1冊でした!
Char@vol.21に番外編SSが掲載されてるようなので、そちらもチェックします!