箱庭のうさぎ

hakoniwa no usagi

箱庭のうさぎ
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神9
  • 萌×210
  • 萌1
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

262

レビュー数
3
得点
90
評価数
22件
平均
4.2 / 5
神率
40.9%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
リンクスロマンス(小説・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥870(税抜)  
ISBN
9784344836563

あらすじ

過去のトラウマが原因で食事ができない響太は、自分のためにパティシエになってくれた幼なじみの聖に淡い恋心を抱くが…。

小柄で透き通るような肌のイラストレーター・響太は、中学生の時のある出来事がきっかけで、幼なじみの聖が作ってくれる以外のものを食べられなくなってしまった。そんな自分のためにパティシエになり、ずっとそばで優しく面倒を見てくれている聖の気持ちを嬉しく思いながらも、これ以上迷惑になってはいけないと距離を置こうとする響太。だが聖に「おまえ以上に大事なものなんてない」とまっすぐ告げられて―。

表題作箱庭のうさぎ

伊旗聖,パティシエ,24歳
利府響太,イラストレーター,24歳

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レビュー投稿数3

私としましては

心療内科に行かれることを強く推奨いたします。
というぐらい攻め、受けとも強い共依存な感じの設定でした。
でも攻めさんがほんとに男らしく頑張っているのですごくすくわれてます。

試し読みでチラ読みしたらやめられなくなっちゃったんだよなー
この先生をそんな意識したことなかったですが、どうやら好きそうな予感。これから集中チェックしてみます。

当て馬で出て来たパティシエもきになるー
多分別本に書いてあるだろうと思うのですが まだ発見できず。

それからこの本、親からニグレクトされた事がある方はやめた方がよいかも。まーじーであったま来ます。

1

絶妙なバランス

最近カワイチハルさんの表紙の本ばっかり買ってます。木下けい子さんの挿絵も表紙買いしがちなのですが、カワイさんもいい雰囲気のイラストを描かれますね。何度も本屋に通って、悩みつつも結局買いました。

買ってよかったなぁと思いました。問題のある受の子を、攻の子が大きな愛で包み込む感じの話は、私の好きな設定です。ですがこの手の設定は難しくて、支えあうが依存しあいすぎてると不快感をおぼえるし、受の子が自分で努力してないと腹が立つのです。

で、本作はちょっと心配になりました。受の響太は体調を崩すとかいうレベルじゃなくて、病気でしょ。病院行きなよって思いました。こんな重いのを攻の聖一人で受け止めるのはどうなんだろう。読み終わって冷静になると、結構受け付けない設定だったのでは……と。なのに不快に思うどころかよかったなーと思えたのは、響太が不幸な境遇を不幸だと思っていないのと、聖への恋心をほんとに気づいてないこと。後半気づいても、恋愛感情を拒否するトラウマをあまり重く描いてなかったのもよかったのかも。で、聖の方も響太は自分がいなきゃダメだ、と思っていないところかな。ただただ、響太のためになれた続きらいいなって努力してる。見返りを求めていないように見えました。攻が健気なのがよかった。

苦手になるギリギリの話だったのに、キャラクターの性格のせいか、くっついてよかったなーとしみじみ思いました。

2

序盤で引かないで読んで欲しい

表紙、可愛いですよねぇ。
これが中の挿絵もなんですよ。
表紙も口絵も可愛らしいので、これは書店購入も表紙着用も余裕でしょう。
…わたしはネットでしたが!

本編は受け視点、最後のSSは攻め視点です。
現在と過去の記憶を行ったり来たりする構成ですが、章の最初に明記されていますのでその辺りはわたしは問題ありませんでした。
しかしそれよりも、これはもしかしたら受けキャラが苦手だと感じる方もいそうなんですよね。
わたしはちんまい受けは好きですしツンデレでもないとはありがたいのですが、それでも読み始めた時はちょっと天然を通り越してこの子は大丈夫だろうか…と思わされました。
深く考えないように、嫌なものは見ないようにという辺りは育った環境によるものが大きいのかなとは思いますが、特に自分を受けに重ねて読まれるタイプの方は苦手かもしれないですねえ。

**********************
受けの響太は24歳のイラストレーター。
家に寄り付かない両親と祖母の四人暮らしでしたが、もともと食に対して積極的でなかったところに中学で祖母が亡くなり、それ以来聖の作った物しか食べら続きれない体に。

攻めは修業中のパティシエで、幼馴染みの聖。
恵まれた体躯と容貌で学生時代から女子に人気を博していましたが、響太の為に部活を辞め、響太の為に料理をし、響太の為に進路を決め、響太の為に365日生きる青年。
**********************

読み出した時の感想は「姉ちゃん、どうなのよ」でした。
初っ端に聖の姉の雪が響太へ、病気の母が孫を見たがっているということを伝え、聖に結婚するよう説得して欲しいと頼むのですが、ここが引っかかってしまったんですよね。
いくら付き合ってるらしい人がいる(と聖の家族は思ってます)としても、そんなことまで母親の意向に従い姉が強要するのもどうなのだろうかと。
もちろん親ならそういうこと言うだろうけれど、それってその言葉の後ろには幸せになって欲しいということが隠れているだけのように思う。
聡い雪がそのことに気づかないのが納得いかなかったですし、その後すぐに出てくる、響太が聖の書いたメモを食べるというところでおいおいマジですか!と若干引き気味に。
ところがこの姉の発言に対してきっちり対応し響太へ誤解だと伝える聖は男らしく、そして響太の異食症もそんなことをする自分を恥じているさまが書かれだすとすんなり受け入れることが出来ました。
特に初めて響太が聖の書いたノートを食べてしまった時の、紙なんて食べた自分はおかしい、気持ち悪いと感じる下りがあってなんだか救われましたね。

この作品は響太の中では激しい山や谷はあっても、他人から見ればただの喧嘩だね、すれ違っちゃっただけだね、なんて思うものしか出てきません。
それこそ響太のイラストの担当さんが感じるように、何をやってんのかねといった風。
響太の境遇については充分酷いものですが彼視点なのでそこまで悲観的に感じず、そのことについてはSSの聖視点での方がよほどギュッと胸につまされます。
ですので、視点主と同じ立場で読書をしないわたしにとっては淡々と進んでいくのですが、その中でピカピカ光ったのはやはり聖の我慢強さや響太への無償とも言える愛情でした。
側にいられるならば恋人でなくても家族でもなんでもいいと言い切れる彼の想いの深さと、共依存だということも受け入れられる強さは見事だと思います。
そして響太に対する行動には彼が納得できるように理由付けをしてあげており、その代表格はおまじないのキス。
もちろんこれは響太がこうしないと食べられないという刷り込みを聖がしたとも言えそれに優越を感じているともとれますが、それくらい許してあげてよというくらい彼の響太へ向けられる行動は健気です。
「ちゃんと食べられて、俺とずっと一緒にいられるおまじない」
聖にはもしかしたら後半の方が重要だったかもしれませんが、こんなちょっとした言葉しか自分の欲を響太へぶつけない彼は、どこまで行っても自分よりも優先すべきは響太の体と響太の心であり、それはもう見事でした。
こんな中学生いないよ、こんな据え膳食わない男いないよ!という現実的なところはわきに置いておいても良いなと思わされましたね。
久々に潔い攻めさんでした。
もともと攻めキャラ好きのわたしですが、彼の存在が萌×2へ押し上げてくれました。

11

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