たたる情慾を蒐集した英田サキ珠玉の短編集――。

愛溺(表題作 兄貴とヤス)

aideki

愛溺(表題作 兄貴とヤス)
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神2
  • 萌×22
  • 萌6
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
36
評価数
11件
平均
3.4 / 5
神率
18.2%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
リブレ
シリーズ
ビーボーイSLASHノベルズ(小説・リブレ)
発売日
価格
¥920(税抜)  ¥994(税込)
ISBN
9784799729045

あらすじ

兄貴との最後の夜に挑発され――。
絶対服従と決めた兄貴の体に想いの丈をぶつける機会を得たヤスは、求められるまま彼のいやらしい孔にぶち込み、今夜だけは、自分の女にできたことに悦びを見出すが……。

大人気アンソロジー「エロとじv」収録作のヤクザもの「兄貴とヤス」をはじめ、淫らで奔放な叔父に性の手ほどきを受ける甥の背徳の愛「潮騒の褥」他1編に、「兄貴とヤス」のその後を描いた書き下ろし作品を収録。

表題作愛溺(表題作 兄貴とヤス)

小谷康弘(ヤス),羽鳥の舎弟,24歳
羽鳥穂波,暴力団組織の幹部,32歳

同時収録作品一度だけでも

真瀬一仁,クリエイティブ・ディレクター,35歳
唯川尚也,広告会社のコピーライター,25歳

同時収録作品潮騒の褥

風見啓弘,電子部品メーカー勤務,24歳
風見静生,啓弘の叔父で画家,36歳

その他の収録作品

  • ヤスと兄貴
  • あとがき

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レビュー投稿数4

相手への執着愛

大きく3つの作品に分かれています。

メインは893の羽鳥(兄貴)と舎弟のヤスのお話し。
この二人のお話は書き下ろしもついていました。
羽鳥が純粋で真面目な自分一筋のヤスを可愛いと思ってしまい、ほだされてしまった感じです。
タイトル通り、お互いが相手への愛に溺れてしまった二人でした。
羽鳥がヤスを誘うシーンはエロエロです。

その他の2作品も相手への執着愛がすごいお話しでした。
それぞれ短編作品で、内容は薄く物足りないですが、いろんな愛の溺れ方を堪能できるのでさらっと読むには面白いと思います。

1

もっと出て欲しい、小説短編集

この本のように、雑誌に掲載されたものの、そのまま埋もれている小説の短編・中編は、たくさんあるのでしょう。
ぜひ、今後も短編小説集としてもっと世に出て欲しいと思います。

というわけで、「愛溺」は4話からなる短編集です。前の3編が雑誌・アンソロジーに掲載された短編、残り1編は書き下ろしの後日談になります。
大好きな水名瀬雅良さんの挿絵だし、わくどきと期待をして読んだのですが…、今回は図らずも私の好みじゃない作品が集まってしまったようでした。出来が悪いわけではありません。あくまで私の好みの問題です。

「兄貴とヤス」
ヤクザの幹部・羽鳥は、抗争の中、密かに鉄砲玉を命じられる。特に忠実な舎弟・ヤスには秘密にしなければいけない。知られれば絶対に付いていくと言うだろう。コトの前夜、羽鳥は高級クラブで偶然、昔のウリの上客・不破に出会ってしまう。……
年下ワンコ攻めは嫌いじゃないのですが、盲目的に忠犬なのはちょっと苦手です。
羽鳥の背中の鳳凰の刺青は、Hの最中のビジュアル的に萌えました。
尺の問題だと思いますが、問題解決があっさり過ぎる感を覚えます。

「一度だけでも」
続き、起きるとベッドに二人だった。広告代理店勤務の唯川は、ある晩酔った勢いで、密かに想いを寄せる上司・真瀬と、関係を持ってしまい……
「一度だけでもいいから」という想いは、その一度が叶ったら「もっと欲しい」と思ってしまう。揺れる心の唯川は、健気受けですね。
さて、唯川は、作中2つのプロジェクトに取り組んでいます。が、広告業界の用語などが出てきていて現場の臨場感がほの見えるだけに、そのプロジェクトがどうなっていくのかの行方が見えなかったのが残念です。私はお仕事BLが好きなので、お仕事のその後が気になってしまうのであります。

「潮騒の褥」
姉の結婚式の日。啓弘は久しぶりに、義理の叔父・静生に会った。静生に会うと不快感を覚える。それは12年前、静生から受けた性的な悪戯の記憶からで……
隠された秘密。高名な画家だった亡き祖父と、幼い義理の息子(叔父)との、忌まわしい関係。
それが故か、性的に奔放で、どこか感覚が狂って育ってしまった、淫乱な年上の叔父・静生。
身体だけが翻弄されているかのような、年下攻めの甥・啓弘。
4編中お話は私の一番好みなのに、なのに…、私は知らなかった自分の地雷に直面してしまいました。
――――――ごめんなさい!
私が許せるショタは13歳まででしたー! 中学に入学していても、12歳はダメでした!!

「ヤスと兄貴」書き下ろし
ヤス視点の、1作目「兄貴とヤス」の後日談。もうすっかり甘々イチャコラ。
兄貴・羽鳥はヤスとともに組を出てヤクザから足を洗おうと決意します。
―――あっさり、組長に許されます。なんだか釈然としません。

最初に書いたように、埋もれた小説の短編・中編で、今後も小説の短編集が出て欲しいです。

2

少し薄味の短編集でした

雑誌に掲載されていた短編集ということで購入。
雑誌はあまり買わないんで・・・
短編だからかもしれないですが、いつもの英田先生のパワーをあまり感じなかったような気が・・・
薄味というか長編で感じるあの濃厚さがないように思いました。

入っていたのは以下三作。

「兄貴とヤス」
これが一番気になっていて、わくわくしながら読んだんですが、あれ?ちょっと違う?
羽鳥がもっとエロくて病んだ男なのかなと思っていました。
淫乱ヤクザ設定の割にあまりギャップ萌えはしなかったです。
英田先生だからダークなヤクザものを期待していたけれど、これはどちらかというと甘エロでした。
羽鳥とヤスのエロは濃いです。淫乱の名に恥じぬエロさはあると思います。
でも、書き下ろしがより甘エロに拍車をかけていて、ヤクザものとしてはちょっと物足りない感じが。
せっかくのヤクザ設定だから、ヤクザとして立っているかっこいい羽鳥の姿が見たかったです。
羽鳥のヤクザとしての負の部分や闇の部分をもっともっと見たかったし、それが見えると羽鳥の淫乱さもより際立ったんじゃないかなぁと思いました。
でも短編だと無理続きなのかも・・・
やっぱり英田先生のお話は長編でじっくり読みたいと思いました。
それにしても、ヤスがかわいい(*´▽`*)
こういう兄貴一筋のワンコな攻め大好きです。

「一度だけでも」
古い作品みたいです。
妻がいる上司と寝ちゃうという話。
これはあまり萌えなかったです;残念。

「潮騒の褥」
すみません。これは完全に私はダメでした。

1

無難な短編集

雑誌掲載の三作をまとめた短編集。
1. ヤクザ(年下攻め)
2. リーマン(年上攻め)
3. 甥×叔父(年下攻め)
という内容で、ページ数は3>2>1の順に多いです。

■「兄貴とヤス」+書き下ろし
『エロとじv』掲載作。
ヤクザ幹部の羽鳥(受け)と、彼を慕う舎弟・ヤス(攻め)。
ヤスの想いに気付かぬフリをしてきた羽鳥だが、組のため死ぬ覚悟を決めた夜、ヤスを誘い…。

過去に男に身体を売っていた羽鳥は、実はヤスに雌のように抱かれたい願望がある淫乱…という設定なのですが、普段の羽鳥のヤクザとしてのカッコいいエピソードがあまり描かれていないため、いまいちギャップ萌えし辛いかも。

組のため鉄砲玉になる計画も中止となり、書き下ろしではヤスと共にヤクザをやめラブラブ同棲生活を送っているので、ヤクザ物としての面白さはあまり感じられませんでした。

書き下ろしは、兄貴がヤスのため料理に挑戦したり、イマラチオさせたり〜とかなりエロ甘な内容。
健気ワンコなヤスが可愛かったです。

■「一度だけでも」
10年前の雑誌掲載作。
憧れの上司(攻め)と酔った勢いで一夜を続き共にした受けですが、実は上司には妻がいて…という話。

攻めが受けの仕事にアドバイスする等、師弟っぽいシーンには萌えましたが、王道のすれ違い展開がメインで甘さに欠けるのがちょっと物足りなかったです。

■「潮騒の褥」
5年前の雑誌掲載作。
血の繋がらない叔父(受け)と12年ぶりに再会した甥(攻め)。
攻めは中学時代、受けが男に抱かれる姿を目撃。その後、彼の手で何度かイかされた過去があり…。

複雑な過去持ちの淫乱年上受けを、まっすぐに愛する年下攻めの一途さが光る話。
受けが、当時中学生だった甥を好きに…という設定にはちょっと無理がある気がしますが、生い立ちのせいで色々とモラルに欠ける受けなので、あまり深くツッコんではいけないのかも。

ただやはり、女に刺されるほどの魔性の男が、まだ年若い攻めにだけ一途になるという展開は説得力に欠ける気がしました。


全体として、英田さんの作風の幅広さは感じられましたが、短編集ということもありやや物足りない印象。
特に、同時収録作二つには英田さん独自の良さというものがあまり感じられず。
やはり英田さんの作品は長編で読みたいなと思いました。

9

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