おまえの愛はどれだけ深いのだろう

悦楽よりも、深く

etsuraku yorimo fukaku

悦楽よりも、深く
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神3
  • 萌×26
  • 萌7
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

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レビュー数
1
得点
63
評価数
20件
平均
3.4 / 5
神率
15%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
シリーズ
B-PRINCE文庫(小説・アスキー・メディアワークス)
発売日
価格
¥640(税抜)  ¥691(税込)
ISBN
9784048657761

あらすじ

うつくしく魅力的な男・貴船笙一郎。伊織にとって取引先のうちの一人でしかなかった貴船が、何も知らなかった伊織に近づいて頑なな身体に快楽を教え、愛を教えて一緒に過ごすようになって一年が過ぎた。貴船は伊織を変わらず深く愛していたし、伊織も貴船を愛しているのに、たったひとつの意見の違いによって、二人はすれ違ってしまう。その溝を埋める前に、貴船が事故に遭って記憶喪失になってしまい……!?

表題作悦楽よりも、深く

貴船笙一朗、翻訳会社勤務のハーフ・伊織の恋人30
佐々木伊織、物産会社勤務のバツイチ・貴船の恋人32

その他の収録作品

  • 愛はどこにあるの?
  • 糸をゆわえる
  • 彼にとって暖かい場所
  • この、きらきらした、うつくしいもの

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レビュー投稿数1

予期せぬ出来事で覚悟を決める

悦楽よりも、深く

発売と同時に買っていたのですが、記憶喪失になることがわかっていたので、伊織を忘れた貴船が浮気しまくるんじゃないかと心配で、なかなか読めず放置していました。想われている相手がいるのに他の人とっていうのが地雷の1つなもので。結果心配しなくて良かったです。さっさと読めば良かった!勿体無いことしてしまった。

表題作が一番長くて2/3で、残りはSSになります。

「悦楽よりも、深く」
前作の「うなじより7秒」から半年ほど経過した、4月末
伊織(受)は貴船(攻)から同居したいと長らく懇願されています。でも、伊織は離婚したことがトラウマになっていて、恋愛はうまくいっても生活となるとまたうまくいかないのでは、今の状態を維持したいと決心できません。
ある日、貴船が事故にあいます。頭を打っているので二週間ほど誰かと一緒にいた方が良いということで伊織とまさかの同居することになります。この時、貴船は過去2年強の記憶がなくなっており、伊織と出会う前なのですが、貴船曰く身体が伊織のことを覚えています。「過去の貴船」は悟られないようにしますが、伊織の身体が拒否して「俺の貴船」続きじゃないと気づきます。
「俺の貴船」じゃ無くなっても、いつか思い出すかもしれない、2週間たっても伊織は離れられません。
2人は何とかやっていこうとするのですが、うまくいかなくて‥

どちらも切ないです。伊織はずっと一緒にいられると思っていたのにいきなり「俺の貴船」がいなくなってしまい、姿形は同じでも全然違う男が側にいて寂しい。「過去の貴船」が求めてきても全く欲情できないし。
「過去の貴船」は伊織が自分を見てくれないとイライラするから、「未来の貴船」に主導権は渡すまいと抵抗してしまう。

貴船の愛はとても重いです。重いからこそ事故にあってしまったのですが、その重い愛を受け入れ、自分の全てを貴船に差し出すことを決意をすることができて、はじめて2人は本当の意味で結ばれたんだと思います。
これも一種の、純愛なんでしょうね。
こんなに深く愛し愛されて、何て幸せな人生なんでしょう。

「愛はどこにあるの?」
同居を始めようとした2人に意外な障害が‥
普段の伊織の人柄が助けになりました。
大家さんがいい人で良かったです。
愛はどこにあるの?ここに。
2人が少しづつ家族になっていきますね。

「糸をゆわえる」
お祭りの出店のお手伝いに伊織が駆り出され、貴船は蜘蛛の巣柄の浴衣を着て遊びにきます。
蜘蛛の巣がらは昔の花柳界で「良い旦那が引っかかりますように」という願いのこもった柄だそうで、伊織は自分が捕まったんだなと思います。

「彼にとって暖かい場所」
炬燵の大好きな貴船。寒くなったので炬燵開きをしようと伊織が提案。出したら最後、炬燵から出てこなくなった貴船を見て、弟の隼人が来てびっくり。3人で鍋をして、貴船が今まで鍋は美味しくなかったのに美味しいと訝しむ。鍋は家族でするもんだと隼人が言って納得。
炬燵開き?と新しい言葉を知りました。
うちも今年からそう呼ぼうかな。
炬燵開きを家族独特の行事と呼ぶのが、家族になったなぁとほのぼのします。

「この、きらきらした、うつくしいもの」
元妻、和美の赤ちゃんを見に、そして恋人を紹介しに、和美の家のクリスマス会に行くお話。
貴船を紹介され驚き固まる和美といいですねえと感想を言うミュージシャンの旦那さんの対比が面白かったです。
相変わらず赤ちゃんまで魅了する貴船に和美は赤ちゃんの将来を心配します。
元夫婦のそれぞれの新しい家族との出会いはとても穏やかで幸せなものになりました。

表題作は切ないですが、最後はうまくまとまって、とても良かったし、エロもがっつりあります。
SSはどれもほのぼのして幸せな気持ちになります。読んで本当に良かったです。
ぽすこ先生のイラストもとてもいいです。もっとたくさん見たい位です。

2

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