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表題作隣のスパダリくん

佐藤翼,17歳,高校生,読者モデル
佐藤英二,三十路,地味なリーマン

同時収録作品おしごと!

高峰,広告代理店社長,大学時代の先輩
上田健太,攻の広告代理店に勤務,元高校球児

同時収録作品俺は忘れない

同時収録作品北の空 南の雲

同時収録作品刺青と学ラン

神埼,ヤクザの若頭
菅原楓,高校生

その他の収録作品

  • 年上彼氏 隣のスパダリくん 番外編(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

エロスからホラーまで!? 稀代のBLストーリーテラー・倫敦巴里子が贈る珠玉の短編集登場!!

作品情報

作品名
隣のスパダリくん
著者
倫敦巴里子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
ISBN
9784199606731
3.6

(43)

(7)

萌々

(16)

(19)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
157
評価数
43
平均
3.6 / 5
神率
16.3%

レビュー投稿数10

"好き"と"好きじゃない"と、いたさと"知らなかった"。



最高でした。本当に。心がいたくてどうしようもなく。

表題の"スパダリ"に興味があったのと表紙の可愛さ、倫敦巴里子さんということで気にはなっていたこの一冊。読む前にスパダリではないような〜というご意見やホラー…とのご意見も目にしてンンンと思っていました、が。

一冊を通して、ぼろぼろ涙が出ました。


「隣のスパダリくん」
"イケメン読モ高校男子が不幸な地味リーマンを餌付け⁉︎"
"完璧ダーリンな年下男子にココロもカラダも餌付けされちゃった⁉︎"…と、帯•裏表紙と煽ってはありますが、そうかもしれませんが、そうじゃない。笑 一作目(表題作)から感じて思い出したのは、あー…だから倫敦巴里子先生好きなんだなってこと。リアルに長けているとかそういう言葉じゃ勿体ないくらい、「解る」、胸が痛くなる。どうしようもないことがある上で、絶対いてほしいそこから救ってくれるひとがこの作品の中にはいました。それがスパダリくんにあたるのですが…幸せにしてあげる、って何だよって思うのですが笑、読み終えた後 幸せだなぁって。受けの気持ちになってとかふたりの幸せを祝福してとかそれ以外に単純に、読み手である自分が思わず幸せだなぁって呟いてしまうような良さがありました。

「おしごと!」
…此奴です。笑 泣かされました。まさかの…。 大学時代からの先輩×後輩、社会人になって、です。いじらしいに元々弱い自覚はあるのですが後輩の「…ちょっとずつ 経済の勉強したり〜英語も覚えたりしてるんだよね 先輩 今でも俺を拾ってくれるかな」という大学時代。けど自分が役に立てると任された仕事は、自分が頑張ってきたこととは異なって…。ずっとあんたが好きだった、
「初めてはあんたが良かったな」、
そう言い残して"接待"しにいく受けちゃんがそれはもう……涙。可愛かった〜〜し、えちも倫敦さんらしさが出ていてほっこほっこでした!またもしあわせってこういうことかなって。

「俺は忘れない」
ホラー……ですが、個人的には最後の一頁まである種の純愛ものとして読み込んでいました。最後の、一頁まで。
きっと、ずっと、死ぬまでとか死んでもとかでなく忘れられないような気がします。主人公は、この傷を、出来事を。もう背負うとかじゃなく在ったことだから愛してしまった後だから、逃げたいとか関係なく、逃げない、が既に決定してた。

「北の空 南の雲」
こ ち ら ! この一冊至上(笑)、胸がいたくていたかったのはこちらです、この作品。今題名を改めてうっていてまたいたさを思い出しました。倫敦巴里子さん…凄いねぇ。(遠い目) 何が凄いって言葉にするとレビューから離れてしまうのでひとつだけ挙げますと、この作品の前の↑ホラーものも最後の一頁までうんうん、って読んでいたんです。この作品は最後の一頁までいたくていたくて、ネタバレ避けて表現すると、やだやだやだ!!って泣きそうになりながら読んでいました。笑 最後の一頁で、脱力。お涙ポロリです。今最後を判っていながら読み返しても、この先最高に幸せなふたりを見たとしても、ずっといたいのだろうと思います。

「刺青と学ラン」
このサラッとしたタイトルを侮ってはいけません。
一冊をぎゅっ…と凝縮したようなお話でした。
キャラが立っていて下睫毛だけ()が可愛い要素…?な受けちゃんと飄々としたように見えて、何だかんだ受けちゃんより人間味のあるヤクザの攻め。ふたりは、どの時点で気付いて(始めから…?)どんな気持ちで抱き、抱かれていたのだろう。考え始めると業は深いですが、兎角最後の台詞がすきでした。
「四度目 五度目が恋しくてたまんねぇ」
っていう。

そして、番外編になります。隣のスパダリくん。
まさに【攻めあってこそ浮き彫りになる受けの可愛さ愛おしさ】です。うー…ん。日常で本当にありそうだなって思ってしまったら最後、このたった四頁にそれこそ幸せしか感じられなくなります。ありがとう。


がんばってもできないことがあるというより、がんばったこと自体間違っていたのかもしれないと感じてしまう辛さや痛さがこの一冊に在って、在ったから、こんなにも心から良い一冊だったなぁと思っているのかもしれないな…

ありがとうございました。

5

結局のところ

スパダリってなんなのさ(ノД`)・゜・。
おいといて

超絶かわいい短編集。
やっぱり倫敦さんのつくるストーリー好きだわ。
かわいいわ。悶絶な一冊。
ふんわり甘いところから始まって、病みあり難あり。
バラエティにも富んでたかなと。

個人的にはやっぱり表題スパダリくんが好きでした。
なんだろうな、あの攻の雰囲気といいますか。
ほだされてもいいかなと思ってしまう攻の気持ちが分かってしまう。
や、むしろほだされた受がカワイイなと思ってしまう。
年下なのに~なグイグイもカワイイ。へこたれないってスバラシイ。

ヤクザ=なお話も好きでしたが
いまひとつ関係性というかもうすこし分かりやすければ
良かったかなと思いつつ、
攻様が前髪下ろしてるのが存外かわいくてよかったw

3

おばばだから受けるという部分もあるのか?

隣のスパダリくん と 北の空 南の雲 という2編が
とっても好みでした!
絵柄がちょっと昭和的?とは思うのですが、笑うツボ が
ぴったんこ合うので、好きなんです、この先生。
セリフとか表情ではなく、背景とかキャラの背中とかしぐさで
笑わせてくれる気がします。
二人がすき焼き食べて幸せになってるとことか、超笑う!
そして見ててこっちがほっぺがつば出てきて痛くなる(笑)

表題作もそういう意味で、くす と笑うところと
まじで きゅん とするところがあって、よかったです。
攻めさんの気の遣い方が超柔らかく、こりゃ墜ちるよ って気分。
でも 攻めさんはなんで受けさんのことが好きになったんだろ・・・
単に隣で仲良くなれたから???わからん。
そのなぞをぶっ飛ばすぐらい きゅん しました。

北の空 南の雲 というのは表題通り、仙台?だったかと東京の
高校生男子の出会いからおよそ15年後 って感じ。
これもところどころ笑わせてくれるのと
文通 って昭和!って感じで。。いまどきありえない、
古臭い、七面倒くさい、ゆっくりゆっくりな近づき方がとっても
たまらん!くーっ。
私がおばばだから きゅんするのか・・・?
という懸念が少々ありますが、
最後、東京に泊まっていいんだよ と言い寄るところが
ほんとにほんわり幸せになれて、
たまんない あおくっせー青春感満点な作品でした。

唯一 病みBLから来た作品?あれが怖くて怖くて・・
すんません。あそこだけ飛ばして読んでます・・

1

思ってたスパダリとはちょっと違うけど、深い意味でスパダリくん!

もともと倫敦巴里子さんって、
根底がダークなところがあるなと思っていたのですが、
この短編集はその「暗」な部分の割合が高い気がしました。<当社比!

唯一それを感じなかったのは、二作目の「おしごと!」だけ。
他は、私の感性だけかもしれないけれど、
どのお話にも「暗」まではいかなくても「灰色」な、
何かちょっと手放しではハピハピに感じられない、
紗のかかった不安定感が漂ってる。

それでもこの評価なのは、読後感がいいから!
どれもラストにうっすらとだったり、
きらきらとだったりの差はあるけれど、陽が射してる。
(一作はそれさえさえない真っ暗ですが……)

私のように、手放しでハピハピラブラブ大好き〜vvv……な方には
胸を張ってお勧め出来ませんが、
切なくて、もやっとしたものが多少残っても、
灯りを見出せる話ばかりなので(くどいようですが一作を除いて!)
ハッピーエンド至上主義な方にも、怯まずに読んでいただきたい!

そして、相変わらずいつもあとがきが好きvvv

1

濃い5作品

短編が5作品収録されていますが、密度が濃くて面白いです。どの作品も表題になれる。
間延びを恐れなければひとつひとつのネタを一冊の本にすることも出来そうなところ、短編として使って、まとめているところも良い。

倫敦巴里子先生の作品は王道ではない展開のストーリーが結構多いので好きです。独特な雰囲気があって、巴里子先生らしさも感じる。どこかしらに闇があるんだよな〜

あとがきで巴里子先生がおっしゃるスパダリに全面的に賛成です。スパダリにハードルなんて言葉は似合わない。ハードルを超越した存在でなければ。

0

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