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表題作欲情アクアリウム

伊勢谷,シャチ担当ショートレーナー
櫻井,イルカ担当新人ショートレーナー

同時収録作品ビッチな男子に懐かれまして

八木琉斗 理学部1年 オカン系
榎原千鶴 理学部1年 セックス依存症

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

「やっぱり伊勢谷の演技が、一番綺麗だ」。――水族館で行われる、シャチ・リリーのパフォーマンスショーの司会をする櫻井は、同期のトレーナー、伊勢谷のパフォーマンスに夢中になっていた。リリーとの親友同士のような演技と、美しい泳ぎに見惚れる櫻井だったが、伊勢谷の素は、態度と口がすこぶる悪い無愛想。伊勢谷を目の前にすると、櫻井は素直になれずに喧嘩をしてしまうが……。

作品情報

作品名
欲情アクアリウム
著者
芹澤ナエ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルールコミックス
発売日
ISBN
9784040681429
3

(26)

(6)

萌々

(2)

(8)

中立

(8)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
5
得点
70
評価数
26
平均
3 / 5
神率
23.1%

レビュー投稿数5

雰囲気の違う2つのお話

表題作含む2作品が収録されていました。

表題作目当てでしたが、2つめの「ビッチな男子に懐かれまして。」の方が好みでした。
タイトル通り受けの千鶴はビッチですが、ただセックス依存症なだけの性にだらしのない子ではなく、恋を自覚始めると今までの自分の生活態度を省みるようになったり…と少しネガティブな一面も出てくる子です。
攻めの八木くんが誰にでも優しいんだと知った時に少し傷ついたり、と性格はとても好みなのですが、喘ぎ声が少し男性向けのような…。
♡マークや呂律の回っていない声が多く、苦手な方は一定数いるかなと思います。

表題作の「欲情アクアリウム」は、イルカのキキの行動に関して結局明確な答えが出ておらず、読み終わった後に少しもやっとしてしまいました。
櫻井くんがかつての命の恩人だったと知った伊勢谷くんが、子どもの頃の一目惚れの相手だから…と急に今の櫻井くんのことを好きだと認識したことにも少し…。
「初めて会った時から好きだった」という台詞の為だったのかな?と思いますが、好きになる過程がもう少し描かれていると良かったなと思います。

水槽のガラス越しにキスをするシーンも何故かお互いの手が絡んでいたり、そもそもキスをする段階が早すぎるのでは?と疑問や消化不良の場面がいくつかありますが、全体的に可愛く丁寧に描かれて読みやすくはありました。
今後に期待の意味も込めて萌2で。

5

優しい雰囲気で読みやすい

◆欲情アクアリウム◆
新人イルカトレーナーの櫻井は、シャチトレーナーの伊勢谷に憧れていた。
けれど当の伊勢谷は口も態度も悪く、けんかばかり。
そんなとき、伊勢谷の寂しそうな表情を見た櫻井は──。

会えば口げんかの二人が実は意識しあっていて、片方は強い憧れを、もう片方は過去一目惚れをしていたという、お話です。

かわいいお話で好きなんですが…首をひねる部分もあったり。
二人がキスをするシーンで、ガラス越しのはずなのにガラスがないよー。
ガラス越しのほうが、二人のまだ遠い距離感と曖昧な心情が伝わる気がする…。
けれどそこは深く考えずに、さらっと、ね。

◆ビッチな男子に好かれまして◆
タイトル通り、ビッチな男の子に懐かれちゃう八木くん。
千鶴が気になって気になって結局かまっちゃうんです。
真剣に怒ってくれる人がいたら、そりゃ懐いちゃうし好きになっちゃうよね。
これからは八木くんに大事~にしてもらってね、千鶴。

ストーリーも難しくなく、絵も優しい雰囲気で読みやすい。
からこそ、多少首を捻る部分が惜しい!です。

1

❤︎喘ぎな受が幼な可愛らしい

【欲情アクアリウム】
イルカの調教師たちの恋物語。ファンタジー要素のある、心が綺麗な大人たちのお話です(動物と話せる系男子。恋をしたら聞こえなくなる??)。

優しい雰囲気なのに、色気があって、なんだか不思議な感覚。サクライくんがかなり子どもっぽい見た目なので、苦手な方もいるかも。あと、喘ぎ声のうしろに❤︎がつきます。イセヤくんはハイスペ男子!という感じでカッコいい。

【ビッチな男子に〜】
「にゃああッ❤︎」とあえぐ、どーじんしのようなビッチ系DDがいます。こちらも、幼いし、女の子っぽい可愛いお顔です。

天文学を学ぶ星好きな二人。誰とでもスグ寝てお金を貰うチヅルを更生させようと、餌付けしたり、サークルを勧めたりするヤギくん。でもやっぱりすぐエッチに走っちゃうチヅル。

NTR的な激アツ展開もあるのですが、台詞のせいかキャラクターのせいか、なぜかチープな印象…!エッチはいっぱいシてます。

1

イルカとシャチが可愛い

表題作と同時収録作は各々3話ずつ。
ページ数的にも半々ぐらいです。

書き下ろしは欲情アクアリウムが3Pでした。
カバー下は表紙ラフ案です。


◆欲情アクアリウム

イルカ担当のトレーナーの受け。同世代の中でも抜群にショーパフォーマンスが上手い攻めにほのかな思いを寄せています。
担当イルカのショーデビューに合わせて一緒にパフォーマーデビューをするコトになり、練習は攻めに見てもらうことになったのですが喧嘩ばかり。そんな中、徐々に惹かれ合うようになったのですが、それまで聞こえてたイルカの声が聞こえなくなってーーーー。落ち込む受けに、攻めは子供の頃の話を始めたのですが・・・。

イルカやシャチと心通わすシーンがとても良かったです。
シャチもイルカもとっても可愛い!
最後に背中を押すのがイルカというのもホッコリしました。
個人的には攻めのビジュアルが気に入りました。
うーん。それ以外のラブな部分はサラッと読み流す感じ(;^_^A
3話で無理なく上手く纏まってるな、という印象ではありました。


◆ビッチな男子に懐かれまして

世話好きで料理上手なオカン系大学生の攻めとビッチな受けのお話。
攻めは初めてあった時に星の話をした受けに一目惚れをするのですが、その後、学校内で見かけるとなんだか雰囲気が違い…。
ある日、腹減りで行き倒れてる受けを介抱しお弁当を与え、夕飯を食べにくるよう誘います。その日の夜、受けに誘われるがままエッチをしてーーー。

オカン系の攻め大好き!包容力が堪らんです!
自分とエッチした後に受けが他の男ともシテると知っても、受けを助けようとするところが良かったです(・∀・)
他の男とスルシーンがあるので苦手な方は注意!
ビッチな誘い受けが好きな方にはオススメ、といった感じでしょうか。

個人的にはビッチ受け嫌いじゃないのでその辺は特に問題なかったのですが、ヤッテる最中の「にゃああッ♥︎」「ふにゃ…っあ」「んにゃああ」っていうのが微妙でした。可愛く描かれてる受けに この手の喘ぎは萎える…。ビッチ受けエロかったんですけどね…。

あと車の中で当て馬に襲われてたのに、次のページでは車の外で攻めが殴りかかってて"???"と。(細かいコトを気にしなきゃいいのですが、一度引っかかると離れない…)


表題作も同時収録作も全体的に悪くはないんだけど、今一歩萌えに乗るコトが出来ませんでした。

4

可愛らしいお話ですが

初読みの作家さまでしたが、ちるちるさんの作家インタビューでお見掛けして、面白そうだなと思って手に取ってみました。前半は表題作『欲情アクアリウム』、後半は『ビッチな男子に懐かれまして』の2CPのお話が収録されています。内容はすでに書いてくださっているので感想を。
ごめんなさい、辛口の感想です。お嫌な方はどうか華麗にスルーしてください。


『欲情アクアリウム』
同じ水族館にトレーナーとして勤めるイルカ担当の櫻井くん(受け)とシャチ担当の伊勢谷くん(攻め)。
まだまだ新人の櫻井くんは、同期でありながらトレーナーとして抜群の腕を持つ伊勢谷くんにちょっとした尊敬の念を抱いていますが、それを表に出すことはなく何かというと喧嘩するライバルの立ち位置にいます。
そんな櫻井くんですがショーデビューするのにあたり伊勢谷君に指導してもらうことになるのですが…。

というお話。

二人の過去と、今の二人の心情が交差する形でストーリーが展開していきます。

寡黙で、櫻井くんに対しては辛辣な言葉を投げかける伊勢谷くんですが、シャチや海の生き物たちに対する愛情は本物で、文句なくカッコいい。
対して櫻井くんも、どじっ子ながらもイルカが好きでショーを成功させようと努力する姿は何とも可愛らしいのですが。

序盤で、仕事の後残業で水槽にいる魚たちにエサをあげている櫻井くんが、悲しい目で水槽を眺めている伊勢谷くんに目を奪われ水槽のガラス越しにキスをする、というシーンがあります。
帯にも書かれている『ガラス越しにキスをした―』の文句からも読み取れるように、きっとこのシーンは二人の気持ちがぐっと近づく大切なシーンなのだと思う。
思うのだけれど。
なぜガラス越しにキスをしているのに櫻井くんは伊勢谷くんのジャケットをつかんでいるのですか。
なぜ二人はべろちゅーをしているのですか。
なぜ二人の手が絡み合ってるのですか。
っていうのが気になって気になってどうにも萎えてしまった。

このシーンは、二人の心情を現したものかもしれない。
けれど、まだ喧嘩ばかりしているこの二人なのに、なぜにキスをし、しかもお互いに相手が好きで仕方がない、という表現になっているのか全く理解できなかった。この時点ではまだ二人の気持ちはそこまで寄り添ってないよね。

それと、二人がそれぞれシャチやイルカたちの気持ちがわからなくなってしまうと思っているその原因ですが、それにも「???」って感じ。
そしてそこから両想いにまでなる過程も強引で無理があったなあ、と。

あと、櫻井くんが女の子に見えて仕方なかった。
可愛い受けさんって大好物ですが、女の子に見える受けさんにはちょっと萎える…。

後半の『ビッチな男子に懐かれまして』
タイトル通り、ビッチな受けさん・千鶴 に懐かれた八木くん(攻め)のお話。
綺麗で不思議な雰囲気をまとった千鶴に、八木くんが惹かれていくのは理解できましたが、肝心の、千鶴がビッチさん(セックス依存症)になった理由がいまいち分かりづらく感情移入しづらかった。

ですが千鶴が気になって仕方ない八木くんがわんこの様にお世話をするのは非常にツボでした。

あと、全体を通してすごく気になったのが、事の最中の、受けさんの「にゃああッ」とか「ひゃめぇッ」といった喘ぎ声とか、♥マークの多用。好みの問題ですが、あまりこういった表現が好きではないのでちょっと萎えつつ読みました。

どちらのCPも可愛らしいお話に、きれいな絵柄。設定もとてもツボ。
ですが、それらを生かしきれず終わってしまったなというのが正直な感想です。どちらのCPに絞って、もう少し心情を丁寧に描き込んでくれていたら、と思いました。
あと、女の子みたいな受けさんが苦手なので、ちょっとなあ…、と思ったりしました。

辛口な評価で申し訳ない。
でもこういう感想もあるってことで。

9

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