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表題作恋人候補の犬ですが

菅野俊介, 警備員 24歳
結城涼一, 損保会社営業部勤務 29歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

義父に淡く想いを抱く会社員・涼一は、部長に執拗に言い寄られ疲弊していた。それを助けてくれたのは、年下の警備員・俊介で…。

繊細な美貌の会社員・結城涼一は、亡き母の再婚相手である義父・和彦への淡い想いを長年密かに抱え続けていた。そんなある日、涼一は執拗に言い寄ってくる部長にセクハラまがいの行為をされていたところを、年下のガードマン・菅野俊介に助けられる。なぜか懐いてきた俊介に、「あなたを守らせてください!」と押し切られ、何かと行動を共にするようになった涼一。爽やかで逞しく、溌剌とした魅力にあふれた俊介は、優しく穏やかな義父とはまったくの正反対だった。好意を向けられても困ると、熱心過ぎる警護に辟易していた涼一だが、次第に情熱的な彼の想いが嬉しいと感じるようになり…?

作品情報

作品名
恋人候補の犬ですが
著者
名倉和希 
イラスト
壱也 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344836839
3.3

(15)

(0)

萌々

(5)

(10)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
50
評価数
15
平均
3.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

能天気でポジティブ全開なワンコ

あらすじ以上のものが詰まってるというわけではないんだけど、ワンコ大好きなのでとても楽しく読めました。

攻めは警備員で、毎朝見かける美貌のリーマンが、セクハラ上司から狙われていると知り、ボディガードを申し出る……というやつ。

攻めはただの警備員と見せかけて、実は警備会社の御曹司という坊っちゃまなんです。
坊っちゃん育ちゆえの能天気でポジティブ全開なワンコがグイグイ迫ります。

溢れる想いを堪えきれずに、だれもいない廊下で「好きです!大好きです!」と力一杯叫んでみたり(この無駄にアツいところが最高。)、ホッケの開きを箸で解す受けの姿に「(箸使いが)優雅な舞のようだ‥‥」と見惚れてみたり、受けを美しく照らしてくれる自販機にブラボーと賛辞を送ったり……etc,etc

恋のせいで脳みそやられちゃってますね…という絶妙なおバカわんこ描写が楽しく、名倉先生らしいなぁと思いました。

受けも最初はツンツンしてたけど、恋心を自覚してからはすごく素直に気持ちを認めるようになっていて、そこも可愛かった。

視点が攻め受け交互で展開されるので、両者の気持ちが手に取るようにわかるのも良かった。

セクハラ上司が社長の甥っ子ということもあり、さほどお咎め感がないところがモヤったけれど、それ以外は楽しく読めました。


2

恋人候補から番犬に昇格した攻が可愛い!

淡々と進むストーリー展開なので飽きる場面もあったりはしましたが、最終的には綺麗にまとまっていたのでモヤモヤ感もなく読めました。

受けさんの涼一と攻めさんの俊介視点が交互に描かれているので、2人がここではどう思っているのか、何を考えているのかが細々と分かりやすく伝わるので、その辺がポイントかなあ?と思います。
涼一さんは、とにかく真面目で恋愛未経験の三十路一歩手前のサラリーマン。
そんな涼一さんの勤務先のビルの警備中に一目惚れした警備員の俊介が、キモデブ(と連呼されまくっていた笑)上司からのセクハラ被害に遭遇する事で、自分がボディガードになると立候補する事から関係が始まっていくわけですが…。
俊介は素直で健気で大型ワンコでひたすら可愛かった!!
涼一さんも、俊介限定で感情の振れ幅が変わったりとギャップ萌えがありさらに魅力倍増でした。

ただ本当にそれだけな気がして。
大きな展開もなく淡々と紡がれていくので、義父の役割って必要不可欠だった?と疑問点もあり。
ハッピーエンドに収まるまでにワクワクハラハラ感はなかったように思います。
ですが、ほんわかと時々クスッと笑いそうになる場面もあったりするので、疲れた時の癒しの1冊にオススメです( *´︶`*)

4

少々期待しすぎたか

久しぶりの名倉和希さんの新刊!ということで少々期待しすぎたかなー。

タイトルそのままのワンコ攻な警備員・俊介と、彼に言い寄られて困惑する美人サラリーマン・涼一のお話です。視点が切り替わるため、俊介の猛アタックと涼一の戸惑いがどちらも理解できて面白かったです。

綺麗にまとまったお話でしたが、タイトルとあらすじ以上の発見が無かったのが残念でした。涼一が義父に対して抱いている恋心が何かの布石になるかと思ったのですがそんなこともなく…。

暗い展開のないお話なので、BL初心者の方にはオススメかなと思います。

2

名倉節が突き抜けてないような…

年下ワンコ攻めと美人天然煽り受けでしょうか。

もう涼一(受け)が意地っ張りで、酔うと小悪魔で、心配性で、すぐ逃げ出して。
菅野(攻め)は涼一の可愛さ美しさにメロメロで、忠犬のように言いなりで、でもちゃんと涼一を守り支えて。

修羅場の後味があんまり良くなかったかな。ちゃんと勧善懲悪にならないのは珍しいですね。

しかし菅野の土下座3連発や番犬で秘密は無しだからヤりたいことヤっちゃうのとか笑えました。
同級生の女子ともチームワークも良くて。

年下御曹司の初めての本気の恋と恋愛初心者の三十路の恋が結ばれるまでじっくり読めました。

義父と清水さんがいい味でしたね。

同棲しちゃえばいいのにー。涼一ったら可愛いこと言っちゃって。
菅野の性欲が止まらないのかなあ。意外と恋人になったらすんなり甘々ですね。もう涼一の意地っ張りは収まったのかな?

0

大丈夫なのかこの次男坊

個人的名倉先生祭り。攻めが次男坊で、ちょっと「大丈夫ですか?」と思うところもあったため、萌にしました。本編250P+あとがき。

若葉損保の営業部で係長を務めている涼一。母の再婚相手の藤崎と二人で暮らしていますが、近頃会社に行くのが憂鬱。というのも2年前に営業部長についた笠井(現社長の甥っ子)がセクハラを仕掛けてくるのです。朝、そんな憂鬱な気分の時に、清涼剤のような笑顔で挨拶してくるのが、ビルの若い警備員で・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
藤崎(受け母の再婚相手、病気療養中)、清水(攻め上司の警備員)、近藤(♀、受けの部下)、笠井(営業部長、最悪)ぐらい。笠井、人間に非ず。

++ 駄犬ではという疑念について

受けさんは有能眼鏡美人さんで、もともとゲイ自覚あり、義父にちょっと恋心感じていた方。さっぱりとした男前な性格で、攻めが年下ということや照れ隠しもあり、「お前、バカじゃないのか?バカだろっ」ときりきり怒ってました(笑)。

で、攻めさんなんですが。正直、私は駄犬だと思ってます。お利口とか腹黒いとかはなく、直球一本勝負しかできないアホ犬という印象。変態属性は薄く、悪い方ではないのですが、頭を撫でられたら、泥棒にもシッポ振ってんじゃね?このバカ犬は・・・と思うのです。

ただ。あほな子ほど可愛いというヤツでしょうか。受けさんも、必死に番犬の役を果たそうとするワンコにほだされて陥落してまして、「まあ、どうぞお幸せに」と、傍観させていただきました。

愛嬌だけは満点なバカ犬を愛でたい時にはおススメかと思います。

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