謎めいた肌

nazomeita hada

謎めいた肌
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神2
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
10
評価数
2件
平均
5 / 5
神率
100%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
ハーパーコリンズ・ ジャパン
シリーズ
ハーパーBOOKS(小説・ハーパーコリンズジャパン)
発売日
価格
ISBN
9784596550194

あらすじ

世界は少年たちに残酷だ

美少年ニール、8歳。男の唇が唇に重ねられたとき確かに愛の至福をみた。しかし、同じ体験がブライアンの弱い心を押しつぶした。カンザスの田舎町で、小児性愛者に性的いたずらをされても、親も気づかない、声も発せない――やがてニールは、男の影を求めて憑かれたように売春を重ね、ブライアンは人を拒み、心を閉ざした。歪な過去の呪縛から逃げられない、ふたりの少年たち……。
翻訳:仔犬養 ジン
解説:北丸雄二

表題作謎めいた肌

その他の収録作品

  • 訳者あとがき
  • 解説―トリック&トリート 北丸雄二

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レビュー投稿数1

ルーツを辿る物語

1995年に発表されたアメリカのゲイ小説の邦訳。
2005年には「ミステリアス・スキン」として映画化もされた作品です。

※あらすじやWiki等に作品のオチに関わる部分がややネタバレされているので、映画も原作も未見という方は閲覧にご注意を。
事前情報を何も入れずに読まれた方が圧倒的に楽しめるかと思います。

ジャンルとしては青春小説になるかと思いますが、展開にミステリ要素としてちょっとした伏線が仕掛けられており、結末にはなかなか驚かされました。

主人公は二人の少年。
彼らの少年時代から19歳になるまでの人生が交互に語られます。
UFOに拉致されたとの妄想から、オタク趣味に傾倒していくブライアン。
幼くして同性愛に目覚め、やがて男相手に売春を始めるニール。

一見全く共通点のない彼らが出会うのはラスト間近、二人が19歳を迎えた頃。
そこで明らかになる真実はかなり衝撃的。
彼らの接点と過去の出来事についてはある程度予想できますが、その詳しい内容については全くの予想外でした。
それまで語られてきた二人の少年の嗜好、記憶、行動…。
読後改めて読み返してみると続き、様々な場面に伏線が貼られていたことに気付き感心します。
HIVやホモフォビアといった、ゲイ小説としてはある意味定番の要素を取り入れつつ、本当に訴えたいことは最後のオチまでぼかしておくという手法が非常に上手いと思います。

いささか後味の悪い内容ですが、二人の少年が20歳を目前に自身の過去にケリをつける物語、と捉えればこれも立派な青春小説かと思います。
ブライアンは長年追い続けた自身のルーツを探し当てたことで、ニールは過去を体験した人物と出会ったことで、それぞれ今までとは違った生き方が出来るようになるのではないか。
様々な読み方が出来ると思いますが、個人的にはそう感じました。

萌はありませんが(ニールが色んな男と寝ていますが、ラブラブという感じではないので)、物語の巧みな構成により二人の少年の半生が強く心に焼きつき、いつまでも離れない。
そんな深い余韻の残る作品でした。

9

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