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表題作夜のページ

丹羽興充,出版社でバイトをしている大学生,20歳
黒澤一(イチさん),小説家,40歳

同時収録作品夜のページ

染谷由良,高校生,血の繋がっていない弟,16歳
染谷二葉,大学生で興充の友人,義兄,20歳

その他の収録作品

  • Chapter 6.5(描き下ろし)
  • カバー下:あとがき

あらすじ

興充は、大好きだった小説家の一が、今や官能小説を書いていると知る。居たたまれない気持ちになりながらも一の持つ色気に呑まれて…

作品情報

作品名
夜のページ
著者
嶋二 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
ISBN
9784799729205
3.3

(36)

(6)

萌々

(12)

(9)

中立

(6)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
7
得点
111
評価数
36
平均
3.3 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数7

禁断だってぎゅっとしてほしい。

ふたつのカプの視点が巧くスイッチされ読みやすかったです。

◆出版社バイト大学生:興光×バツイチ小説家:イチ
◆高校生:由良×イチの息子:二葉(義弟×義兄)
※興光と二葉はセフレ

憧れの作家:黒澤一(イチ)と出逢った興光は世話をやくうちに彼に対して憧れをこえた感情を抱いている自分にうろたえます。

生活能力に欠けているイチさんと面倒見のいい興光はそもそも相性が良いところにきて風呂上がりに若者に自慰について訊くなんて、イチさんのやり手な誘い受けさんぶりにワクワクします。
当然、興光は堪えきれずイチさんを押し倒します。
イチさんが不思議ちゃんなので、どうなるかと思いきや小説家らしい洞察力で興光の視線を感じとっていたようですが、この時点ではイチさんも自分に芽生えた気持ちに[恋情]という名前をつけてはいません。
なんだろう…この気持ち?くらい。

そんななか、興光は同級生のセフレ:二葉がイチさんの息子であることを知ります。
体の関係を絶つと言う興光に取り乱す二葉が切ない。
半信半疑の怯えたような表情がホントに切ない(泣)
もうずっと興光が好きで、でも今の関係を壊さないようにと普段はそんなそぶりもみせなかった二葉。

さらに興光が好きになった相手が実の父と知り、なにもかも取り繕えなくなった二葉の切なさ健気さとMっぽいエロさにキュン死しそうです。
興光にはちょっとでも好きでいてほしかったですよね…(泣)

傷つく二葉の隙間を埋めるべく傍にいたのは義弟の由良。
二葉が興光への想いを隠していることにも気づいている敏い部分も持ち合わせている醒めた感じの肉食高校生。

由良も自分の「初ヌキ」を手伝ってくれた二葉への想いを隠していましたが興光と父というふたつの温もりを失った二葉を放っておけずグイグイいきます。

由良の気持ちは理解できても、そこは義理でも弟、と突っぱねていた二葉ですが、寂しさに耐えかね流れてしまう様子が可愛かったです。
意地っ張りが崩れる瞬間はなんて萌えるんだ。

とりあえず由良の想いを受けとめた二葉ですが、まだ戸惑いが見受けられます。
そんなつき合い始めの照れ隠しも可愛く、これから先をもっと読みたいふたりでした。

二葉の存在を機に距離を置いていた興光とイチさんも無事に収まります。
わかれちゃうの?と最後までハラハラしましたが、初めて肌をあわせたあとも二葉のことがあったあとも動いたのはイチさんでした。

漠然と寂しい…という気持ちだけで息子の想い人を奪うには少々、動機が弱いかな?という気もしましたが、興光はイチさんに「作品を書く」居心地のよい空間を作れる子だったんだな~と解釈しました。

でも万民を狂わすわけではないから魔性ではないと思う…。

嶋二さんの絵柄はサラッとしつこくないのが魅力ですが、ここしばらく目に表情がのってなくて気になっていました。
でも今作では二葉の目に妙な色気が宿っていて悩ましげで好きでした~。

3

視点が変わってく

前半はおじさん(というほどおじさんな感じはしなかった)作家と大学生の丹羽くんのお話だったのですが、いつの間にやらおじさんの息子のお話がメインになってて、あれ?? 最初のカップルは?? って思っていたら、最後にちゃんと話が繋がって、納得できる感じに落ち着きました。

ですが、それがちょっと勿体なかったかなーと。どうしても最初の二人の方が霞んでしまって、別の話として読む方が良かったかなって思いました。面白い作りだとは思うのですが。

でも、兄弟の後半のカップルの方が切なかったので萌え萌えしました。

0

禁断の恋、ふたつ

ふたつのCPが描かれていますが、
話が繋がっていて、ひとつの物語の中でCPが2組できる形です。
そして、どちらも禁断の恋。

どう禁断なのかは、ネタバレになるのでもう少し下の方に書きます。


最初に出てくるのは表紙のふたりで、大学生(表紙右)× 小説家(表紙左)
20歳の年の差ものです。
大学生の攻めは、出版社でバイトをしているため頼まれて、
憧れの小説家である受けの家へ原稿を取りに行くことになります。
受けは売れっ子などではなく、
デビュー作は売れたけれど、それ以後はパッとせず…で、
穴埋め用のキープと編集者に言われちゃうような人。
そして実際に会って見ると、ぼや~っとしていてドジで生活力はゼロ。
そんな受けをほっておけなくて、
攻めはバイトとは別に、手伝いをしに受けの家に通うように。
そんなある日、
風呂上がりの受けに「僕のこと、ずっと見てるよね?」と指摘され、
「1人でするときどうするの?」と挑発されるようなことを言われて、
攻めは気持ちを抑えられず、受けを抱いてしまう。
そして受けへの気持ちが、憧れだけでなく恋なのだと気付きます。

でも後日、攻めは知るのです。
その小説家の受けは、
体の関係も持っているゲイの親友の、父親だということを。
大学生 × 親友(兼セフレ)の父親
これは結構、禁断の恋だと個人的には感じました。

しかも、攻めがエッチもしているという親友は、
実は密かに攻めのことがすごく好きなのです…(ここはかなり切ない)


2組目の禁断の恋は、
その親友が受けで、相手は弟、親の再婚により兄弟になったふたりです。

弟は、兄が友達(先の攻め)とエッチしていることも知っていて、
隠しているけど兄が片想いをしていることも知っている。
代わりに…と申し出てみたこともあるけれど、兄は相手にしてくれない。
でも、
好きだった親友が父親と…と知った時に、兄の方から弟に……


親子どんぶりでも、一応二股ではないし、
義兄弟モノも抵抗がないので、お話の大筋はいいなと思いました。
ちょっとドロドロっぽいですが、
一応ちゃんとそれぞれに正直な気持ちを話して、
ケジメをつけて恋を進ませて…という流れになってますし、
両方とも切実さが感じられる年下攻めで、愛おしい感じでよかったな。
ただ、ちょっと、
小説家の父親(受け)が息子を傷つけてまで攻めを好きでいたい…
という理由が、ぼやけて見えるのが勿体なく感じてしまいました。

ということで、萌え×2まではいかずです☆

既刊本「みずいろの町まで」のかずくんも、
弟の友人としてちょっとだけ出てきます。

7

魔性のオジサンは大好物であります

よもやまさかの親子丼www
ていうか、コレミツはべつにゲイじゃないから
ゲイの友人でもちんこなめられちゃう仲だとしても
合体しているとは思ってなかったから以外でした。あしからず
帯の煽り文句にやられて衝動買いしてしまった作品なのですが
嶋二さんらしい作品でよかったと思います。

◇丹羽×黒澤
年の差カップルですな。
息子に「痛かった」とつぶやくとか・・・・
とは思ったものの、確かに家庭的というか父としては
ちょっと弱い感じがするものの
年下が守ってあげなきゃ!っておもっちゃうタイプなのかなと感じました。
そして存外積極的ww
諸々ありますがお幸せにだな。

◇染谷兄弟
どっちかっていうとこちらがメインな感じがしました。
コレミツに恋心を抱いていたものの
本当の気持ちが言えなかったゆえに父に略奪されるという
なんとまぁな展開。
コレミツがちょっと空気読めない子なのかなとも思うのですが
災い転じてなカップリングがおいしい。
隣の部屋でアンアンやってる兄に罵声を浴びせつつ。
自分はその兄で一人・・・・・
弟君が可愛いっていうのミソなのですが、あるいみコレミツに
気持ちをかくしてへらへらしてた胸の内・を考えると
血がつながらなくともけっこう似た者兄弟なのかなとも思えてしまう。
「兄ちゃん」と呼びながらのプレイは萌える。
ただ、最後に一回くらい名前で呼んでもよかったかなー

最後に
それぞれのカップル、それぞれの場所で
「抱っこ」と手を広げる姿がやっぱり離れても
親子なんだなと感じました。
なんだか可愛くてほっこりした(*´▽`*)くふ

2

魔性の? おじさんと大学生の話

大学生の興充(攻め)は、バイトをしている出版社の用事で小説家の一(受け)の自宅を訪れる。デビュー作は売れたものの、今や官能小説を書いて糊口をしのいでいる生活能力皆無の一。その姿を見て、ファンだった興充は放っておけない気持ちになり、家事をしに通うようになるが、やがてその危うい色気に惹かれてしまい…。


20歳大学生×40歳小説家の、歳の差+年下攻めです。
受けは浮世離れしてるというか、オヤジオヤジしてないので、オヤジ受けが苦手な方でもそう拒否感は出ないと思います。でも帯に「魔性のおじさんに溺れてみませんか?」って書いてあったのですが、それほど魔性なかんじでもなかったです。
大学生の攻めは、年下攻めらしさのある男前でなかなか…と思って読んでいたのですが、途中同じ大学のゲイの友達と愛なきセックスしちゃったりしてるのでちょっと好感度下がりました。あとこの友達の正体が一瞬でわかっちゃって残念。正体が判明するときにびっくりさせてほしかった。

そして、上記の攻めと愛なきセックスしてる友達が、次の話の主役(受け)でした。親の再婚で兄弟になった、義理の弟が攻め、義理の兄が受けというスピンオフ作です。
これはもうすんごくわかりやすいというか、ありがちというか、幼い義弟の初めての自慰を手伝った兄ちゃんと、それでちょっと性的に歪んでしまった弟です。
弟攻めは結構男前だったのですが、兄受けがとりとめのない印象でした。割と健気にセフレを好きだったのはよかったのに、関係を解消して誰が相手でもいいって弟を襲っちゃうし、そのくせ弟から求愛されたら逃げるし…。行動に一貫性がないというか、気まぐれさが個人的にはあまり好きではなかったです。

それから、嶋二さんちょっと絵柄が変わったかな〜と思いました。鼻のあたりとか、個性がちょっと薄まったというか、幾分あっさりになったような…?
粗くなったとか、デッサンが…というのではないので、前までの絵柄が好きな方も、新しい絵柄が好きな方もいらっしゃるかと思います。

2

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