はだれ恋~拾われ男の妄想~

hadare koi

はだれ恋~拾われ男の妄想~
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神6
  • 萌×212
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

95

レビュー数
5
得点
81
評価数
19件
平均
4.3 / 5
神率
31.6%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
竹書房
シリーズ
ラヴァーズ文庫(小説・竹書房)
発売日
価格
¥590(税抜)  ¥637(税込)
ISBN
9784801907072

あらすじ

「帰るとこねぇんだろ?」
そう言って、家出少年だった白石了(しらいしりょう)を拾ってくれた八尾貴文(やおたかふみ)。八尾の家や職場でともに過ごすうちに、白石はどうしようもなく彼に惹かれていく。しかし、その想いは決して叶わない、そして伝えることさえできない、ある『理由』があった。八尾の無骨な手で触れられることを夢見て過ごす日々。だが、思いもよらない出来事が二人の均衡を大きく崩してしまう。
「お前、俺としたいのか?」
秘めていた想いが引き摺り出されて!?

表題作はだれ恋~拾われ男の妄想~

八尾貴文,旧車専門の修理工場の社長,妻帯者
白石了,家出少年→修理工場社員,17歳→25歳

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数5

恩義と欲望の狭間で

私にはお久しぶりの中原さんでしたが
小山田あみさんの挿絵との相性がグンバツなので
手にとらずにいられませんでした!!

度々変わる母の男に手を出され、
快楽を教え込まれた了は
17歳の時に母からアパートを追い出され
路頭に迷うところでした。
ある男に声をかけられ
連れていかれた部屋で男の奥さんが
優しくご飯を食べさせてくれました。
拾ってくれた男・八尾は
旧車専門の修理を行う工場の社長で
そこで働かせてもらい、
八尾の仕事への熱意と人情に惚れ
見ず知らずの男に夜な夜な抱かれる了ですが
渇きは満たされず苦しみます。
八尾の奥さんは病気を患っていて
決して不幸を願っているわけではないのに
八尾に抱かれたい、独り占めしたい気持ちは消えません。
そんな折、奥さんの容体が急変して…!?

いじらしいとしか言いようがない了!!
他の男にいくら抱かれても
相手を八尾と妄想したり
八尾の声を思い出して自慰も当然しますが
大事な人なのは変わらないし
裏切ることは出来ない葛藤がとても切なかった…。
工場の仲間もいい人ばかりで
ようやく恵まれた環境で続き生きていけるんだなって
安心しましたが
好きな人が側にいて優しくしてくれるツラさも
つい共感してしまってずっと胸を痛めながら読みました。

もうこんなチャンスは二度とないと開き直り
八尾を組み敷くシーンは相当滾りました…。
八尾も戸惑いながら拒めず…あーまた読み返したいww

でもその後がまた切ないんですよぉ!!!
エロは文句なしにエロいですが(語彙)
自ら八尾のもとを去るとか……ツライ……!!!
展開としては安心のラストですが
中原さんお得意の人情劇といいますか…。
なんかね、生きるって悪くないな、なんて思わせてくれます。
和風だしオムレツと豚の生姜焼きを食べたくなること必至☆

ただひとつだけ、奥さんの手紙は
八尾だけじゃなく了をも救ってくれたかもしれないけど
出来すぎた…かな…??
とは言え、あれが無かったらずっと苦しむだろうから
結果オーライかもしれません。

ちなみに、今回購入を決めたのは
一枚の戸を八尾の背と挟んで自慰をする了の姿でした←
ついイラストをパラ見しちゃうんです…我慢出来なくて…!
期待を裏切らない背徳感、
存分に堪能させていただきました!!

5

つなぎの作業着がいい

恵まれい家庭環境で育った了が、八尾に助けられ一緒に働くようになります。
八尾には病を患っている妻がいて夫婦仲は円満。
了も家族ぐるみでよくしてもらっていたのに、気付けば八尾を特別な思いで見てしまっています。

募る一途な思いに対する奥さんへの罪悪感と、これ以上は裏切ってはいけないという自制心で了が葛藤するのがせつなかったです。
でも奥さんに対する謝罪(心の声)がちょっと多くてくどかった気も・・・。
そして1回だけど八尾と無理やり関係をもったあと、了は八尾のもとを離れますが、了を探して八尾が訪れた場面は胸がジーンとなりました。

本全体の感想としては、すごく心に残る作品でもないけど、個人的に車が好きなので仕事場の描写など面白かったです。

2

切ない恋心に萌えました

中原さんは個人的に当たりはずれのある作家さまなので購入をためらっていましたが小山田さんの美しすぎる表紙につられ購入。内容はすでに書いてくださっているので感想を。

男に入れあげ、息子をネグレクトしていた母親。その母親の連れてきた男に無理やり関係を持たされ、それが母親にばれて『泥棒猫』となじられた記憶を持つ了。
無償の愛情を受けたことのない彼は、優しく温厚で、自分を受けいれてくれた八尾に片想いしていますが、八尾には深く愛している妻がいて。
想いを告げることのできない了は、八尾の代わりに一夜限りの相手を探して…。

という既視感のあるお話。
なのですが、出てくるキャラたちの感情が丁寧に綴られていて、感情移入しやすかった。

ネグレクトされ、愛情など貰ったことのない母親ですが、それでも母親に投げつけられた『泥棒猫』という言葉に深く傷つき、妻のいる八尾を愛してはいけないと自戒し続ける了が健気で可哀想で泣けました。

八尾も妻の医療費のために困窮し、それでも会社の社長として社員を大切にするナイスガイです。
そして、一途に妻を愛し大切にしている彼がカッコいい。

八尾の続き妻・芙実もすごく良い人で、ゆえにすごく共感できました。彼女が懐の広い、優しい女性だったのがこの話にあっていてとても良かった。

脇を固めるキャラたちもみんないい味出してました。
八尾の会社の社員の面々。
了が逃げ込むバーのママたち。

了と関係を持つ男たちは酷い男たちが多いですが(了が不特定多数の男と関係を持つので苦手な方はご注意を)、それでも了を取り巻く人たちはみんな暖かく優しい人たちばかりで、だからこそ了の八尾への想いが罪悪感を生み出しているのがすごく切なくてよかった。

ただ、八尾の、了への想いの変遷が分かりづらかった気も。
妻亡きあと、ただ息子の様に可愛がっていた了への感情が恋愛感情へと移行していくのが急すぎた感があったのが少し気になりました。

個人的に誰とでも寝てしまうビッチさんてあまり好きではないのですが、この作品は了の、八尾への告げられない、それでいて深い愛が根底にあるので彼の切なさが読み取れてとても良かった。

そして今回も小山田さんの挿絵はとても素敵でした。小山田さんの画集を出してほしいなあと切望しています。

4

妄想だけでは、腹は膨れないけど。

初読み作家さんです。
タイトル通り、「妄想」がメインのストーリーとなっています。
この「妄想」がエロい!!
小山田さんのイラストも手伝って、エロいことこの上ないです。
でも、あくまでも「妄想」なんですよね~…。
それが、ちょっとほろ苦い話となっています。

◆◆◆

≪CP≫
妻帯者で受けを助けた男・八尾 × 八尾に恋するゲイ・了

クラシックカー等の修理を専門に扱う小さい工場で働く
工場長・八尾(攻め)と了(受け)。
了は、不良だったころ八尾に拾われ、職まで与えてくれたという
過去があり、多大な恩人でした。
それと同時に、片想いの人…。
しかし、八尾は入院中の妻を深く愛していました。
その妻にも恩があった了は、決して八尾にはこの想いを
告げまいと心に決めていました。
しかしある日、病だった八尾の妻は亡くなってしまいます。
妻の遺言が「八尾を盗らないで」と思い込んだ了は、
その遺言通り、妻が亡くなった後も八尾への想いを
自分のうちに封じ込めます。
しかし、偶然に八尾の自慰を目撃してしまい、心が動いて…?


主人公は了(受け)です。続き
想う相手は完全なるストレートで、しかも愛している妻がいます。
それ故、決して報われることのない恋に絶望しながら、
了は夜ごと、遊びと称して違う相手に抱かれながら、
八尾の名を呼び続けます。
また、自慰の時は八尾に抱かれる妄想を何度も何度も繰り返し、
そのたびに虚しい想いをする……というのが中盤までの流れです。

この八尾に対する執着と妄想がとてつもなく凄い!
特に自慰の時の八尾に対する妄想。
まるで本当に八尾に抱かれているかのように妄想しながら
自慰をする了は、妄想だけでは済まされない思いを感じました。
それとともに自慰が終わった後の虚しさ…、罪悪感…。
了に対して憐憫の情がわきます。
いつまでたっても報われない了が可哀想で……。
でも、八尾の心に入り込む隙は全然なくて…。
八尾が悪いわけではないのに、どうしても八尾を憎んでしまいます。
早く、了の想いに気付いてくれー!
この可哀想な思いを抱いている青年の想いに応えてくれ!
そう願わずにはいられませんでした。

しかし、夜ごと遊び相手を変えて、同じ相手と二度と寝ないという
了のこだわりは、ううん…??という感じがします。
遊びは遊びで割り切っているのだから、2度も3度も同じだろう。
そのこだわりは何のため……?

それと、夜遊びをしたり、やめたり、もっと過激なことを求めたり…と
了の意図が分からないときがあります。
自暴自棄になっているのか、
それとも八尾への想いを貫こうとしているのか
清いままでいようと思いを改めたのかが謎。
この辺は、理由が分からない為に、モヤモヤしながら
読み続けることになりました。

ラストはハッピーエンドで、エッチシーン。
雄臭い八尾(攻め)と、それに反するような容姿の了(受け)。
10代の思春期などではないのに、男盛りで、絶倫っぽい八尾に
嬉しくなります。
もっと了を求めて欲しい!
了の長年の想いを受け止めろぉーっ!!><

◆◆◆

絶倫攻めは好きなんですが、なんというか男臭い、
いかにも「雄フェロモンまとってます! 汗臭いぞ!」的な
攻めは、ちょっと苦手です。
本巻の攻めがそうだと決めつけたわけではありませんが…
なんとなくそういう雰囲気を醸し出しているというか。

美青年がいいわけではありませんが、わき毛も胸毛もモジャモジャで、
ムッキムッキでで汗臭いぜ!毛も濃いぜ!的な「めっちゃ雄臭い」という
攻めはさすがに、うーん…って感じです。
攻めは最後まで好きになれませんでした…。
攻めが悪いわけではないのに、スンマセン…。

あとちょっとストーリーにもモヤッとしたところもあったので、
今回は「萌」ということで。

6

拾われ男の妄想と純情

中原さんの新刊は、病気の妻がいるオヤジ(攻め)に片想いする年下受けの物語。
エロは多めですが、攻めとの絡みは2回のみ(その他、受けの妄想もあり)で、あとは受けとモブとの絡みが数回あります。

あらすじ:
家出少年だった白石(受け・当時17歳→現在25歳)を拾ってくれた、車修理工場の社長・八尾(攻め)。
八尾の下で働き、彼に想いを寄せる白石ですが、彼は病気の妻一筋。
白石は世話になった彼女から八尾を奪う気は全くなく、ただ八尾を想いながら夜な夜な別の男に抱かれる日々を送っています。
そんなある日、八尾の妻が亡くなり…。

白石は、八尾に出会った頃は金髪で、ちょっとグレ気味だった美青年。
男好きの母親にはネグレクトされ、
母親の恋人たちに無理やり抱かれるうち、男の味を覚え…
やがて、母親に自分の男を盗ったと激怒され殺されかけたことで、家出する羽目になります。
八尾に出会い、彼の下で働くうち、真面目で硬派な青年に成長。
妻が入院して一人きりの八尾に料理を造りに行ったり、
彼女の死後も何かと世話を焼いたりしますが、
彼に想いを打ち明けることはせず、性欲は他の男との続きセックスや自慰で発散している。
そんな健気で、ちょっとMっ気のある人物です。

八尾は、真面目で懐の深い男前攻め。
病気の妻を心から愛していて、彼女を看てもらうためなら土下座も厭わない心優しい人物です。

八尾の妻が亡くなり暫く経ったある日。
八尾に自慰を見られた白石は、思い余って八尾を押し倒し無理やりコトに及んでしまいます。
その後、姿を消した白石を八尾が探し出し…と、展開としては王道。
八尾が、妻の遺した手紙を読んで以来、白石のことを…という理由付けも、いかにもありがちだし、ノンケの八尾がそんなに簡単に男を好きになるものかな?という想いが残ってしまいました。

ただ、中原さんらしい男臭く人情味溢れる世界観はやはり魅力的。
不良少年が、オヤジに拾われ職を与えられることで、いまや後輩に慕われる立派な社会人に…という設定には萌えるし、
白石が八尾の妻から習った手料理が、八尾が白石の居場所を探し出す手がかりとなる展開も感動的でした。

両想いになってからの絡みは1回だけですが、八尾のオヤジ臭い言葉責めや、白石の素の口の悪さなど、萌えどころが多くて良かったです。

欲を言えば、白石の17歳から25歳までの成長の過程をもっとじっくり見てみたかったかも。
現在の白石とモブとの絡み(スパンキングや尿道攻め、3Pなど)よりも、もっと二人の絆を感じさせるエピソードが欲しかった気はします。

とは言え、キャラや世界観は魅力的だったの で萌×2評価で。
ラブコレで後日談が読めることを祈ります☆

9

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