愛しのニコール

itoshi no Nicole

愛しのニコール
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神76
  • 萌×237
  • 萌12
  • 中立4
  • しゅみじゃない3

3

レビュー数
20
得点
568
評価数
132件
平均
4.4 / 5
神率
57.6%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
心交社
シリーズ
ショコラ文庫(小説・心交社)
発売日
価格
¥660(税抜)  ¥713(税込)
ISBN
9784778119737

あらすじ

14 歳の夏、ニコはゲイゆえに田舎町で 「病気」扱いされ、自殺を決意した。けれどその夜、遠い街から遊びにきていた少年・榮の屈託のない態度に救われ、苛め回避のためオネエキャラ 「ニコール」を演じはじめる。数年後、榮は転校生としてニコの前に再び現れた。イロモノに成り果てたニコにも榮はまっすぐで優しかったが、淡い初恋を詰め込んだ告白は本気にされず、それどころかゲイの先輩として恋愛相談を受ける始末で――。

表題作愛しのニコール

一色榮,隣県から転校してきた同級生
久美浜二胡,オネエキャラを演じる高校生

その他の収録作品

  • 泣かないでニコール
  • 人生は薔薇色、ではない
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数20

ニコが愛しい

受けのニコは、優しくて一途ですごく好感の持てる攻め。幸せになってくれることを願いながら、ページをめくる手が止まらなかった。

話はすごく面白いんだけど…ただ私は、攻めの榮があんまり好きじゃないです。
ニコのことを庇ってあげたりするやさしさにはグッとくるんだけど、読んでてどんどんイライラしてきた。長年想い続けたエンドと付き合いながらも、ニコ似の男優が出てるAVを持ってるとか、どうなの…。

でもニコは愛しい、ほんと!
どうか幸せになってね、って思った。ラストシーンはすごくジーンときます☆

1

恋は賞味期限切れでも食べられる、、、かもしれない

メインカップル攻めの顔がなかなか出てきませんでした。
カバーはニコールだけだし、表紙を開いた扉絵は口元は辛うじて見えてあとは水に映ったぼんやりした顔だし挿絵も小さい。
むしろ当て馬役のエンドの方がはっきりしてるくらい。
そんなせいかニコの王子さまはどんな方なの?と想像しつつ、でも鈍感な榮が憎たらしきてぶちのめしたくなったし、あざといエンドをぶん殴りたくなったら、ステキな王子様がイメージできずにやけたイケメンの顔しか浮かんできませんでした。

二丁目バーの常連客が言っていた嫌なことがあったときに救われる魔法の呪文がステキ!
それで解決しないけれど、クスっとわらって気持ちが浮かんできそうな気がする。
他にもオニイサン、オネエサンたちの実感こもったありがたいお話勉強になりました。
”男は狩人、癒してくれるカモーンなお母さん”とか…

榮ホントに鈍感過ぎ。
自分の感情もわからないしニコの哀しみの欠片も気づかないんですから。
でもようやく榮が自覚したときにやっと榮の顔が大きな挿絵で見ることができ、もやもやしていた榮の感情がはっきりしたと同時にと榮の顔が見えたっていうのはそ続きういうことなのかなあと勝手に思えてしまいました。
けど、自覚した途端にニコが可愛く見えてくるとか今更かよと憎らしい気持ちになった。
だから榮が受け入れられる気満々でニコに告白したとき予想と違う答えが返えされて、意地悪くもザマーミロという気持ちになりました。
だって能天気な榮も少しくらい悩め苦しめって思いますもん。

最終章では、榮のイメージは『にやけた顔だけはいい鈍感オトコ』から『やたらと吠えて走りまわる駄犬』になりました。

3

ネタバレ注意

後書きにもあったように榮は普通の男の子で
ニコだって片思いする普通の男の子で、。
榮がニコのことを好きになって、でもニコはもう榮のことを好きでなくなっててっていうのが切なかったです。私はニコ推しで読んでたので、後半は榮目線になって、少し物足りなかったかなぁ。
ニコの気持ちの動きが分からないのにパッパッとくっついちゃったように感じました。
けど、、前半はほんとに神でした。
高校でニコールを演じるニコがなんだか哀しくて、。
だけど本心を隠してキャラを演じてるっていうのがわたしのタイプど真ん中なので美味しかったです。
キャラだと知っててニコールもニコも受け入れてくれる榮も友人としてはすごくいい人だった。

高校卒業のときにニコールからニコに戻るところが1番素敵でした!


高校卒業と共にニコも榮も上京するんだけど、上京あるあると田舎あるあるを喋ってるシーンがあって、上京した私もわかる〜って共感しました(笑)

3

ニコールの田舎暮らし


あらすじに惹かれて購入しました。
田舎のまちでニコールを演じているニコがすごく可愛かったです。胸が痛くて、これを求めてた~~~って思いながら読んでいたのですが、

後半はごく普通の恋愛モノという感じで
ちょっと物足りなかったです

ただ作者さんがあとがきで普通の恋愛とおっしゃっていたので、なるほど書きたいことは書いているのだな、という感じです

個人的にはもっと痛く苦しい田舎暮らしが続いて欲しかった(それを望んで購入したので)評価低めですが、
そこまで重くない方がいい人にはオススメです

1

さすがです!

ニコの高校卒業までが書かれた「泣かないで二コール」が、もう読んでいて辛くて辛くて・・・数日を置いてから再度読み始めました。
自分の恋心は相手に冗談扱いされ、さらに恋愛相談までされるなんて・・・ニコの中学高校時代が本当に悲しくて切ないです。
冗談と受け取った榮もあの雰囲気じゃ仕方ないですよね。冗談にしなきゃハブられてたと思うし、ニコたちがあの場所で生きていくのは、やっぱり無理なんでしょう。
でも、ニコールを演じるニコは悲しく見えたし、自分らしく生きていくためにどうすれば良かったのかとか考えても答えは出ないし、もう読んでいて心が痛かったです。
とにかく切ない。
さすが凪良さん!!切なさ表現が秀逸でした。

ニコが上京してからの「人生は薔薇色、ではない」、榮視点の「愛しの二コール」は比べてさくさく読めました・・・が、読みながら、ニコは榮と上手くいくんだろうな・・・と思って少し残念な気持ちになってしまいました。
ニコの感情や思考、生活感なんかがすごくリアルだったので、初恋相手の榮と恋人になる、というのが逆に現実感が無くて違和感を覚えてしまいました。
日々の生活に追われて会えな続きいうちに、気付けば過去の恋になって、馴染みの店で癒されるうちに新しい恋の予感・・・という展開でも良かったのでは?と思ったり・・・でも、物語としてはニコが初恋を実らせる、という方がピュアでハッピーですね。
ニコが榮と幸せになれて、これで良かったんだとは思えるんですけど、少しだけモヤッとしてしまいました。

この物語はニコや榮だけじゃなく、エンドや二丁目のバーの人々、それから田舎でニコを差別した人たちも含めた全ての登場人物が普通の人です。
そして語られるのも、普通の日常に限りなく近いです。
ある意味ありきたりな、そんな普通の人の普通の恋物語をここまで綺麗に纏め上げて読ませるのは、さすが凪良さんだと改めて思いました。

2

凪良さんの作品にハズレなし!

yocoさんのイラストすっごく合ってた!

泣けてしょうがないお話も好きだけど、読むと幸せな気持ちになるこういうお話もいいですなー。

鈍感すぎる榮にいらいらしながら、いいことなんかなんもないニコの幸せを願うあまり、もうマスターにしとけ!とまで思ったけど、榮視点になってからは俄然榮を応援したくなってしまった。

人口が少なそうな街なのに、ゲイの男の子が5人はいたけど、20人に1人はLGBTと聞くもんね。閉鎖的で偏見に満ちた小さな町だとなおさら生きにくいだろうな。
ニコがニコールというキャラを演じたことで、3人の男の子が勇気をもらえたという救いがあったのもよかった。

3

榮の鈍感…

恋する子たちの気持ちはどれも「あるある」。片想いしてた相手に好きな子ができて付き合い始めた。告白さえできず自分の気持ちはしまって友達付き合い(でもまだ好き)。恋愛相談してる相手を好きになる。自分の恋人が友達(恋人に気がある、あったのを知ってる)と会ってるのを咎める。恋してると自分の事しか見えてこない。と、あげだしたらきりがないけど、みんなそれぞれ恋愛してるんだよね。エンドのことも最初は嫌なキャラだと思ったけども、榮の事が好きだから自分をちゃんと見て欲しかったんだよね。榮の鈍感さがニコールの気持ちに気付けず、エンドの思いも解らず、ん?私の中では榮が一番腹の立つキャラに変わってきたぞ(笑)二丁目バーの客じゃないけど、この先ニコールを泣かせたら許さないからね! あと最後に出てきた田舎の子たちも頑張ってその恋を貫いてほしい。

1

初恋が報われる時

長い長い初恋を実らせるお話。
人間、生きてさえいれば、いつか報われる時が来る。かも。

広い空、おいしい空気の下、じいちゃんばあちゃんが丹精した自家製野菜やみそ汁で、例え祖父母の認識がゲイは病気だとしても、それを責められることもなく、無条件に愛されて育ったニコ。
中学生の時、死んでしまおうとした夜に一度であっただけの榮の言葉と、家族の愛を支えに、オネエキャラのニコールの鎧で身を守り、何とか高校性生活を乗り切って、心機一転、東京での生活を始めるのですが、、、。

ニコは健気でかわいいけど、榮の鈍感さにちょっと減点。
それも、これも、若さ故?
決定的な悪者も登場しないし、酷いことも起こらない。
初恋のジタバタをじっくり楽しめて、オススメです。

2

賞味期限ぎりぎりの恋

中学時代にゲイであることがバレ、いじめにあったニコ。
閉鎖的な田舎で自分の居場所を見失い自殺をしようとしたニコでしたが、通りかかった榮に助けられ恋をします。

そんなニコの前に転校生として再び現れた榮は、なんと別の男の子に恋をしていました。「好き」と伝えてもオネエキャラが邪魔して冗談としか受け取ってくれない榮、彼にとってニコは良き友達であり恋の相談相手でした。
本当は恋の相談になんて乗りたくないのに自分の思いを抑えて榮に接するニコが切なかったです。

上京後も片思いを続けるニコの気持ちに全く気づかずエンドとの関係をノロケる榮が鈍感すぎてモヤモヤします。
そんなエンドとの関係がギクシャクして、ようやくニコへの思いに気づいた榮でしたが、ニコの心は空っぽ寸前。
榮のことはまだ好きだけど、以前ほど好きじゃないというニコの気持ちががリアルで切なくて胸が締め付けられました。

最後は一途で純粋なニコの片思いが実を結んでくれて本当によかったです!!

3

愛しすぎます

オネエキャラというのがあまり…と思いつつ読みはじめたら、さすが凪良さん!何度も涙ぐみながらしっかり作品にはまってました。

3

ニコが愛しいよ!ほんとに!

表紙を一目見た瞬間、引き寄せられました。 田舎の壮大な自然の中に儚げに笑いながら立つ少年...頭にはリボン、制鞄にも可愛いキーホルダー。そしてよく見ると涙を溜めている... 迷わず購入しました。凪良ゆう先生の作品は何冊か読みましたが、『美しい人』と並ぶくらい好きな表紙です。yoco先生、ありがとうございます。
表紙だけ見ると、オネエ系の少年のお話に見えなくも無いですが、違います。田舎の生真面目で可愛いニコという青年の長い片思いのお話でした。ニコは、田舎でいじめられないようにオネエキャラを演じていただけで、実際にそういう話し方をしているシーンは殆どありません。
彼が中学の時から片思いしている相手は、エンドという恋人のいる榮。ニコといい、榮といい、今時の名前っぽくて現代感が溢れ出ていました。笑 ニコは榮のことが好きで、ずっと恋していて、でもそんな片鱗も見せず榮と友達として付き合います。高校時代のニコは、本当に救いがなくて可哀想で、涙が出そうでした。榮も鈍感すぎますが、友達想いでいい奴なので憎めませんでした。
高校を卒業して、上京した後もニコは榮に片思いし続けます。渡せな続きかったプレゼントと、思い出のTシャツを部屋に飾るニコが不憫でした。涙
そんなニコは、ある事件をきっかけにその想いに区切りをつけようと決心します。好きな人、好きな物でも、ある瞬間から好きな気持ちが薄くなり、今も好きだけど前ほど好きじゃなくなる。そんな気持ち、すごく理解できます。そしてそんな段階まで来てしまったニコの片思いに悲しくなりました。
そしてついに榮はニコのことを好きな自分の気持ちに気づきます。タイミングが悪い奴ですね...そこからは逆転劇で、榮の片思いが始まります。ここからは、榮の視点になるので、ニコの可愛らしい姿や素振りの表現が増えます。笑
そんな二人が同じベッドで寝るシーンは萌えました。榮はニコにキスしたい欲求と戦いますが、必死で堪えます。ニコが何年も想ってくれていた気持ちを蔑ろにして、ケダモノになってしまうところだった、と反省する榮にニコを大切にしてるという想いが伝わってきました。
そんなこんなで至れり尽くせりの榮に、ついにニコが彼の想いを受け入れます。長かった片思い!やっと成就した時には涙が出ました。そしてその後の初エッチ。ヴァージンのニコに興奮してしまいました。笑 それまでの切ない雰囲気から一転、コミカルに逃げたような濡れ場でした。それも彼ららしくていいんじゃないかと思います。笑

4

オネエキャラは前半まで

発売前にあらすじを読んで、「オネエキャラ!?どんな話だ?」と興味を引かれて楽しみにしていました。
設定が設定なのでコメディかシリアスかどちらに転ぶかなと思っていたら、早々にシリアス展開に突入。
ゲイであることでいじめられ、学校に居場所を確保するためにオネエキャラを偽っていることだけでもきついのに、片思いしている榮(攻)には惚気話を聞かされ…と気の毒でしょうがなかったです。

攻も実はゲイで、別の人に恋しているという設定は『散る散る、満ちる』と被っていますが、今回は榮と当て馬・エンドが付き合うところまでいっちゃっている上に6年越しの片思いなのでより重傷かな。

榮の魅力が今ひとつというレビューも少なからずありますが、ニコを守るために大人やクラスの大勢を相手に戦うのはなかなか出来ることではないし、逆に恋愛に関して鈍いところが人間くさくていいなと感じました。

スマートな大人のやり取りや気の利いたセリフは出てきませんが、メールの返信を待つドキドキ感や好きな人に振り向いて欲しくて焦る感覚など、等身大の駆け引きが表現されているのも良かったです。

後半、スニーカーを捨てた故郷続きの思い出の草むらの中で2人が抱き合うシーン。
"草の隙間から、高校生のニコが今の自分たちを見ていたらいいのにと思った。" という一文が切ないです。
実現することのない願いですが、ラストで榮とニコが中学生の直行に「楽しいこともあったし、楽しくないこともあった」けれども、「今はめっちゃ楽しい」と伝えた時に、別の形で願いは叶ったんだと思いました。
辛いことを経験してきたニコだからこそ直行への言葉は説得力がありますし、今のニコたちを見て救われる人間がいるのはニコにとっての救いにも繋がっている気がしたからです。
なにはともあれ、ハッピーエンドで良かった。

6

報われない長く苦しい恋の結末

「救われない片想いは、こんなにも苦しい」ということが、
存分に描かれた作品でした。
主人公である受けを見ているのが、辛く、悲しく、
でも、一縷の望みをかけて前を読み進めて……。
しかし、読み進めても読み進めても、
どんどん苦しさは深みにはまるばかりでした。
報われない長く苦しい恋。
表紙の受けの表情は、まさしく苦しさの叫びだと思いました。

◆◆◆

≪CP≫
明るく一直線な学生・榮 × 片想いを続ける少年~青年・ニコ

田舎で閉鎖的な環境の中、ゲイだということが周囲にバレて
自殺を決意した中学生のニコ。
それを救ってくれたのが榮でした。
そこから始まったニコの榮への恋。
ニコは「ニコール」とあだ名を自分でつけ、ゲイであることを隠さず、
榮に言われたように前向きに生きようとします。
しかし、榮にはすでに想い人がいて、
悲しそうに、時には嬉しそうに、その恋の相談をします。
ニコは高校卒業時に、榮へ玉砕覚悟で告白をするつもりでしたが
それすらもできず、消化不良のまま、東京に住居を移します。
既にエンドという恋人がいる榮を諦めることができないニ続きコは…?


中盤までの流れは、とにかく「苦しい」「悲しい」の連続です。
これでもか、これでもか、と言うほど、追い詰められ、
ニコの恋は救われず、ただ涙と慟哭に姿を変えるばかり。
読んでいるこちらも同調して、苦しくてたまりませんでした。
どうにかして、ニコを救いたい。 救われて欲しい。
どうか、この苦しい片想いが報われて欲しい。
しかし、長く長く、この恋が実ることはありません。
ただ、ニコの悲しい恋心に終止符が打たれることを
祈ってやみませんでした。

この物語は最初、ニコ視点で話が進みますが、
転機となる「愛しのニコール」という章で、榮視点と変わります。
高校卒業後、東京でゲイ仲間を求め、2丁目へと頻繁に足を運ぶニコ。
そこで気の置けない友と出会い、ニコの心は幾分安らいでいきます。
しかし、大学生となった榮もまた恋人・エンドと同棲をしながら
東京に住んでいました。
東京に移り住んでからも、友情を更に深めていったニコと榮。
ニコは苦しさを堪え、榮の前で笑顔を作りつづけます。
そして、榮はエンドの浮気がもとで上手くいかなくなり、決定打として
浮気相手がクスリの売人だということで別れることになります。

そんなとき、榮の心を救ってくれたのは、いつでもニコでした。
どんなつらいときも、相談に乗ってくれたにニコ。
最後は、自分の人生を棒に振ってまで榮を救おうとしてくれたニコ。
ニコは、自分の事が好きなのかもしれないと、榮は思い始めます。
そしてその予想は当たり、
ニコは榮の事がずっと好きだったことを告白します。

でも、ここのシーンはいささか拍子抜け。
あれだけ、中学・高校・成人になってから……ずっと隠し続け、
苦しんだ恋を、こんなにもあっさり指摘されたからと言って、
認めていいのか。
あれだけ、なにがあっても隠し続けてきたのに。
サラリと流すように榮への恋心を認めたニコに
かなり呆気にとられました。
こんなにあっさりと、恋心を告白して欲しくなかったなあ……。
前半・中盤と、あれだけ同調してニコと一緒に苦しみ続けた
私としては。

しかし、榮がニコへの恋を自覚し、それをニコに告白するも、
あまりにも長い間、榮へ苦しい恋をしていたために、
心が疲弊してしまったニコ。
すぐに榮の想いを受け入れません。
すでに「賞味期限切れの恋」だと悟った榮は哀しみます。
しかし!
それも当然だ!と思うのは、私だけでしょうか。
こんなにもニコを苦ませ続けた張本人である榮。
榮に罪はないです。
しかし、エンドと別れたばかりの榮に、またすぐ調子よく
ニコに乗り換えてほしくなかったし、
その恋も実って欲しくなかったです。
それ故、ニコがすぐに榮の想いを受け入れなかったのは、
「ザマア!」と思ってしまったのです。
ちょっと意地悪かな……?(汗)
でも、榮ばかり次から次…と恋が実り、いい思いをするのは、
やっぱり気に食わなかったのです。


ラスト、ついにニコは榮の想いを受け入れ、
自分も好きだということを能動的に榮へ伝えます。
そして、ニコにとって初めてのエッチへ…。
「部屋を暗くして」「いや、明るくしたい」との攻防戦は、
エッチの最中でも面白く読めました。


その後、4年後の2人が描かれていたのは良かったと思います。
榮の一時的な思い込みかも……と、危惧していた私としては、
幸せに過ごし続けているニコを見てみたかったのです。
そして、榮が本当に一途にニコを好きだったのかも
見届けたかったというのも理由にありました。

◆◆◆

6年間と言う長い間、苦しい片想いに悲しみ続けたニコ。
幸せになったという事実は、本当に嬉しく、
恋を見守り続けた私としては、万歳!の状態でした。

可愛いニコ。
一途で健気なニコ。
長い物語の中では、色々な表情のニコが見てとれます。

どうか、今からもニコが皆に愛される、「愛しの」存在であることを
願ってやみません。

10

ニコール

結果だけ見ればよかった・・・良かったんだけども。
なんだろうな、この攻に乗り切れなかったといいますか
むしろニコ視点で最後まで読んでいたならば
間違ないく「神」評価だったんだがな・・といいますか。

ド田舎での村、閉鎖的な環境下ではセクシャルマイノリティーなんてものはなく・・・ゲイだと知られてしまえば針の筵。
こんなの耐えられない。ばあちゃんの漬物石を抱いて学校のプールへ
入水自殺未遂ww
首に巻いて沈むんかと思えば足に巻くのかよ。
全然大丈夫そう・・・と思ったのは私だけだろうか。
そんなさなかに現れたのが榮。
彼の言葉に救われて、彼のおかげで今の自分を作ることができた
感謝、尊敬、それから愛に変わるのに時間はかからない。
思いがけず再会した高校。
まさか好きなこの相談が同性かよ( ゚Д゚)と叫びつつ。
健気で一途でひたすらなニコがとても可愛い。
見守り追いかけるほどに切なく。
心を砕かれても、押しつぶされてもやっぱり諦めきれなくて
何度も捨てようと思った気持ちをやっぱり拾ってしまうニコが
とにかく愛おしい。
ゆえに、ゲイバーで愛されちゃってる姿続きが癒でした。

後半戦。攻視点にシフトしてしまったのが
冒頭の通り少々残念。
ニコ視点での榮がわりとイイ感じに映っていただけに・・というのが
大きいかもしれない。
なんだろうなーいい意味でも悪い意味でも普通の"男”というか
紳士的ではないといいますか、、二次元的ではないといいますか。
あんまり好きになれなかったのが残念。

自分がエンドにぶつけた言葉がそのままニコからぶつけられ
ニコが好きだと自覚して、さぁこれから!となってからの展開は
少々アイタタな部分ありつつ。
ちょっとザマァな部分ありつつ。
とはいえ、ホントは・・性根はいい子なのだと信じて
ニコが幸せならそれでいいのです。
ニコのハジメテは一回きりなんだぞ!
見せてくれたっていいだろ!私もそう思いました。
そこだけはナイス☆榮!
こうして思いかえせば「神」でもいいのかなと思ってみたり。
かわいいニコ。いとしいニコ。笑ってニコール

5

ニコが可愛すぎる

作家買いです。凪良さんの新刊ということで楽しみに待っていました。内容はすでに皆さま書いてくださっているので感想を。

さすが凪良さんというべきかストーリー展開がお上手で、そして「ニコ」に心を鷲掴みにされ、初っ端から一気に感情がピークまで持っていかれました。

いじめを苦に、自殺まで考えたまだ中学生だったニコ。
そんな彼が、精神的に榮に助けられ、そして『ニコール』という鎧を身にまとい切り抜けた学生時代。
榮だけを一途に思い続けたニコ。
ゲイであるというだけで差別され、心無いことを言われ続けたニコ。
可哀想で、健気で。でも、実は誰よりも優しく懐の広いニコが非常に男らしくカッコよかった。

高校を卒業するときに『ニコール』の鎧を脱ぎ捨てた彼だけれど、でも、ゲイバーでは『ニコール』の愛称を使っている。
自分を守るための鎧だったけれど、その『ニコール』をも愛し、自分の一部として認めているということなのかな、と思うのと同時に、そんなニコがなんだかとても素敵でした。

ニコはもちろん可愛いのだけれど、彼を取り巻く周囲の人たちもとても良かった。
彼を愛し、すべてを受け止めて続きくれている家族。
そして、ニコが、ゲイであることを引け目なく過ごせる2丁目のゲイバーのマスターや常連さんたち。
切ない片想いと、そしてゲイであることの葛藤を抱えるニコを優しく包んでくれる彼らの存在のおかげで、悲しいだけではなく心温まるストーリーになっていたのが凪良さんらしいと思いました。

一方の攻めの榮もとても好きです。
確かにニコに対してニブチンなところはあれど、ニコに心無いセリフを浴びせる周囲の人に対してびしっと言えるところとか、恋人に対して誠実なところとか、とても好感が持てました。

そして榮の恋人のエンドも。
榮から愛されすぎて自分の『幸せ』を見失ったり。
榮の、ニコへの想いを敏感に感じ取って嫉妬したり。
どうしてもニコサイドから彼を見てしまうのでいやな奴と思ってしまいがちだけれど、とても人間臭いキャラで、ある意味一番共感できたような気がします。

そして、終盤の『After four yeaes』がとても良かった。
本当にいろいろあってやっと結ばれた二人のその後のお話。
4年たった今でも、幸せな二人を見ることができて、こちらまで幸せな気持ちになれました。
『4年後』っていうのがまた何ともリアルでいい。
1年後でも、10年後、でもなく4年後。長いようで、短い時間。
これからもずっと二人幸せでいられますようにと願ってやみません。

個人的に、ゲイバーのマスターと、イケメンのオネエ口調のリーマンさんが気になって気になって…。どちらも男らしくてとってもカッコよかった。
彼らのスピンオフ作品を描いてほしいなと思ったりしました。

凪良さんはとても好きな作家さまですが、この作品は中でもとても好き。とにもかくにも、文句なく神評価です。



6

苦くて甘い

大好きな凪良さんの最新刊ということで、楽しみにしてました!

こちらのレビューを読んだ後、本を読んだので大まかな内容は把握していたもののやっぱり切なかったです。
ニコが片思いの苦しみや、田舎暮らしならではの周囲の目、様々な苦難を笑いながら過ごした少年時代を思うと、こっちまで辛い。
榮のことなんか、さっさと諦めてしまえば楽になれたのに。上京した後も忘れられず、田舎から持ち出して来てしまったスニーカーとTシャツと恋する気持ち。一生懸命で健気なニコは、私から見ても愛しくて仕方なかったです。
一方の榮は、良くも悪くもフツーの人でした。ただ恋愛の対象が同性ってだけで。ヒーローではあるけど、ニコの想いに気付かず、意図せずしてニコを傷つけ続けてた彼が恋人と別れた後すぐ告白するのに、少し違和感が。
榮を好きだった十代の頃は、楽しいことよりも圧倒的に辛いことの方が多かったはずなのに、ニコはよそ見する事なく、貞操も守り続けてきたわけで。榮はエンドのときといい、ニコのときといい、拍子抜けするくらいアッサリものにしちゃってるし。

でも、ニコが幸せになれたならそれが一番ですね。

ちなみに続き私は、『たけのこの里』派ですが『大人のきのこ(の山)』は美味しかったです。お菓子の話です。

5

切なかったです

一部と二部は、とても素晴らしかった。
ただ三部だけは、個人的に少し物足りない感じがした。
片思いの切なさ、失恋、マイナスの感情、痛み、さまざまな想いがつまっている小説だと思いました。

1

泣かないで、泣かないでニコール

久々に小説を読んで泣いてしまいました。
私、こういう片想い物に本当に弱くて。。
ニコがとにかく可愛く、切なく、健気で、それでいて強い。
ニコが泣く度に一緒に泣いてる私、チョロ過ぎる…(笑)


とにかく言わせて欲しい!

榮の鈍感野郎!!!

閉鎖的な田舎町でゲイであることでいじめられ、自殺を決意したニコ。
そんなニコの自殺を踏み止まらせたのも、いじめ回避の秘策『ニコール』を生み出すキッカケを作ったのも榮だし、裏がなく本当に榮はイイ男なんですけど、本当に鈍感!!
ニコの気持ちに全く気付かず、挙句の果てに自分の恋愛相談までしちゃうなんて、勘弁してやってよ榮くん!
しかも相手は男。
話を聞いてる感じだと、その男の方も榮に気がある様子。

自分の気持ちを押し殺して健気に榮の恋愛相談に乗るニコの気持ちを考えると、本当に切なくて切なくてたまりませんでした。
笑いの絶えない毎日を過ごしながらも、孤独に仮面を被り続けるニコ。
そんな健気で頑張り屋さんのニコだから、高校の卒業式で偽り仮面を脱ぎ捨てたシーンは爽快そのもの!
他の方も書かれていますが、このシーンはかな続きり印象に残りました。

高校卒業後、東京に出て来てからも片想い継続中のニコ。
相手がいる人への片想いは本当に辛い。。
ある事件をキッカケに、ニコは長かった榮への片想いに区切りをつけようと決心するんですが、そのタイミングで今度は榮がニコへの気持ちに気付いてしまうんです。
本当にタイミングの悪い男!
逆に一旦気持ちに区切りをつけたニコは、榮のことを簡単には受け入れません。
ここからは立場が逆転!
なかなか気持ちを受け入れてくれないニコにあたふたする榮がちょっと面白い(笑)
最終的にはだいぶ暴走しちゃいますからね☆
なりふり構わず暴走してしまうところは、ニコも同じだったりするんですけどね(笑)

とにかく、榮の鈍感っぷりにやきもきしながらも、長かった片想いが成就するのはやっぱり嬉しい♪
初体験のニコが初々しく可愛過ぎたので、お姉さん大満足です☆


同性が相手であっても、恋する気持ちは同じ。
好きな人と結ばれるのってある意味奇跡なんだなぁって思います。
そんな喜びや切なさをたっぷり味わうことができました♪

11

マイノリティ男子の普通の恋愛

ゲイ男子二人の高校時代から成人するまでを描いた青春ラブストーリー。

高校生編、大学生編…と複数部構成になっている点は『初恋の嵐』と似ていますが、本作は受け→攻めの片想いモノで、攻めが他の相手(男)と数年付き合っているため、より切ない展開となっています。

田舎の村で暮らす二胡(ニコ・受け)は、ゲイの高校生。
いじめを回避するため、学校では「ニコール」というオネエキャラを演じています。

そんなニコの初恋の相手は、中学2年のとき出会った隣県の同級生・榮(攻め)。
中学時代ホモをネタにいじめられ自殺しようとしていたニコは、榮に会い励まされたことで自殺を思い止まる。
そして、マイノリティに厳しい田舎で生き抜くため「ニコール」という偽りの自分を演じ始めたのでした。

そして高校2年次、転校してきた榮と運命の再会を果たすものの、彼は前の学校の同級生(男)に恋心を抱いており…。
友人として、ゲイの先輩として彼を励ますニコの健気さに胸が締め付けられる展開です。
やがて榮はその同級生と付き合い始め、告白する機会もなく高校卒業の日を迎えるニコ。
東京に就職を決めた彼が「ニコ続きール」の仮面を剥ぎ取り、素顔で後輩たちに別れを告げるシーンが切なくも爽快です。


続く東京編では、夢を抱いて上京したニコのその後が描かれます。
ブランドショップの内装を請け負う会社で、雑用係として激務をこなす日々。
2丁目で行きつけのバーを見つけゲイ仲間はできたものの、初恋の王子様(榮)は相変わらず同級生の男と付き合っていて…

そんなある日、その同級生の男がドラッグの受け渡しに関わっている場面を目撃してしまいます。
彼の浮気と犯罪行為を榮に知らせるべきか悩むニコ。
やがて警察が榮を訪ねてきて、シリアスな展開になるのか…と思わせてのオチが絶妙です。

この事件でようやくニコの気持ちと、自身のニコへの想いに気づく榮。
しかし時はすでに遅く?
色々あって燃え尽きたニコは、すぐには榮の気持ちに応えることができず、今度は榮がニコを追いかけるという逆転劇に。
シリアスからラブコメ展開への転換が見事で、後半の二人のやり取りと初Hシーンにはひたすらニヤニヤし通しでした。


社会的にはマイノリティでも、中身はそのへんの若者と何も変わらない。そんな等身大男子の等身大の恋と成長を構成の緩急でテンポよく魅せる、大変上手くまとまった青春物語。
複数部構成や、切なさを演出する小道具(ニコの職場での境遇や、田舎の祖父母ネタ)に若干の既視感はあるものの、笑いあり涙ありで読後は大変爽やかな気持ちに包まれる一冊です。

12

ニコ(表紙のリボンをつけた少年)がとても愛おしい。

何もない田舎で、ゲイ故に苛められていた中学生のニコ。
死のうと思った夏の夜、出会った榮に心を救われ
以来ずっと彼を思い続ける。
高校2年で再会し二人は親友になるが、榮には想い人がおり……

高校卒業までの『泣かないでニコール』、
東京に出てからの日々、『人生は薔薇色、ではない』
そして最後は榮目線の『愛しのニコール』の
三部構成になっている。

  *     *     *     *

閉鎖的で偏見の強い田舎で生き延びる為に、
泣きたい思いを笑いで隠し、髪にリボンをつけて
ニコールというオネエキャラを演じ、笑いを取って暮らすニコ。
二人の恋愛の行方よりも、高校の卒業式の日彼が
髪の赤いリボンを外して後輩の女の子に「やるよ」と渡し、
「俺より、きみの方が似合うよ」と
ありのままの自分に戻るシーンが好きだった。

その後東京での彼ら。
大学生になり恋人もいる榮、
仕事に疲弊しながら、時々二丁目に通い
そしてやはり榮を思い続けるニコ。
彼を助ける為に、捨て身の行動を取るニコだが
その時に、苦しい片恋に区切りをつける決心をする。

一方続きの榮は、その事件をきっかけにやっと自分の想いに気づく。
今までの自分のニコへの態度のあれこれを振り返り反省し、
そして改めてニコとの関係を作ろうとするのだが……
タイミングのずれというか、期待に反して素っ気ないニコ。
さて、二人の恋の行方は……?

  *     *     *     *

田舎の様子や、ゲイの葛藤、上京してからの生活や変化、
それぞれの想い……、そのどれもが自然に描かれている。

ニコの素直で実は芯が強くて健気、
でもちゃんと今時の男の子な感じがとても魅力的。
また、yaccoさんの挿絵がその魅力をよく表現していて素敵。

一方の榮は、男前……なんだろうけれど、
個人的には「ニコ、こんな奴よりいい男はきっといるよ!」と
言いたくなってしまった。
気持ちはすっかり二丁目のバーに集うゲイの先輩諸氏と一緒。
まぁ20歳前後の男の子なんてこんなものかな?と
逆にリアリティがあるともいえるのだけれど。

辛い思いを乗り越えた長い片恋の果ての幸せ。
ニコが非常に愛おしく、挿絵も神な一冊。
自分の真ん中に響く話ではなかったが、
よくまとまって、キュッと捕まれるシーンや台詞も散りばめられた
気持ちよい読後感の読みやすい一冊だったと思う。

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snowblack

※yocoさんのお名前を間違えて表記しております。
 もう修正出来ません為、こちらで申し添えますと共に、
 お目汚しをお詫び申し上げます。


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