狗神さまはもっと愛妻家 書き下ろしショートストーリー小冊子

inugamisama wa motto aisaika

狗神さまはもっと愛妻家 書き下ろしショートストーリー小冊子
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神3
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

122

レビュー数
1
得点
19
評価数
4件
平均
4.8 / 5
神率
75%
著者
 
イラスト
 
媒体
小冊子
出版社
幻冬舎コミックス
発売日
価格
非売品
付いてきた作品(特典の場合)
狗神さまはもっと愛妻家(但コミコミスタジオ購入者のみ)

あらすじ

文庫発売記念・コミコミスタジオ購入限定特典書き下ろし小冊子
本編前、月影との出会いで変わっていく雪月のお話です。

表題作狗神さまはもっと愛妻家 書き下ろしショートストーリー小冊子

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レビュー投稿数1

相反する思いを抱いて

本品は『狗神さまはもっと愛妻家』の
コミコミスタジオ限定特典小冊子になります。

本編の事件に深くかかわる
白狗・雪月のお話になります。

雪月が月影という存在に
初めて抱いた感情は好奇心でした。

同じ残白でありながら
雪月よりも不幸で惨めな境遇と思った
初めての存在だったからです。

初めて出会った時
月影は自分より小さな稀狗に
いい様にいたぶられていました。

その姿が亡き兄に延々と
いたぶられ続けている自分と重なり
雪月は稀狗を突き飛ばして
子犬を抱き上げていました。

子犬は兄に苛められても周りには
仲良くじゃれているとしか思われず
助けられた事がとても嬉しいと言い
すぐに懐かれてしまいます。

何かを可愛がった事は全くない雪月でしたが
縋りついて泣きじゃくる子犬は
可愛く弱い存在でした。

しかし、
神嫁という存在が自分のニエであると知り
人里で神嫁に会ってから月影は変わります。

何をしてでも普通の狗神になりたいと願っていたのに
神嫁となる贄の人生や命について考えなければ
外の事を知らなればと言続きい始めるのです。

白狗という境遇がどれほど辛いか
月影は身をもって知っているはずなのに
それなのに、どうして!!

贄を食わなければ人型にさえ慣れない分際で
学んだところで何が変わるというのか。

昔から役立たずの厄介者扱いされた雪月は
現実から逃れ、己の自尊心を満たすため
月影には嘘ばかり吐いてきました。

弱く寝たきりの月影が
真実を知る術はないのだからと。

しかし、
月影は外へと目を向けて己の宿命を受入れ
雪月とは正反対の道を選ぼうとしています。

本当の私は絶対に月影に好かれない。

月影の精進の為にともっともらしいいい訳で
彼の元に通う事をやめるのですが・・・

本編中では月影にさえ
己を偽っていた雪月ですが
彼が本当に望んだモノとは何だったのかが
窺えるお話となっています。

残白として生まれた事で
迫害され続けてきた雪月にとって
月影はとても大切な存在でした。

本編で月影が語る優しい雪月も
周りの狗神達が語る冷たい雪月も
どちらも雪月の作った姿でしかありません。

それが雪月の弱さであり
それ故に月影に強く惹かれたのだと思います。

そんな雪月が自分の気持ちを
やっと素直に認める事ができたのが
最後の瞬間という事が切なかったです。

内容的に本編に組み込む事は難しい
裏事情的なお話ですが本作を読む事で
月影の情の深さを益々感じた一作でした。

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