獣―ケダモノ―

kedamono

獣―ケダモノ―
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神7
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

286

レビュー数
3
得点
39
評価数
10件
平均
4.1 / 5
神率
70%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
海王社
シリーズ
ガッシュ文庫(小説・海王社)
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784796408578

あらすじ

「生きて償え、組に生涯を捧げぇ」 関西岩城組二代目組長の妾腹ながら組とは無関係に生きてきた志方廉。
だが組長跡目だった腹違いの弟を殺めた償いだと、若頭の九堂了司に三代目組長として身代わりに閉じ込められてしまう。
非道で残酷な九堂は、壮絶な恐怖と気が狂いそうなほど激しい快感を廉にもたらす……。
抗いながらも廉はいつしか心と肉体を貪り喰われる真の悦びに目覚め──?
BL界を震撼させた極道愛が装いも新たに堂々開幕! 書きおろしも収録。

表題作獣―ケダモノ―

九堂了司
岩城廉

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レビュー投稿数3

ガッツリ獣

タイトルそのままの「獣」、かなり本気の極道愛です。
関西岩城組の組長の妾腹の息子、志方廉が若頭の九堂亮二に拉致られ、「生きて償え、組に生涯を捧げぇ」と、三代目組長に無理矢理仕立てられる、表題作の「獣」はこのようなストーリーでして、のっけから激しく飛ばしています。
廉は「堕悪」という暴走族のヘッドで、対抗する「瑛堕」のヘッドの瑛は実は腹違いの弟。正妻の息子です。チキンレースで瑛に勝利しますが、完膚なきまでに打ちのめすくだりは本当に容赦ない。
その後すぐに九堂に、生まれてから十七年会ったことのない父親と瑛の死を知らされ、組長にさせられるわけですが・・・九堂はマジケダモノです。
筋骨隆々たる大男、背と胸に唐獅子の入れ墨を彫った九堂と廉のエッチシーンは最初から濃厚で、内臓までやられてしまいそうなのですが、一話目はまだ大人しいものだったんですね。
続いての「族・獣」はいろいろ特濃でした。
まず、エロは吐しゃ物舐め、眼球舐め、敵のインポヤクザによるSM場面もありまして、そこではヒルまで出てきます。ヒルプレイ・・・というのでしょうか。呆気に取られたところからの、九堂の日本刀による制裁。
続き
ここは、グロイですね。そしてだめおしの廉と九堂の特濃過ぎるセックスへと。
陣先生があとがきに「内臓系オラオラ小説」と書かれていますが、匂わせる程度の「獣」をイメージして読んだ場合は確かに衝撃的ではあるかなと思います。
ですが、廉と九堂という魅力的なキャラクターと、迫力のある会話、惹きつけるストーリー構成と、完成度が高い作品ではないでしょうか。
発表当時は大分酷評もされたそうで、そのときの思いも書かれておられますが、繊細で真面目な人柄を感じました。

3

狂気と暴力の極道愛

初めて読んだ作家様の本がこの本です。

全く内容を知りませんでした。雑誌GUSH6月号でちょっとだけ紹介されていて、気になったので買ってしまいました。
紹介文に、BL界を震撼させた極道愛、と書かれていたので興味を持ってしまいました。
正直に言って、かなりゾッとしました。
思い出すと、今も手が震えるくらいです。
暴力や凌辱、人前やら殺/人まで結構リアルに書かれてあって、何度も怖くなり本を閉じました。
ですが、この後どうなるんだろうと先が気になって、つい読んでしまいました。

唯一、本を閉じずに読めたのは、最後の短編『八重の桜』です。
組の家族と一緒に花見を楽しんでいる話でした。
ブルーシートだけではお尻が痛くなるから畳を引いていたり、組の子供たちがやんちゃだったり、お母さん達が強かったり、意外とほんわかしていました。
そして、刺青にまつわる会話でした。
散る時は一緒に。
こういう愛なんだと感じました。

怖かったけど、もう一度は読めないけれど、なんだか引き込まれる作品でした。

裏社会で思いつくのが、『ほんと野獣』や『ファインダーシリーズ』や『フェロモ続きン探偵シリーズ』しかすぐには思い出せない私には、かなり強烈な作品でした。

0

あのケダモノが帰ってきた!!

『銀の不死鳥』が発売されて以来、勝手に綺月陣祭りを開催中で持ってる綺月作品を読み返していたのですが、旧版の『獣』シリーズが手元にないため新装版の発売を今か今かと楽しみに待っておりました。

まず一読して思ったのは、「かなりさらっと読める!」でした。
旧版とのいちばんの違いは一人称が三人称になったところらしいですが、それ以外にもかなり加筆修正してあるようです。
ラストの“あの部分”がなくなってああなっているとは。
主人公ふたりの激しすぎるセックス、フィストファック、スカトロ、蛭プレイは健在ですが、それにしてもなんだか表現がライトに感じました…。

しかしまぁ九堂と廉の常軌を逸したセックスは相変わらず圧巻ですね。
廉は快楽を与えられるというよりも(ちゃんと快楽は得ていますが)、命を削られているのではあるまいかと思えるほどの数々のプレイ。
このふたりにとっては愛のあるセックスも命懸けの肉弾戦です!(褒めてますw)
一般的な作品のセックスなら、“前立腺を刺激する”とか“奥まで届く”程度が、バケモノ九堂にかかると、抽挿により“臓器を持ち上げる”“臓物の位置を変えられる”レベル続きになるのですから、読んでるこっちの胃が縮む思いですね。(褒めてます大好きですww)

思わずクスリと笑ってしまったのは、九堂が廉の尻にtnk突き刺したまま、勃起力だけで廉の腰を持ち上げたとか、その人間離れした九堂に廉が「俺はバーベルかっ!」とナチュラルにツッコむとことか。笑
九堂の中出しを『直撃弾』とか、普通なら残滓と書くところを『残留弾』と表現するところとか。笑
飲尿、吐瀉物を飲むなんてお手の物。ケダモノ九堂の下半身の力を一般常識をもって考えて読んだらダメだということですね^ ^

書き下ろしは、本編とは打って変わってエロもグロも皆無のちょっと切なさも感じる心温まるショートストーリー。本編読んだ後のお口直し的な感じで良かったです。

本編の内容とは違いますが、旧版にはあった同時収録の『ムカデ』が新装版にはないのが個人的に最大の違いでした。
あのトチ狂った医者のお話、大大大好きだったので、今回収録されないと知ったときはかなり落胆したのですが、わたしと同じような腐女子のために、尼さんの電子で『ムカデ』だけで販売されています。もちろん購入済み。
あの主人公の最初から最後まで突き抜けてブレない異常さが、さすが綺月先生!と感嘆してしまうスペシャルな作品だと思ってます!

さて、蘇った獣シリーズですが、今後も7月まで毎月1冊ずつ発売されます。
しかも、最後を飾るのは新作で、あの作品(東のヤクザのシリーズ)と絡むらしいので楽しみで仕方ありませんね!
新装版1冊目が予想以上に旧版と違いがあったので、2作目3作目が一体どうなるのか。
記憶にあるあのシーンやあのプレイが無くなっているのでは…と不安も感じつつ、次の発売を楽しみに待ちたいと思います。

3

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