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高嶺のオトコは他人のもの

takane no otoko wa hito no mono

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表題作高嶺のオトコは他人のもの

横一悟郎,駄菓子屋を営む青年
九条宗佳(穂高),若手の人気茶道家

同時収録作品高嶺のオトコは他人のもの

九条宗実,受の義兄
九条宗佳(穂高),若手の人気茶道家

同時収録作品まおうにあいに、

名前表記なし,一人旅のナイト
名前表記なし,主人公

その他の収録作品

  • 描きおろし
  • カバー下:あとがき

あらすじ

「イイコにしてろよ。茶道会の貴公子さまのこんな姿、誰にも知られたくないだろう?」義兄から受ける折檻に耐えながら、彼が待ち望むのは――…。商店街の一角、駄菓子屋『横市商店』を営んでいる悟郎のもとに、着物を着た美しい青年がやってくる。不思議な雰囲気に惹かれた悟郎は、しばし談笑を楽しんでいたが、青年の義理の兄という男がやってきて……。

作品情報

作品名
高嶺のオトコは他人のもの
著者
高昌ゆり 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルールコミックス
発売日
ISBN
9784040683799
2.8

(37)

(2)

萌々

(7)

(15)

中立

(8)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
6
得点
91
評価数
37
平均
2.8 / 5
神率
5.4%

レビュー投稿数6

予想よりもずっと軽め

茶道会の貴公子と言われる受け(表紙の美人)は、
純真無垢に見える笑顔の下で、
実は義兄に酷い折檻を受けていて、
さらに客人を相手に身体を弄ばれる“茶会”を開かされていて、
それを知った駄菓子屋の攻めは……

そういう感じの説明が、
「801 AUTHORS 108」でされていて、
あまり受けが可哀想なのは嫌だけど…と思いながらも、
怖いもの見たさもあって買ってみました。
が、
なんだか受けの不幸要素は、意外とあっさり軽めな描き方。
義兄や客人たちには、
いつもは受けは挿入までされているのかな?
なんだかその辺りは、ぼやかすような描かれ方でした。
義兄には、縛られてローターを挿れられているくらいだし、
客人たちの前では、これから~というところで、
攻めが受けを助け出してくれるし、
悲壮感いっぱい!と思わせておいて、
匂わす程度に少し色を付けたくらい?ちょっと拍子抜けでした。

お話のメインは、
体を弄ばれていたらしい受けの心情を思うと、
手を出したいけど…出せない!!という攻めの葛藤とか、
慎ましそうに見える受けが、焦れて自分から誘うところかな。
その辺は、クスッとできて微笑ましくもあって、
ほのぼの好きとしては楽しめました。
ただ途中で、変な外人の和菓子職人が出てきて、
急に雰囲気がコミカルに変わってビックリしたけれどw
こういうのが持ち味の作家さんなのかな?

ああ、それからちょっと、
茶道家と和菓子職人と駄菓子屋が組んで、店をオープン♪
なのは不自然な気が…わたしだけかな?(^^;)

同時収録の「まおうにあいに、」の方が、
素直にほのぼの可愛いお話で、
作家さんの雰囲気に合っている印象でした。
魔王を討伐に来たクールな黒髪ナイト(攻め)と、
その案内をかってでる白魔導士風の主人公(受け)。
誰もその姿を知らない魔王とは、実は…というお話です。
こういうテイストで、もっと長い話が読んでみたいな。

ツッコミを入れたくなるところが色々とあったり、
もう少し線に力がある丁寧な絵の方が好きなんですが、
受けのふとした健気な表情とか、
萌えを感じる所もあったので、次作も楽しみにしたいです☆

6

設定の割にあっさりほのぼの

駄菓子屋の攻め×茶道家の受け。
可愛いお話ではあったのですが、掘り下げてほしいところが割とあっさり流されていて、読みごたえという点ではちょっと残念でした。
たとえばせっかく幼い頃に出会っていた攻めと受けなのに、攻めがちょっと思い出すだけであまり話に絡んでこないとか、せっかく義兄やモブにヤられてる設定の受けなのにまったく可哀想な感じがないとか、義兄が攻めの駄菓子屋で買っていった大人のオモチャ的形状の駄菓子が陵辱に使われずじまいだったとか。ア○ルリングやスクリュー状のゼリーは、義兄が挿れないとダメでしょう…。(食べ物で遊んではいけません)

とはいえ、絵は可愛らしいし、和服受けがほのぼの素朴な感じで良かったです。受けを辱めていた義兄が実はブラコン気味で、衝撃的でした。これはもしスピンオフが出るとしたら受けキャラだな、と思いました。
同時収録の魔王受けアンソロの掲載作も、可愛くて良かった。でも短編すぎて、ナイトの設定や、世界観が分からなかったのは問題かも。

1

大事な所はしょり杉だよぉーもったいない!!

表紙!!妖艶と言うのでしょうか?素敵ですねー////
只、あらすじゲスい…感想もゲスくなりそう…。

駄菓子屋の悟郎(攻め)の所に来た穂高(受け)ヨーグルを貰って「ありがとう」の姿が昔の記憶と重なる。
義兄に連れ戻され自分(義兄)は九条本家を守らなくてはいけないのに回りにちやほやされ、分家からの養子の穂高は気に食わないという感じ。(現時点では)

目を盗んでまた攻めの所に会いに行くが義兄、陰で見てる?今回のお茶会も受け不在で穴があいてしまったみたいなのに知らん顔して父親(?)に、「見つかり次第折檻しましょう」

その後受けの腕縛ってローター攻め…うーん、口実作ってお仕置きしたかったのかな?実はお茶会に出て欲しくなかった?
受け、ローター抜いて「早くいかなくちゃ」何処に!?

次のシーン受け駄菓子かじってんだけど?切り替わりの落差スゲェ。

後日義兄だけで駄菓子屋にお茶会の招待状を持ってきます。
義兄の駄菓子のチョイスwww
持つ人が持つと卑猥なものにしか見えないwww
しかも支払いはお茶会の時って…あー、カードしか持ってなさそー。
でも律儀に買う気持ちはあったのね。

お茶会に行くと多分じーちゃんオンリーだろうね、その人達のまえでヤれと。
受けも目がイッてて攻めのをくわえ、攻めも押し倒して…ビンタ!?

そのまま攻めは受けを連れ出します。
受けは「これも私の仕事なんです」と言う。自覚はあったのね…。
私には分からんが伝統とか守っていくのって責任やプレッシャーで本人はしんどいんだろーなぁ…。

話が進むと義兄良い意味で崩れていきますw
ブラコンだったwww「嫌われちゃうよ?」「ぐぬぬ」何も言えないw
駄菓子屋で買った(そう言えば金はらったか?)お菓子も受けがよく食べているからどんなものか気になって食べてみたかったんじゃないかなぁ。
ヨーグルおすすめ!!ヨーグル!

本家長男(?)の立場と義弟(受け)を誰のものにもしたくないって…お茶会で攻めに抱かせようとした時の目!自分と攻めを重ねてたんじゃね?
自分が手を出したら愛情も絡んで来ちゃうからもうじーちゃん達のお茶会出来なくなるし。
義兄…可愛そうになってきた…。

お茶会から連れ去ってきた受けは自分のアパートに泊まらせ自分の服を貸しますが、Tシャツ1枚のみwww生足www

チャラい和菓子職人外人が来て受けを連れていきます。Tシャツ1枚www生足のままwww(止めろよ…。)

土地の買収だったが隣の和菓子に魅せられて取り止め、3人で店をオープンしたが…何の店だろ?
和菓子屋?和テイストのカフェ?どちらにせよ、そこに駄菓子屋をどう使うんだ??

後半から緊迫感が薄れてしまうし、攻めと受けの幼少期とか、義兄の想いとかもう少し詳しく欲しかったな。
伝統のしがらみは本人じゃないと理解は難しいですね。

◆まおうにあいに、
さみしがり屋のまおう可愛い。
短編のテーマがテーマだから勘ぐらない。
そう言えばさみしがり屋の赤鬼と青鬼の絵本あったなぁ。

1

兄が下衆



最低な下衆野郎がいました。
なに、この義兄。怒りしか生まれない。
でも、最後は情けない野郎になってました。
穂高のこと家族として愛していたけど歪んでしまったみたいな感じですね。
じいちゃんめっちゃ優しいじゃん。

内容はめっちゃ好きなんですけど、表題作品より「まおうにあいに」が気に入りました。
ファンタジー好きです。

ナイトの顔真っ赤にしたシーンとか可愛い。
魔王の顔を手で覆って恥ずかしがってるのとかめっちゃ可愛い。

魔王の角を剣で切ってお墓作るとか考えたなとか思いました。
ナイト笑ってるしね。

この二人が好きすぎです。

悟郎と穂高も好きです。
悟郎のお店にやってくる子供たちの行動も面白い。

0

きれいな絵柄ではあるのですが

ちるちるさんの作家インタビューでお見掛けして、興味は持ったものの自分の意思に反して無理やり(しかも複数)にやられちゃう、という設定が苦手なので買おうかどうしようか悩んだのですが、書店で表紙を見たらあまりの美しさについつい買ってしまった…。
家の中で、後ろから着物を脱がされそうになっている彼と、脱がそうとしている複数の『手』。そしてその彼を外の明るいところから手を差し出し連れ出そうとしている『手』。なんだかとても意味深で素敵。でもこの表紙、リアル書店で買うのはちょっと勇気が必要でした(爆)。

さて、内容を。すみません、ネタバレしてます。



祖母の残した駄菓子屋『横市商店』の跡を継いだ悟郎(攻め)。
いつも子どもが訪れる彼の店に、ある日一人の見目麗しい青年・宗佳(本名は穂高)がお客さんとしてやってきます。1万円札しか持っておらず小銭を持っていない彼に駄菓子を一つあげる悟郎ですが、そんな彼を迎えに来た彼の義兄に促され早々に帰っていきます。
実は穂高は茶道家で大きな流派・九条家の本家の人間なのですが、義兄の策略によって『もてなし』という名目で上客たちに抱かれていて…。

というお話。

設定はとても好き。
分家の出である穂高を家元が彼の才能を見出し養子として迎えたことで本家の人間である義兄に疎まれているとか。
その義兄によって無理やり抱かれているとか。
お人形さんのように生きてきた彼が、悟郎と出会い、自分の生きる道を見つけるとか。
けれど、それらがきちんと描き込まれていないのでちょっと上滑りしている感じがしました。

義兄は穂高に跡取りの座を奪われそうだったから彼を貶めたのかと思ったらどうでもそうではないらしく。ただ単に、美しい義弟を他人に取られたくなかった…、ということみたいだし。
悟郎の家にやってくる和菓子職人のテオの目的はいったい何だったのかもいまいちわからないし。
おそらく媚薬を飲まされ意識がもうろうとしている穂高が、悟郎に平手打ちされて正気に戻るとかおかしいだろうと思ったり。
子どものころに出会っていた雰囲気はあるものの、そこから突っ込んだ話にはつながらないので『それで?』という気分になったり。
なんというか、突っ込みどころが多くていまいち話に入り込めなかった。

ただ心配していたモブによるレ○プまがいの行為は、そういう雰囲気はあるものの直接的には描かれていません。地雷の方はご安心を。

ほとんど表題作なのですが、終盤に短編が1話収録されています。
『まおうにあいに、』。このお話はフルールさんのコミックスアンソロジー『魔王受BL』に収録されていたものらしいです。

とても強い魔王がいる町。魔王を倒しに来る勇者たちが徐々に減り、強すぎる魔王の存在に活気を失っていた町ですが、とあるバーにいつも飲みにやってくる一人の若者が主人公。
魔王を倒してくれる勇者をずっと待ち続けている彼ですが、やっと、魔王を倒してくれそうなナイトがやってきて…。

というお話。

まあ、読んでいくうちに魔王の正体とかその後の話の流れはなんとなくわかっちゃいますが、魔王が可愛らしくて萌えました。
けれど、『なぜそこで致す?』と思うところも。短編なので話がどんどん進むのは仕方がないといえば仕方がないのですが。

相変わらずきれいな絵柄で読みやすいのですが、もう少しストーリーを描き込んでくれるとなおいいのになあ、と思います。次回作に期待。

6

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