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表題作シュガーベイブ

設楽恵純,高校1年生,受の小学校時代の友人
津森千果,子供の頃は天使のようだった高校1年生

その他の収録作品

  • あとがき(描き下ろし)
  • カバー下:漫画「千果のためにできるコト。」「兄ちゃん達にできるコト。」

あらすじ

子供の頃は天使のようにかわいかったイケメン高校生のチカにとって、「かっこいい」は地雷ワード。今の自分を醜いと思うあまり、過去の自分を誰も知らない高校へ進学したが、昔を知る設楽恵純と再会し!?

作品情報

作品名
シュガーベイブ
著者
暮田マキネ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
白泉社
レーベル
花丸コミックス
発売日
ISBN
9784592720799
3.3

(72)

(8)

萌々

(25)

(26)

中立

(8)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
10
得点
226
評価数
72
平均
3.3 / 5
神率
11.1%

レビュー投稿数10

可愛い子専用

周囲で評判がすこぶる良かったので衝動買い。
ショタ攻か!?え?!かっこよく育っちゃった男が攻か!?
なんて読み進めておりましたが
邪な妄想にふけって申し訳ございません。
実に可愛く楽しいお話でした。

お話はといいますと、
10歳まではまるで天使のようだと揶揄されていた受。
自他ともに認めるエンジェル!!
しかし、あることがきっかけでそれはもろくも崩れ去る。
誰でも大人になる。
けれど多感な時期に「汚いね」と言われたひとことがいまだに
心のトラウマとなり胸にトゲとして残ったまま。
すらりと伸びた背、男前の顔。
人がうらやむ容姿でも可愛くなければ意味がない。
そんな受が再会したのは~なお話なのであります。

「あれだけめんどくさがりが必死にケツおいかけてるんだから」
のひとことにキュンとした。
ぐいぐいな感じがすごく好き。
あんまり表情が顔に出ないっていうのもポイント高いかなとも思います。

全体的にコミカルなタッチで描かれているものの
受が抱えたトラウマと攻のグイグイ。
楽しい一作でした。
「かわいいこ専用」をたくさん送りたい!

カバー裏。
いつでも身につけろとはゆったけど
それは自分がもってよーよとちょっと思ったw

7

シリアスとほっこりが絶妙

『還らずの夏』がとっても良かったので、今更ながら暮田さんを読み漁ってます。表紙はめちゃめちゃ可愛くてポップな感じですが、内容はドシリアスに分類されるんじゃないかと思います。




子ども時代に可愛い容姿だった千果。その可愛い容姿が自慢でしたが、DKになった今現在はその可愛らしさはなりを潜めてしまっています。が、「可愛くない」というだけで、彼の容姿はイケメンくん。
でも彼は、自身のビジュアルを受け入れることができなくて。

どうして「可愛さ」が必要なのか。
徐々に男らしく変化していく自身の変化をなぜ受け入れられないのか。

読み始めたとき、「可愛い自分」に酔ってるナルシストさんなのかなと思っていたのですが、徐々に見えてくる彼の過去のトラウマ、そして、そのトラウマから引き起こされている自己否定感。それらに引き込まれてしまいました。

たぶん暮田さんの描き方がお上手なんでしょうね。
表情や、回想。そして彼の周囲にいる友達たちの会話。
そういったもので、あからさまにではなく、少しずつ見えてくる。

千果の過去のトラウマを引き起こした人物が起こした行動は、はっきり言って事件です。さらっと流していい事象ではない。
そのあたりを突っ込んでの描写がないために人によってはもやもや感が残ったりしそう。

けれど個人的にはそこをあえて突っ込まなかったために、暗く悲惨なストーリーではなく、過去のトラウマを千果の友達や恵純(攻め)の力を借りて乗り越えたというサクセスストーリーになったんじゃないかな、と思いました。

恵純はわんこちゃんでした。
わんこ攻めが大好物なワタクシには非常においしい設定。
しかも天然ちゃん。最強でした☆

恵純も良かったのですが、千果を取り巻く友達たちがいい味出してましたねえ。
優しくて、思いやりがあって。彼らがいてくれたからこそ、千果は救われたんだと思います。

千果のクズな従兄。
そして優しい友達たち。
彼らのその後がぜひとも読みたいです。
特に従兄。彼も何か抱えてるんだろうな。それがあのゲスい行動の言い訳になるわけではないのだけれど。

本編では恵純と千果のエチシーンはあっさり。
んん?ちゃんとできた?
と余計なお世話と思いつつ心配になりましたが、でもカバー下を読むと大丈夫だったみたい。

シリアスとほっこりのさじ加減が絶妙で、とっても良かったです。

7

トラウマもち好きです。

受が周りにとても愛されていてよかった...

2

カワイイ昔の自分にコンプレックス☆

女の子にキャーキャー言われるほどすごくカッコイイ(右奥)のに、
天使のように可愛らしかった10歳の頃(左手前)と比べると、
醜くなってしまった…今の自分には価値がない……
そう心底思い込んで、こじれまくっている高校生が受けのお話です。

受けがそんな風になってしまったのは、
体も捧げていた大好きだった人(男)からの、ひどく心ない言葉のせい。
それが、
小学生の時にとても仲が良かった友達(攻め)と高校で再会し、
天然寡黙ワンコに成長していた攻めにストレートに想いをぶつけられて、
友人の先輩達にも優しく愛情深く見守られて、
その過去のトラウマを乗り越えていく……そんな内容のお話でした。


シリアスっぽい題材なんですが、
キャラの天然さや個性でコミカルテイストにして、
あたたかな印象を受ける、読みやすい1冊に仕上げられています。
攻めと受けだけじゃなく、
沢山出てくる脇キャラもみんな個性があって、楽しかったです。

ただ、1冊丸ごとひとつのお話で、読み応えを期待したのですが、
これ、なんかのスピンオフなのかな??
と思ってしまうような(多分違うと思うのだけど)、
説明不足を感じてしまう箇所がチラホラ~…
あとがきで、
叶うことなら続編を描きたいと作者が言っておられて、
大きく何度も頷いてしまいました。
ほんとだよーーせっかくいい話なんだから、
もうちょっと詳しく描いてスッキリとさせてほしかったな。

受けが仲良くしていてる先輩たちのグループ(特に攻めの兄)と、
どうして受けは学年が違うのに、こんなにも絆が深くて、
お互いを大事に想い合っているの?仲良くなったきっかけは?とか、
攻めと受けとのエッチはどんな感じになったの??とか、
詳しくちゃんと見たかった~~~~~
エッチしたことは会話で分かるのに、見せてくれないって、
なんだかお預けをくらったようで、ううう~~~…!!


とてもいい話で楽しいところも色々とあったけれど、
これ1冊だと不完全燃焼……ちょっと残念さが残った1冊でした。

12

充くんの観察眼

表紙からしてショタ?と思いがちですがそういう描写はあまりありません。回想シーンでちらっと程度です。

猛プッシュする攻めが真面目なのか天然なのか、なんでも仲間に相談してしまうピュアさにニヤニヤしてしまいます。エッチシーンはなく、キス程度ですが可愛いと言われただけでトロンとしてしまう千果の表情が色っぽいです。

仲間の千果に対する過保護ぶりも見ていて微笑ましく、あの仲間うちでスピンオフが出来そうだなと思いました。

3

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