紳士で暴力的で、誰よりもやさしいヤクザ――

やさしいあなた…

yasashii anata

やさしいあなた…
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神25
  • 萌×28
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

158

レビュー数
8
得点
167
評価数
37件
平均
4.5 / 5
神率
67.6%
著者
 
媒体
コミック
出版社
茜新社
シリーズ
EDGE COMIX(エッジコミックス・茜新社)
発売日
価格
¥648(税抜)  ¥700(税込)
ISBN
9784863495722

あらすじ

仲間と酒を楽しんだり待ち合わせに使ったり…
そんないつものBARで、飛び込みで歌う春本とデート中の水田は出会う。
それから映画を観たりメールを送り合ったりと、
中学生のような距離感と気持ちで逢瀬を楽しんでいた。
互いに素性を明かせないまま、それでも会わずにはいられない二人。
このまま夢の様な時間が続くよう願っていたが…?
西田ヒガシが描く珠玉のラブストーリーがついに登場!

表題作やさしいあなた…

水田,医師くずれのヤクザ
春本陽介,ヤクザ

その他の収録作品

  • 「やさしいあなた…」その後(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下:イラスト(描き下ろし)

評価・レビューする

レビュー投稿数8

西田ワールドにやられました

はじめての西田作品でした。
なんでしょう?この空気感。ワールドにイッキに引き込まれてしまいました。その後、立て続けに6冊ほど読みまくりました。それくらい掴まれましたよ!

以前に電子書籍のサンプルをチラ見したときは、男性向けコミックにありそうなやや劇画調の絵が苦手で読むに至らなかったのですが、バカでした。もっと早く読んでおけばよかった〜。

このお話の醍醐味は、大人の男のかわいさにつきると思います。
大人の男男した攻め受けが、プラトニックなデートでうきうきしてる様はなんとも萌えます。他の西田作品もそういう感じのかわいいオヤジが出て来ますが、この作品は2人ともヤクザという設定なので暴力的なシーンとのギャップにやられました。

特に受けの春本がいちいちかわいい〜のです。
最後のお話で刑務所の独房に2人で入れられたシーン。大好きな攻めの前で大きい方をもよおしちゃった春本が、恥ずかしさと苦しさで涙目になってる顔がかわいすぎて、悶え転がりました。

あの劇画調のオヤジからは想像もつかないかわいさを繰り出してくる西田ワールド。やられました。そして目覚めました。
過去の作品も続きばんばん読むつもりです。

6

帯の影響・・・たぶん?

「結末を見よ」ではない気がしたんです。目を閉じて思い出されるのはラストシーン以外の部分でした。作者の作品などは特に、読む前から結末など気にしたくなかった。だけど本を開く前の時点で、これは帯があまりにも目立つんですよね。意識しないつもりでも結末ばかり気になって、面白さが半減してしまったことはとても残念でした。そんなわけで、評価は迷って中間にしています。

個人的にここだと思ったクライマックスは、泣き顔が忘れられないあのシーン。体はホットで頭はクールなつもりが、そうではいられない、オトナ年齢の恋。嘘で本当、本当で嘘。演技であって演技でないようなところを、こんなふうに見せてくれるなんて、やっぱり西田作品はいいなぁ、ステキだなぁと思いました。最初の出会いで即座に靴を見るあたり、ああ、すごくいいですね。脳内でモナ・リザを流しながら本を閉じました。不思議なぐらい穏やかです。

5

いい映画を観たような。。。

気になる作品は多々あるものの、初めての西田ヒガシさん作品でした。

大の大人の中学生のような恋愛。
相手に夢見て、自分を装い、本当の自分の姿をひた隠しにする。ワイルドなご職業のふたりにしては、どこまでもプラトニック過ぎるおつきあい…。

そう言えばいろいろな作品を読んでいるとき『どうやってタチとネコの役割分担が決まるんだろう?』と不思議だったことがあるのですが、いきなりキスしてきた水田を突き飛ばして走り去った春本が、後日「猫の経験がないもので」と告白するシーンがありちょっと目からウロコでした!

できるだろうか
隠しとおせるだろうか
それとも足を洗えるか
恋のために
愛する人のために
と思い悩む春本は、水田との最悪な再会でお互いの本性を知ることとなります。

お互いの本当の姿を知ってからも思う気持ちは冷めることなく、やっと結ばれたふたり。
ラストはふたりで逃避行とはならずに、帯にある通りの“BL史上に残る最高の結末!!”を迎えますが、この終わり方が確かにふたりにとっての大団円だったと思います。

独房での春本の泣きそうな顔…それに気づいた後のやっぱり紳続き士な水田!!

こんな素敵な映画のような本編でのあとがきが何故あれ??と大爆笑〜してしまいましたが、他の方のレビューで「安定のカオス」なんだそうですね。
他の作品のあとがきもとても気になります。

6

男同士のメロウなロマンス

甘い「モナ・リザ」の曲が耳の奥に響く。
目に映るのは見ている方が気恥ずかしくなるような、恋をしている二人。

二人はヤクザで、でもそこまで血腥くもなく、片や振り込め詐欺、片や競売転がし。ゲイバーで偶然出会い、ある物件絡みでお互いが敵?のヤクザと知る…
それと知ってもこの二人。恋を諦めないのです。
西田先生の筆も冴え渡る!絵柄はいつもの登場人物なんだけど、なんか色気が増してませんか?恥ずかしそうに交わす目線、寄せる唇、からめ合う指先…線で、絵で、二人の感じている恋心、高揚感、欲望、官能、快楽、その全てがズンっと伝わってくる。
実に素晴らしい!

8

この世界観が癖になる

西田さん独特の空気感たっぷりのお話でした。
いや、実に面白かった!
帯の「最高の結末!」どんな結末がwwと楽しみに読ませていただきました。
言葉に表すのがひどく難しいのですが
私が思っていたものとは違っている。
でも、ひとつの物語の締めくくりにはふさわしい言葉だったのかなと思うのです。
ゲイバーで偶然出会った二人。
その場ではただのすれ違い。
偶然の出会いからの必然の出会い。
お互いに惹かれていき、ついに運命の再会!
・・とはいえない皮肉な場面での遭遇。
ヤクザという肩書があり、ヤクザとしての仕事を全うしつつも
思い描く夢は至極かわいらしくドラマチック。
最終メルヘンとはいがたいところで~な部分はあるものの
これから先の幸せを願って冒頭「帯」の言葉を贈りたい。
一遍の映画のようなお話でした。

8

映画のような恋の結末は?

 西田先生の中年のリーマンものが大好きです。改名されてからの初コミックスはヤクザでした。ヤクザ同士とは想像できない表紙とタイトルの、映画のようにロマンティックなお話でした。
 
 お互いに素性を隠したまま、少しずつ近づく大人の二人が素敵です!先生の描く大人の男はカッコいいな。出会い、モナリザ、再会、デート。二人だけのシーンが美しい映画のように展開して、そこにヤクザである彼らの日常が、現実的に挿入されるから、そのギャップに萌えました。
 狡猾なヤクザであるはずの春本がとにかくもう可愛いったらないんです(≧∇≦)映画デートではしゃいだり、大きな口をあけて笑ったり。水田は「笑顔や視線を自分だけのものにしたいと思ったことはないか?」と春本に聞くのですが、これってまんま春本のことじゃないですか!全然気付かない春本が、また可愛いんだ~。
 本当に好きだから素性を隠したままでは中々前に進めない。とっても美しいキス未遂のシーンにドキドキして、びっくりする春本の反応に萌え転がりました!!こんなに可愛いヤクザは見たことがありません!!
 どちらもヤクザと言っても、春本には上も舎弟もいて責任のある続き立場で、水田とは立場がまったく違います。だから敵対関係だと知った時に、春本が見せた狂気な姿に、恋を諦めてしまうのかと心配したけれど、逃げ出さず舎弟を見捨てることもしなかった春本が本当に格好良かった。
 まさに映画のように恋に落ちた二人。そんなヤクザ同士の恋の、最高の結末はとてもヤクザらしいものでした。
 眼鏡が似合う水田の理知的な雰囲気や丁寧な話し方が、そんな恋にぴったりで、塀の中でのスキンヘッドや奇跡的な二人部屋でのちょっとコミカルで紳士的な振る舞いはとてもリアルで、夢のようだった恋が、現実的になっていくのかな?と、これからの二人の関係が暗示されているようでほっとしました。
 欲を言えば塀の外に出てからの二人を見たかった。足を洗う春本が見たかった。水田のピアノでモナリザを歌う春本が見たかったです。

7

二人だけの幸せ

ハッピーエンド?アンハッピーエンド?バッドエンドではないだろうけど‥口絵はタイタニックもどきなんでしょうね。足元の虫が何気に面白い!
攻めの水田は公私ともに温厚かな、受けの春本は仕事の時は、いかにも893って感じで無理難題出したり乱暴を働いたり‥‥でも、水田の事を考えている時や逢ったりしているときは純情で(する事はするんですが)、可愛く見えてしまう。
お互いの素性を知らずにデートしている時は幸せなんだろうけど、こころの片隅にやるせない気持ちがあるんだろうか何となく浮かない表情をしてる気がする。
本編のラストでは、これはこれで幸せなんだろうなぁと何となく分かるけど、おまけのラストは続きはどうなるの?って気になります。

3

やさしさに満ちたノワールロマンス

西田東さんが西田ヒガシに改名されて初の新刊コミック。
改名されても男臭くドラマティックな作風は健在です。
本作は雑誌で全話既読ですが、タイトルの優しい響きや毎回扉絵に引用される小説のフレーズや格言(コミックには未収録)と、作中で画かれる血生臭い現実とのギャップにいつもギュッと切ない気持ちになっていたものでした。

ヤクザの春本(表紙右)と、背中に刺青のある元医者・水田(表紙左)。
バーで出会い、互いの素性を知らぬまま惹かれ合っていく二人。

アングラな世界に生きる悪党同士が、相手の前では猫を被り、映画にカラオケに…と何とも可愛らしいデートを繰り返す。
バリタチ同士が今まで付き合ったことのないタイプに惚れ、ぎこちなく親交を深めていく姿には萌えずにはおれません。
春本は水田を「紳士」、水田は春本を「モナ・リザ」と崇め、自分とは違う世界の存在として強く惹かれ合っていきます。

健全なお付き合いから少しずつ距離を縮めていく二人ですが、やがて競売物件絡みで互いの正体を知ってしまい……

ついに互いへの幻想を捨てぶっちゃけ合うのかと思いきや、そうはならないのが本書の面白い続きところ。
今までの生き方がどうであれ、春本と水田にとっては二人きりで過ごす時間だけが真実であり、互いの目に映る「やさしいあなた」は愛しくて大事にしたい存在でしかないのです。
互いの正体を知った瞬間は咄嗟に牽制し合う二人ですが、二人きりになった瞬間いつもの敬語に逆戻り。
今まで以上に互いを思いやり愛を深めていきます。

ラストについて詳しく語ることはやめておきますが、ノワールとラブロマンスの同居した本作に非常に相応しいと感じる結末。
運命の相手に出会えたからと言って、二人の今までの生き方が帳消しになるわけでもなければ、かと言って悲恋に終わるわけでもない。
決して大団円ではありませんが、不思議と温かな気持ちに包まれるラストです。

10ページもある描き下ろしは、本編後の後日談。
雑誌で既読の方も余韻に浸れること間違いなしの大変素敵な内容です。
西田さんがこんなにたっぷり描き下ろしを描いて下さることは珍しく、そういう意味でもレア感がありました。

さらに恒例のあとがき漫画も1ページあり、こちらは安定のカオスw
改名されてますます絶好調な西田さんの今後の活躍に期待が持てる一冊です。

13

この作品が収納されている本棚

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