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大本命。
ずーっとずーっと読みたくて、でも絶版でなくて…。
読めるだけでも幸せすぎた…。
好きと幸せしか叫べないユギ先生の御作品の一つ。
何もいうことはありません。
ただ坂巻に対する赤尾は攻なの受なの…?どちらもあり得るから凄く気になる。笑 一応そこは赤尾が譲ってあげたのかな…
いや!でも赤尾攻っぽいしなぁ…
こちらでは坂巻が攻になっているんですね、そうなの?
この二人に加わる戸川恵ちゃんを入れての三角関係がすき。
まだ戸川ちゃんに未練がありそうな坂巻も、さらさら未練が無さそうな戸川ちゃんも、そこを狙って坂巻を頂いちゃう赤尾も。いとおしいです。
戸川は男だったらなぁ…の思いにも何だか情があって。ユギ先生らしい。
「シオちゃん」も可愛い。
本当に、皆好きになれるんです。
自分が子どもだった頃に発売されたと知ってしみじみすると同時に、作品に出会えたことに感謝したいです。
ユギ先生のご本はどーして、こんなにときめくのでしょうねー!
新米編集者の塩見と大学の後半の池内の物語、2002年出版、雑誌初出は2000年と、時間は経っていますがトキメキは色褪せませんですね。
一冊に五話とおまけまんがが収録されてまして、一話目で、せっかく編集者になる夢を叶えて頑張っていた塩見が働いていた出版社が潰れ、社長夜逃げという憂き目をみます。サクッと文にするとドツボにハマってる感じが否めませんが、真っすぐな塩見と頼りがいのある池内と、社長の枯れた雰囲気も含め、キャラそれぞれが活きている始まりです。
この段階では、池内→塩見で、キス以外はありませんが既に萌え。
二話からは、戸川さんが立ち上げた会社で、新たに編集者として一歩を踏み出す塩見です。あ、戸川さんというのは有能な女性編集者であります。ユギ先生は、女性を描いてもステキ。
三話目からは強面の売れっ子漫画家、坂巻さんも出てきてよりパワーアップ。
今作はお仕事もので、エッチ場面はそんなにはありませんが、全体的に雰囲気ムンムンなんですよ。
仕事描写に惹かれ、塩見と池内の進行していくラブにキュンキュンする感じです。坂巻さんと赤尾さんもオトナの色気があって、また堪らない。
ユギ先生らしく、ビシッと筋が一本通ったステキ作品なのでした。
面白かったです!
ふたりともいい子なのですが、タイプが全く違います。
そのため、すれ違いも多いのです。
お金持ちの後輩・池内は失業中の塩見に「一生食わせるから嫁に来て」などと言って怒らせてしまうし。
塩見は池内の自分に対する恋心を知っていて、無自覚に彼の気持ちを踏みにじってしまうし・・・。
それでも、お互いを好きという気持ちが(塩見は無自覚ですが)あるから、いろいろな障害を乗り越えて無事結ばれたときには幸せな気持ちになりました。
他のレビュアーの方も書いてらっしゃいますが、脇をかためるキャラクターもみな魅力的で、スピンオフでぜひ読みたいと思いました。
いきなり会社が倒産しオロオロしている塩見に、
大学の金持ちイケメン後輩がプロポーズ。
『一生俺が食わしてやるから 嫁に…』との後輩・池内の言葉に、
『馬鹿にするな!』と怒った塩見がイイ!!
やはり受けでも、男ですもの。
男としての矜持は捨ててほしくありません。
塩見の仕事にかける情熱は、可愛いけど男前だと思いました。
そして塩見のプライドを傷つけたと反省する池内も男前で。
塩見への献身っぷりは(ちょい俺様ですが)いじらしい。
脇を占めるキャラもいいです。
戸川女史は仕事ができる男前だし。
ちゃらけた風を装いつつも、実はひっそりと叶わぬ恋を胸に秘めている赤尾。
強面だけど情に篤そうな坂巻。
個人的には坂巻と赤尾の今後が気になります。
ユギさんはこの二人の話を、どこかで描かれていないのでしょうか?
山田ユギ作品を読むときの私って、ニヤニヤしてると思う。
痛くて切ない話が好きなのに、ユギワールドのポカポカにはニヤニヤさせられっぱなしです。
この作品もニヤニヤ。
塩見も池内も、どっちも可愛い。人間性にめちゃくちゃ惹かれる。みんなちゃんと作中で生きてる感じがする。
女子キャラの戸川さんも男前で素敵。