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桂先生の絵が好きで毎回手に取りますが今回の設定の世界観が絵にピッタリでとても登場人物が魅力的でした。
攻めの千歳は特別な吸血鬼。みんな彼に惹かれるとのこと……確かに美形!!冷めた流し目が高校生には出せない色気!
受けの弥生もとってもキュート!最初から恋する顔です!
小さい頃に人間から言われた一言がトラウマになってしまい人間との間に壁を作り人間は食事だ、と割りきり冷たい態度で接する千歳の心を真っ直ぐな視線、態度で溶かしていく柔らかい雰囲気の弥生に癒されました~
柔らかいのに芯がある!可愛い~
そんな恋心を血を通して感じていた千歳が徐々に弥生へと心を傾けていく、でも傷つくのが怖い。そんな葛藤を乗り越えてのデレ!!これが凶器でした!!!
冷めた視線しかしてこなかったのに、恋してからの千歳の表情の可愛いこと可愛いこと!!素直な男子高校生って感じがとっても好きです!!
もっとクールな感じで愛を囁くのかと思いきや!笑
なんとストレートに表現するんだろう!そして相手の嫌なことはしない、喜ぶことがしたい、なんてとっても健気!!
最後は健気×健気になって甘々エンドです!
同時収録のショートストーリーは、野良猫だった猫視点。
気高く野良猫をしていたのに拾われて飼われることになる閣下(そう名付けられる)から見た飼い主(受け)とお見合いを予定している交際相手の彼氏(攻め)の物語。
途中、あれ?もしかして悲しいお話??なんてモヤモヤしたのですが、ハッピーエンドで結果とってもいいお話でした!
お見合いを予定しているくせに受けを抱くなんて、なんてやつだ!と怒り心頭でしたがお見合いを断り受けとずっといる、と逃げ出した閣下を必死で探してきてくれた所に見直す&感動です。
だがしかし、見逃せないのが閣下の擬人化。いい男過ぎる……勿体ないです(>_<)笑
背景が白いところが多くやっぱり今回も気になるな~なんて思いましたが印象的なモノローグが魅力的で千歳のデレも最高だったので神!です!
私の中の性癖にグサりと刺さりました。
桂小町先生の作品の中で一番気になっていて本屋さんで売ってたら必ず買ってやろうと意気込んでいた作品です。
しかしこの作品はマイナーな物なのか、私の運がないのか全く見かけず諦めかけていたある日見つけ即買いしました。(笑)
(話が逸れてすいません。)
俺様で『人間=食料』と思っている吸血鬼の千歳 ×千歳のことが好きな健気な弥生。
初めのうちは全くの一方通行な弥生の想いや『吸血鬼』と『人間』の線引きするのような千歳の言葉に切なく感じました。だんだんと弥生の一途で優しく性格の良いところに触れていき、少しずつ千歳の表情に変化が現れて来たところもよかったなと思います。最後は少しサラッとしてたかなと思いますが、番外編として付き合いだした2人の姿を見られて満足でした。
ただもう少し千歳の過去についていまいち伝わらなかったので、触れて欲しかったかな〜と思ったりします。
『男の子のことは何も知らない』を読んで以来の桂小町先生のファンです。
みなさんおっしゃるとおり、絵がとってもキレイで‥。
あの絵で描かれているなら、正直ストーリーはどうでもいいかな〜なんて思ってもいましたが、今回は違います。笑
ストーリーもよかった。
俺様な千歳(何せ希少な純血種の吸血鬼様ですから)、健気で綺麗な弥生、キャラが魅力的で。
キャラとストーリーと絵が、上手い具合にマッチしていたと思います。
最初から吸血鬼が受け入れられている世界でストーリーが作られているのも、重くなりすぎなくてよかった。吸血鬼ゆえの苦悩が物語の主になってしまうと、この作品の魅力は半減してしまうと思います。
ツンデレの千歳のツンが消えて、デレデレになったところがすごくかわいい。
表情とか、愛おしいです。
何度も読み返しています。
桂小町先生の作品をはじめて読みました。表紙が美しかったのと桂小町先生が気になっていたのとで購入しました。素晴らしかったです。表紙だけでなく、中身の絵も非常に美しかったです。日向千歳くんのギザギザ歯が可愛く思えました。赤城弥生くんは、中性的な感じの見た目で美人さんで、情事の際、とても色気がありました。吸血鬼が人間と共存していて、同じクラスにいるという珍しい設定は、とても新鮮でおもしろかったです。ノラ猫閣下の美しい人も非常におもしろかったです。猫目線で描かれているのが、新鮮でした。
ほわーーーーーー!!
なんだ、この多幸感は。
しあわせです!
この作品を読めてしあわせです!!
興奮気味ですが。
表題作と短編が収録されています。
「花と純潔」
よかった。
本当に、良かったです、この作品。
吸血鬼の千歳と、クラスメイトの弥生。
特別階級である吸血鬼は人を餌としか見ておらず、血をもらいながらも馴れ合うつもりはない千歳。
そんな千歳を想いつつも、その気持ちを隠して気まぐれ選ばれた餌となる弥生。
今日はこの作者さんの作品を集中的に読んでいるのですが、「分岐点ここ!?」と思いました。
それまでの作品は心理描写が言葉ではなく雰囲気で、何だかはっきりしない、すっきりしない、わたしのこの読みの裏付けがほしい、という物足りなさがありましたが、ここに来て!来たーーーーーー!!!
吸血鬼は人間にとって魅力的な存在で、気まぐれで選ばれたとしても特別に思われていると思いたい。
そんな気持ちを知らずに「餌」であること、それ以上でもそれ以下でもないことを度々思い知らされる。
対等ではないのは勿論のこと、一個人である尊厳すらも持てない関係。
もう泣けます。泣きましたよ。きゅううううってなりすぎて。
弥生に去られた後の千歳の心理も切ないの嵐で、もうほんとに、心臓がいくつあっても足りません。
良い。
本当に、良いです。
絶対に読んでほしい。
そして心臓を鷲掴みにされて悶えてもほしい。
素晴らしい作品です。
「ノラ猫閣下の美しい人」
こちらも素敵な作品でした。
気高きノラ猫と美しいひと。
その美しいひとが愛する自分勝手な男。
でも最終的にはすべてがまるく収まってしあわせな気持ちになれます。
この作品の前までは「絵は好みなのに!なぜ!なぜもっと踏み込んでくれない!?」と思っていましたが、素晴らしい進化を遂げられたようで感動しました。
ものをつくるひとって、こんな言葉しか言えない自分が歯痒いですが、本当にすごい。
ぜひ機会があったら、初期の作品を読んでから、こちらを読んでみてください。
この作品を生み出すために作者さまがされた見えない努力や苦労が、少しでも多くの読者に届きますようにと願わずにはいられない、そんな素晴らしい作品でした。