学園祭で、男ばっかのバレエ――!?

少年はスワンを目指す

shounen wa swan wo mezasu

少年はスワンを目指す
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神11
  • 萌×27
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

76

レビュー数
7
得点
99
評価数
26件
平均
3.9 / 5
神率
42.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
リブレ
シリーズ
単行本
発売日
価格
¥1,300(税抜)  ¥1,404(税込)
ISBN
9784799730355

あらすじ

転校生の櫛形は、王子様な外見とはウラハラに、いつも不機嫌オーラで身を包んでいる。
他人を寄せつけない櫛形のことが、原はなぜか気になってしかたない。
そんな中、原のクラスは学園祭で「男子バレエ」を披露することになる。
バレエ経験者・櫛形のスパルタ指導が始まり、二人の距離も変化し…?
大幅加筆&書き下ろし、榎田尤利の青春ときめきボーイズ・ラブ傑作!!

表題作少年はスワンを目指す

原宣広 高校生
櫛形直人 高校生

評価・レビューする

レビュー投稿数7

男子高生の、眩しいほどにキラキラな青春。

どう考えても神でした………( ; ; )素敵な時間をありがとう………( ; ; )

榎田さんのリブレ大版、エロティカ、スリーサムに続いて3冊目です。普段は電車などでディアプラスとか片手に収まる大きさの本をよく読むので、重くて少し不便でした。270ページほどで、1Pの行数も文庫版より多いですが、あっという間に読み終えてしまいました。
メインは、無口で大柄な原×王子のようなルックスなのに口が悪い櫛形。さらに、クラスで委員長を務める孝明と、仲良しでヒップホップダンスが得意な金髪双子・ロクッパチを加えた5人が中心人物です。はじめの3章は櫛形が転校してきてから文化祭を経てバレエを再開し、母親の病の関係で転校を余儀なくされた原との遠距離恋愛、高校を卒業するまでが原・櫛形視点と切り替わりながら描かれます。
BLでないものも含めて青春小説がとっても好きなのですが、本当に、男子高生のキラキラしたパワーと一体感は女子のコミュニティでは絶対に味わえないし、だからこそ魅力的に見えると感じます。文化祭のシーンは、本当に、みんなが高校生として鈴鳴高校で生きて、青春しているのだと思わずにはいられません続き………。大人になって失われたものの存在を思い出します(笑)
もっとすごいのは何と言っても後半40ページ。2人が付き合い始めて10年後の話です。直前までのラブラブシーンからすっ飛んで突然櫛形との別れ話、しかも原は結婚式の前日って話になってるのでどうしたことかと思いますが(笑)、読み進めていくうちに少しずつそこに至る経緯と今の状況が種明かしされていきます。この辺は本当に文が上手い人にしか出来ないギミックで、流石榎田尤利という感じ。ゆっくり謎が解かれていって、最後の結婚式シーンで入場する時、読者がずっと気になっていた部分の種明かしがなされます。ネタバレありにしてるんですが、これは実際に読んでほしいので伏せます!感嘆したので是非ご自身で読んでください!(笑)(といっても他の人のレビューには答えあるんですが………笑 事前知識なく読むと、本当に見事な伏線回収でどきっとしました。)

榎田さんの作品、どれも心理描写が丁寧で展開もスムーズなので安心して読めます。厚くて重い割にはあっという間に読み終えてしまって、もったいない気持ちにすらなりました(笑)1400円と少しお高めですが、青春モノ好きなら損はないかと!エグさもないので、BL読まない人や初心者さんでも入りやすいのではないでしょうか。とても完成度の高い一冊でした。

2

切なさあり笑いありで楽しめました

怪我でバレエを諦めていた櫛形が転校先の高校で自分の殻をやぶり再び踊る道を選ぶ青春もの。
見た目は王子なのに口が悪い櫛形をはじめ
登場するクラスメイトもキャラがすごくいいです。
どでかい身体をしているのに真面目で直球な原の不器用さも大好きでした。

学際での男子バレエ披露に向けて取り組む姿や衣装を決める掛け合いには笑ってしまいました。
そして、櫛形と原の高校生らしいじれじれした関係もよかったです。(青春ですね)

原が転校することを告げる屋上のシーン
原お母さんの入院する病院の屋上のシーン
切なさと優しさがあってうるっと来ました。
そして委員長の結婚式直前に復縁した二人の切羽詰まったラブは最高でした(^^)

0

面白かったけれど。

旧版は未読。非常に榎田さんらしい作品だったな、というのが読後の感想です。

5歳のころからバレエ一筋。美しいビジュアルに才能もあり、努力家の櫛形くん。けれどひざを故障してしまい失意のうちにバレエから離れることに。

という、喪失感を持つ受けくんが、通学する高校の学園祭を通し徐々に前向きになっていくお話。

その展開を軸に、櫛形くん(受け)、櫛形くんに恋しちゃった原くん(攻め)、二人の友達のタカアキくん視点で話が進むので登場人物たちの気持ちが分かりやすく、また『バレエ』に関しては妥協を許さない…、のだけれどコミカルでギャグ要素も入りつつ進んでいくストーリー展開で、さすが榎田さんというべきかとても読みやすかった。

ただ、榎田さんの初期の作品だからなのか、展開が急すぎるところが非常に気になりました。

原くんが櫛形くんに急にキスをするシーン。
1章目は原くん視点で話が進むので、彼が櫛形くんに行為を持っているのはわかるんです。が、櫛形くんがそれを受け入れたのがちょっと急すぎた、というか。それまで「いいお友達」だったのに、あれ、いつの間に櫛形くんはそんなに原くんのことが好続ききになってたの?と思ってしまった。

それと終盤の別れ話のところも。
別れ話が出るのは別にいい。櫛形くんの葛藤や気持ちは理解できる。
高校生の時に晴れて両想いになって、ラブ度がぐっと上がった後、急に10年後になってて、別れ話になってて…、という展開に一瞬ついていけなかった。その、10年という月日があっての櫛形くんの葛藤がうまれるんであって、10年間の二人の軌跡がまったく書かれていないので感情移入しづらかった。

榎田さんらしくリズムよく進むストーリーに、好感度の高いキャラたち。
面白かったですが、榎田さん作品という事で個人的にハードルが上がっちゃってる部分があって。なのでごめんなさい、評価は『萌え』で。

0

旧版と比較しながら読んでも面白い

旧版のノベルズも持っていますが、榎田先生の作品、しかも加筆修正+書き下ろし付とあっては買わないわけにはいきませんでした。
結果、買ってよかったです!!
旧ノベルズ版は、「青春小説にちょっと恋愛」って感じでしたが、こちらはLOVE度が上がって、「青春恋愛小説」になっていました。大満足です!!
挫折してしまったことで周囲を拒絶する櫛形とそんな彼が気になって仕方ない無骨な原。
この二人を改めて、その後日談付で読めたのが嬉しかったです。

1

青春ものは良いのですが。。

個人的に昔の作品を改稿したものはあまり当たりがない印象なのですが、榎田先生の作品なので、期待して購入!
読み応え抜群のボリュームです。
青春もの大好きなので、この世代特有の青臭さを楽しむことができます。
BLメインというより、挫折して周りを拒絶していた受けの再生物語といった印象です。
何より残念だったのが後日談。
せっかく高校時代の甘酸っぱい青春話が急に色褪せたかのような別れる別れないの話に展開していて残念に感じました。。

1

貫け!LOVE!

結構なボリュームのお値段それなりの単行本ですが、楽しくってぐんぐん読めた。
榎田ユウリ名義で刊行中の高校カブキ部に通じる、芸道蘊蓄と青春物の楽しさに、
とにかく「恋に落ちてしまった」、それだけで10年以上、それ以上の恋愛関係を貫く、これぞBLな恋の物語、プラス、ちゃんとドキドキのお初エッチも、久々のがっつきエッチももりもりで、
そして、最終章。
ちゃんと話し合って誤解を解いて、大あわてで仲直りエチ。
みんなが幸せな最後のオチ!
カバー下のオマケも、今現在の高校生だからこそのオマケ。
イラストも二重丸。

3

青春とLOVEのハーフ&ハーフ

「(タイツなんてはいて)チャラチャラ躍って」「男のくせにバレエなんて」
そんな馬鹿げた偏見を軽やかにとびこえていく彼らを、爽快に思ったのが旧ノベルズ版でのこと。LOVEよりも『青春』小説という印象が強く残っていました。
今作はというと、付き合って10年後の彼らが登場する書き下ろし付きで、萌えが増量。大幅加筆もあって、青春とLOVEのバランスのとれた作品となっています。

王子様のような容姿とは裏腹に、勝ち気で口の悪い櫛形。
(弱さや不安をひた隠し、プライドを持ってがんばる姿は私のドストライク!)
一方、我慢強く男気タイプの原。
(硬派そうでいて、頭のなかで櫛形のことを何回、可愛いと言っているのか!?)

無骨な攻めがひっぱっていくとか、可愛い受けが甘やかされるという図式ではなく、前に進んでいく要所要所で手をとったりとられたり、攻受の対等性が強く伝わってきます。
それは改稿されたHシーンにもちらりとあらわれていて、人生に1回しかない初体験のきらめきがハンパないです…
(しいていうなら、幸せMAXすぎて、私はエロい気持ちになれなかったという欠点がありますが、この先も彼続きらはお互いのカラダしか知らないのかも、と思うと激萌えますし、書き下ろしでエロは補充)

そして、彼らの会話に安易な慰めや気休めの言葉はありません。
久しぶりに踊る櫛形に原は「大丈夫だ」と声をかけます。
それは「きっとできる、大丈夫」ということではなく、「失敗してもいいんだ。みんなうけとめてくれる、大丈夫」の意味だと思うのです。

「高校生って、キラキラまぶしい!」という高揚感に身をまかせたあとに、一歩ひいて彼らに目を向けてみると、冷静かつシビアに現実と向き合っていることに驚きます。
軽快でコミカルな印象が表立ってはいますが、どちらかというと奇抜な設定のない、地に足のついた作品ではないかと思っています。

どのシーンが変わっているかを読むことで、榎田先生の意識したポイントやバレエ愛も伝わってきて、ファンとしては非常に面白いです。新旧を比べたことで感じた完成度の高さから、神評価にしました。

カバーも忘れずに外してね。

9

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