商品説明

文庫発売記念
コミコミスタジオ特典書き下ろしショート小説ペーパー
出会った17年前は家事炊事はお手伝いレベルの関白亭主だった阿久津だが、復縁後は家事の腕前をあげている。最近はまた一段レベルをあげて…

作品情報

作品名
十七年目 「薔薇色じゃない」書き下ろしペーパー
著者
凪良ゆう 
イラスト
奈良千春 
媒体
特典
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
薔薇色じゃない(但コミコミスタジオ購入者のみ)
3

(5)

(0)

萌々

(2)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
14
評価数
5
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

20代の頃だったら・・・

17年目との事なので、本編から2年後ぐらいのお話のようです。

長い間回り道してきた2人が、ようやく幸せにおさまった安定感があって、読んでいて楽しかったです。
それにしても、冒頭に出てくる光流の料理の美味しそうなことといったら・・・作っている描写はなくとも、食べている感想を読んでいるだけで、お腹が鳴りそうです。
それに比べて、阿久津の料理は・・・
同じ轍は踏まない・・・と、料理にいそしむ阿久津ですが、恐らくこの行為も最初に2人が付き合ってた頃だったらやはりケンカの種になりそうな気がします。
色々あってお互い加減が分かってきたころだからこそ、成り立つんだろうな・・・

0

料理は愛情というけれど

本品は『薔薇色じゃない』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。

本編の2年後
家事能力を付けた阿久津のお話です。

水野のキッチンスタジオは
いつも料理のいい香りで満たされています。

水野の下で働くスタッフ達も
食に旺盛な食いしん坊ぞろいで
残業で遅くなった今夜も
水野の料理に舌鼓を打ちつつも
素材や調理方法の探求をしています。

若いスタッフの「料理は愛情」との言に
同意を示す水野ですが
愛情という調味料は加減が難しいのです。

その日の夜、
自宅の玄関を開けた水野の鼻孔は
ふぅとスパイシー香りをかぎつけます。

一瞬、カレーかと思いますが
カレーのスパイスとは相容れない
危険な香りが気になります。

キッチンを覗いた水野は
白シャツに黒のギャルソンエプロンをつけ
ガスコンロの前に立つ阿久津に
おかえりと迎えられます。

見た目だけなら
立派な料理男子の阿久津ですが
阿久津の作った料理を食べるには
努力が欠かせないのです。

さり気なく目をやったフライパンには
なにかを薄くスライスした
黄色いモノが炒めてありました。

それが何なのかを
積極的には知りたくはない水野ですが
鋭角な嗅覚はカレーの香りに
横入りする糠臭が気になりすぎます。

なぜカレーに糠?

そんな水野の内心を知らない阿久津は
贅沢煮をエギソチックに作ったと
意気揚々と告げけきます(笑)

和食の達人だった母を持つ阿久津の舌は
なかなか侮れないモノがありますし
贅沢煮事態は悪くはないのですが
なぜに贅沢煮×カレー味になるのか
水野には理解不能です。

しかも伊万里の大皿に盛られた
贅沢煮エキゾチックバージョンは
更にバワーアップしていて?!

B5サイズペーパー両面を使った
少し長めの番外編になります。

出会った17年前の阿久津は
家事炊事はお手伝いレベルでしたが
復縁後は同じ轍を踏むまいと
家事にも取り組み始めます。

働く男同士としてありがたく
愛も深まった水野ですが

水野がインフルエンザで寝込んだ時
不器用なりに頑張った粥を褒められてから
料理にも積極的になりだした阿久津は
変な方向に進化していく事に!!

そんな阿久津の迷走劇の一幕が
今回の贅沢煮エキゾチックバージョン(笑)

贅沢煮とは沢庵の古漬けを塩抜きし
酒と醤油と味噌と砂糖と出しで
柔らかく炊くモノだそうです。

なぜにソレをカレー味?なお品で
水野で無くても疑問符飛ばしますよね。

正統派の料理では水野に敵わないから
別路線で勝負しようとしているらしいのですが

阿久津の愛が詰まっていても
水野が二の足を踏んでしまう事態になるのが
おかしくも微笑ましくて楽しいお話でした。

今度阿久津は
水野に出しの取り方から習うようです。

何事も基本が大事、
愛情というスパイスも何においても
効かせ時が重要ですよね。

頑張れ、阿久津!! (^-^)/

2

阿久津、迷走中

水野が帰宅して玄関を開けると、スパイシーなカレーの香りに混ざる何やら危険な香り…
キッチンには、ギャルソンエプロンを着けて腕組みで立つ阿久津。
水野がフライパンの中を見ると、そこには黄色い輪切りの炒め物。
スパイシーなカレーの香りに混ざる匂いは糠でした。
阿久津は、贅沢煮をエキゾチックに作ってみたそうです。
(贅沢煮とは、たくあんを塩抜きして醤油だしで煮る料理だそうです)
阿久津は、水野が寝込んだ時にお粥を作り、それを水野に感激されて以来料理作りにハマったようです。
正統派料理では水野に敵わないので、新しい味で勝負することにしたようなのですが、出来上がった贅沢煮を食べたら美味しくない…
阿久津は、水野に料理の基本から教えて欲しいとお願いしました。
料理は愛情と似ていて、遊び心も必要だけど加減が難しいということでした。

亭主関白男だった阿久津がキッチンに立つようになっていて、阿久津頑張ってるなーと感心しました。
もう二人は別れることなくやっていけますね。

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この作品が収納されている本棚

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