おやすみなさい、またあした。

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表題作恋と小梅とご主人様

藤木和鷹,ニート?
小梅,梅酒の精

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

小梅は「おばあちゃんが最期に漬けた梅酒」の精。
時が止まったような蔵の中で、いろいろな酒たちや、唯一の人間であるおじいちゃんと幸せに過ごしていた。
しかし、小梅を可愛がってくれていたおじいちゃんが亡くなり、蔵が哀しみに包まれていた頃。
一人の青年が、その扉を開けた。
正体を知られてはいけないと、こっそり様子を窺っていた小梅だが、寝酒として寝室に連れていかれてしまう。
そして酔ってまどろむ彼に、人の姿をしているところを見られた小梅は、そのまま抱き寄せられ、優しく口づけられてしまい――!?

作品情報

作品名
恋と小梅とご主人様
著者
松幸かほ 
イラスト
古澤エノ 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
恋と小梅とご主人様
発売日
ISBN
9784773088366
3.7

(29)

(9)

萌々

(8)

(9)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
106
評価数
29
平均
3.7 / 5
神率
31%

レビュー投稿数6

お酒たちが可愛い

絵師様買いです。

酒の精の小梅(受け)。
和鷹(攻め)の祖父の忠昭に我が子のように大切にされ、人の姿を取れるようになり
忠昭とも人間の姿で交流して日々穏やかに過ごしてきました。
でも、そんな忠昭が亡くなってしまいます。
そしてある日、一人の青年が忠昭の家にやってきてー…。


勝手に部屋に居た子とそういうことをする和鷹がよくわからなくて
小梅も純粋無垢なので流されちゃって、あぁあぁあ…って声が出そうでした。
その後紫にしっかりと絞られた和鷹だけど
始まり方!!!って思っちゃいました。

二人の恋愛のお話はもちろんあるのですが、
それ以外のお酒たちの和気あいあいとした雰囲気が私はすごく好きでした。
みんなで買い物行く様子とか、楽しそうだなぁって(*´▽`*)

途中で小梅が色々と勘違いして感情が爆発しちゃうのですが
そのおかげで小梅と和鷹は両思いになることが出来ます。

後は、祖父の遺産問題でひと悶着ありますが、ここで和鷹の職業がわかります。
お酒たちにこれからどうなるかの説明を和鷹がするのですが
全部聞かされた後に紫が「どうしてこんなにお金があるのに、私のチーズを買ってくれなかったんですか!」と言うシーンが
個人的にシュールでクスッとしてしまいました。
紫も可愛いなぁ(*´▽`*)

色々とあった二人とお酒たちだけど
ちゃんと全部ハッピーエンドなので読んでいてほっとしました(*´▽`*)
小梅はこれから色々と和鷹に教え込まれていくんだろうなぁ(*´▽`*)

0

萌え詰まってます(*´Д`*)

『恋と絵描きとご主人様』を読もうとしたら、シリーズものだと気づいて慌てて購入!
いやーーーん、もう、可愛い可愛い可愛い!もだもだします。
小梅ちゃん可愛いの一言に尽きます!

人よりも人ならざる者たち成分多めですw
お酒の精達がいい味出しててとっても面白くて可愛い1冊。

なんでもっと早く読まなかったんだ~と後悔。萌詰まってます。

エノ先生のイラストの小梅ちゃんも超絶可愛いです!
はぁ~、本当にかほ先生の萌えは私にはとってもツボです。

ちょっぴりほろりとするシーンもあって、本当に素敵な一冊!
年の差というか、ショタ成分もありなのでショタ好きとしては序盤からのエッチ描写にも萌えました!

そして、お酒、さらに梅酒好きなら絶対お薦め!
お酒の擬人化、最高です!

2

古民家と蔵が舞台な 優しいお話でした

おっかけしてる先生でも絵師様でもないのですが、どうにもこうにも
気になっていた作品、やっと手に取れました・・・
少々ショタチックではありましたが、ふんわり優しい作品ですんごく好き~
表紙の印象通り!なお話に感じます。

小梅(受けさん)が可愛すぎ。他の姉さま方がおっしゃっておられる通り
攻めがもうちょっと「おお♡」な人だったら、神なぐらい。
地方に実家があり、土蔵がある方とかなら、超うれしいかも この作品。

舞台が 攻めさんの爺ちゃんが住んでた家で、以下のお酒の精たちは
のんべな爺ちゃんに大切にしてもらっていて、爺ちゃんの終末期に
ずっと一緒にいてあげたという設定。
そういうのに弱いんだよなー。途中で小梅が爺ちゃんの仏前で
思い出して泣いたりするのに、一緒になってぐっすんしてしまった。

◆以下、出てくるお酒たち
絵的にみんな若いのが少々違和感・・・
男爵とか伯爵とかさ、しぶいおっさんがいい(笑)

小梅:お婆ちゃんが最後につけた梅酒(最後1本)の精。甚平きてる。
   かわいいー
紫:ゆかり。別名 ゆかりん、もんぺ(モンスターペアレント)。
  ヴィンテージワインの精。
  ?千万?のコレクションの模様。お姫様気質。小梅を溺愛。
伯爵:黒スーツ。ブランデーの精。料理したりする。
男爵:ウィスキーの精。同じく酒肴作る人。
兄ちゃん:別名 ショウ。焼酎の精。小梅と兄弟みたいに見えたかららしい。
殿:日本酒の精。
チャーリー:お話の中で新たに出現した発泡酒の精。
      どうやら大切にされている蔵に持ち込まれると 
      精が出てくるっぽい。
      ビール、マッコリ とか色々蔵に入れてみたい(笑)

皆でスーパーいって、ゆかりんが高いチーズ買おうとしたり、
ローストビーフ、アボガドなどをあーでもないこーでもない と会話したり、
お菓子を色々作ろうーと楽しんでいるのが楽しかった!

お話としては遺産相続が一件落着すると思ったら、小梅ちゃん大ピンチ!
もう今日が最後か といった日に起死回生の必殺技によりハピエン!でした。

他のお姉様もおっしゃっておられる通り、攻めさんがイケてなさすぎる。
くそ真面目な童貞君 という設定でもよかったんちゃうん。。。と
考えてみたけど、それじゃ小説の最初が成り立たないか。しょぼん。

なんにせよ、可愛いお話でした!

3

アイディアは面白いものの…

あらすじ:
「おばあちゃんが最後に漬けた梅酒」の精・小梅(受け)のもとを訪れたのは、和鷹(攻め)という一人の青年。
亡くなったおじいちゃん(酒蔵の主)の孫である和鷹は、遺言書が公開されるまでしばらく祖父宅で暮らすことに…

お酒の精というコンセプトがなかなか面白いファンタジー。
梅酒の精である小梅を筆頭に、ウイスキー、日本酒、発泡酒…と様々な酒の精が登場します。

和鷹はキャラとしては男前攻めですが、登場時はなかなかのダメ男。
酒蔵で酔っ払い、見ず知らずの青年(小梅)を無理やり抱くという大失態を犯します。
その後、他の酒の精たちにどやしつけられ、酒の精の存在を信じてからは真摯に謝罪しますが、酔っていたとは言え節操なさすぎるだろという感じも。
しかし攻めが強引なのは松幸さん作品のお約束なので、その中では和鷹は謝罪するだけでも比較的マシなタイプと言えるかもしれません。

その後、小梅と和解した和鷹は、他の酒の精たちと一緒にしばらく祖父宅に住むことに。
皆で一緒にスーパーに行ったり、料理を作ったり…といった日常描写に癒やされます。

物語後半明らかになる「酒の精」の細かい設定もなかなか工夫されています。
他の酒の精はそれぞれの酒のブランドをアイデンティティとするため、瓶の中身がなくなっても問題ありませんが、小梅は「おばあちゃんが最後に漬けた梅酒」の精。
その瓶が割れたり、中の酒がなくなったりすることは小梅の消滅に繋がります。

したがって和鷹も小梅の宿る梅酒はあまり飲まず大事にしていたのですが、ある日、モブがあやまってその梅酒瓶を落としてしまい…というのがクライマックスの流れ。
中身が零れたことで、身体が小さくなってしまった小梅ですが、思わぬところから救いの手がやって来るという展開も(都合が良いですが)面白かったです。

和鷹がニートかと思いきや実は…な展開は予定調和的でいまいち。
ちゃらんぽらんなようで実は切れ者というキャラだと思いますが、大して努力もせず、仕事もしているように見えない彼のスゴさやカッコよさは作中の言動からはいまいち伝わってきませんでした。

ファンタジーとして設定は面白いだけに、和鷹のキャラにもう少し魅力や個性があれば更に素敵な作品になったのではないかと思います。

5

ショタ風味の梅酒の精

おばあちゃんが漬けた梅酒の精である小梅(受け)と、おじいちゃんが亡くなりその梅酒を引き継ぐことになった孫(攻め)のお話です。

お酒の精が受けという、今まで読んだことのない独特の設定で、大変楽しく読めました。
受けが漬けられて20年近くになるのですが、人型になった受けは見た目は上方修正して15歳くらい。イラストでは小学校高学年くらいです。これは合法ショタですか、と最近めっきり少なくなった淫行年齢の受けに一瞬滾ったり。
おじいちゃんは古く価値のあるお酒を何本も所有していて、それぞれに名前の付いた人型の酒の精がいます。ビンテージワインの紫は小梅大好きなモンペだったり、焼酎のショウちゃんは小梅のお兄ちゃん的な立ち位置だったり、そういう脇役のキャラも楽しかったです。

攻めの和鷹は、おじいちゃんの遺産を相続した「にぃと」で「ねとげ廃人」(小梅談)。一見おっとりした穏やかな人間ですが、料理もお菓子も作れるハイスペックなニート。攻めの作ったホットケーキをニコニコ食べてる受けはただただ微笑ましかったです。
ニート攻めにももちろん裏の顔というか真実の顔はあり、それは最後に判明するのですが、伏線でちょこちょこ出てくるのでいきなり感はありませんでした。

お初のエッチは、受けの本体である梅酒を飲んで酔っ払った攻めが、酩酊状態で受けを見つけ、性的な知識皆無の受けをやっちゃうというなかなか酷いシチュエーションです。めっちゃ丸め込まれて無理やりやられちゃう受けですが、酔ってる割にはきっちり受けをとろかして、tnkも半分しか挿れなかったりで、悲壮感はまったくありませんでした。ちなみにこの「半分しか挿れない」パターンが新鮮で、個人的にかなり萌えポイントでした。

ほのぼのまったり微笑ましく終わるのかな、と思っていたら、最後にとんでもない展開が待ち受けていました。
ネタバレにつきその展開については書きませんが、残りページ数も少ないのにどうなるの、とハラハラしてしまいました。
ところで攻めにはちょっとショタ属性があるのかな?

4

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