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  • 気がついたら幽霊になってました。

気がついたら幽霊になってました。

kigatsuitara yurei ni natteimashita

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表題作気がついたら幽霊になってました。

黒須一志,水葵の元同級生で父親の病院に勤務する医師
香月水葵,夜の街で小遣い稼ぎをするニート

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

どうせ殺されて死ぬなら、成仏する前にあいつに会いたい──。男とのトラブルで首を絞められ、気づいたら幽霊になっていた水葵。未練を断ち切ろうと向かった先は、高校時代に片想いしていた親友・黒須の元。けれど霊感ゼロな医師の黒須は、水葵の気配にも全く気づかない。しかも水葵の肉体を発見するや、激怒して犯人捜しに乗り出してしまう。霊体の水葵は、必死に止めようとするけれど!?

作品情報

作品名
気がついたら幽霊になってました。
著者
成瀬かの 
イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199008528
3.8

(52)

(15)

萌々

(21)

(10)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
193
評価数
52
平均
3.8 / 5
神率
28.8%

レビュー投稿数10

やっぱり生身がいいね(^-^)

コミカルさもあり、シリアスさもあり。
いい塩梅で楽しく読ませて頂きました(*^^*)


受け様の水葵と、攻め様の黒須は、高校時代の同級生。
水葵は、黒須に片思いだったのだけど、黒須の父親のせいで、卒業以来会うこともないまま10年。
仕事相手の勘違い男から殺されかけた水葵は、気づいたら幽霊になってました!
意識が戻らないだけなので、正確には幽体離脱状態なのかな。

で、死ぬ前に黒須に会いに行く。

黒須には水葵の姿は見えないけど、黒須をダディと呼ぶ子供の匠と、犬のクラウスには見えてるようで。

殺されかけた水葵を保護した黒須は、犯人探しに乗り出すのだけど、辞めさせたい水葵は、あの手この手で必死に止めていて。


水葵視点で進みますが、黒須の水葵への執着は感じ取れてにまにまです。
こんな事なら手放すんじゃなかった、という後悔もいい( ≖ᴗ≖​)
ただまぁ、そんなに惚れてたのに、10年もほっといたのか、という気持ちも湧き上がるのですけどね。

自分に見えないだけで、傍に水葵がいるのだと知った黒須のジレンマとか、妄想するとめっちゃ萌えです。
匠を介しての会話には、きゅんきゅんでした(^-^)


イラストはyoco先生。
口絵の表、コミカルなのもいいけど、裏の学ラン姿のキスシーンがさらにいい(´ω`)





0

攻め父が胸糞

コミカル系のが読みたいなぁと思って、「コミカル・シュール」で詳細検索をしてヒットしたのがこちら。
「コミカル・シュール」に該当しても、えぇ……これがコミカルなの?みたいな作品もあるので(例えば凪良さんの「愛しのニコール」がコミカル・シュールとなってるけど、私からするとコミカル??どこが?となる)念のために、レビューもザッと読んだうえで購入したのですが……。

割と最初のほうで撃沈……。
というのも、受けと攻めがいい感じになるも、それを阻害する攻め父により薬飲まされて犯されそうになる受け。
ボロボロになりながらも何とか逃げ出した受けを、攻めが目撃しちゃうんですね。
で、何があった?と心配する攻めをよそに、ビッチを装って迫る受け……。
それで合体しちゃうんだけど、翌日から攻めは一切目を合わせず口も聞いてくれず、そのまま卒業……。
で、受けが「悪いのは俺だ。裁かれるべきは、俺」と自責の念にかられるんだけど、いやいやいやいやいや、受けは1mmも悪くない。
悪いのは、攻め父じゃーーーー!!!。

なんなの……この胸糞感……。
せっかく両片思いでいい感じだった二人なのに……
この後にどんな面白い展開が待ち受けていようと、笑えないわ……となってしまい、そこで一旦放棄。

そして気を取り直して再び読んでみたけど、やっぱりクスッとする箇所は一箇所もありませんでした……。
ただし作家さんが「コミカルなお話です!」と謳っているわけではないんですよね。
だから、「コミカルシュール」という思い込みを外してレビューすることにしましたが、やっぱり攻め父許すまじ……!!です。
しかも制裁がないまま終わってしまった…。

攻め父の悪の所業(他にも余罪あり)を、攻めも、家政婦さんも、看護師長も、攻め叔父も知ってるのに、10年放置してる。
攻めは子供だったし、次期院長として力をつけるまで、院長である父を追放することができなかったんだろうとは思うけど……。
しかも冒頭だけじゃなくて、ちょいちょいクソ親父が登場するし。

攻めもさ、あんな熱烈に好きだったのになんで10年放置してたのよ……。
攻め父の言いつけを守ってたらしいけど、そんなのBLの攻めなんだから裏でいくらでも手を回したり、受けを見守ることができたでしょーが!!
そして、意識不明の受けを見て睡眠姦を妄想するってところにキモさを感じました。
そして受けは、点滴とか、おしっことかどうしてたんだろ??

中立が迷いましたが、ちびっこ匠とクラウスの可愛さに免じておまけで萌で。

2

「成仏する前にあいつに会いたい」

アマゾンプライム。
yoco 先生が挿絵を担当した本は、ハズレがない。電子版は、表紙絵だけだったけど。
この本も面白かった。

気付いたら殺されて幽霊になっていた水葵。
成仏する前に一目会いたい昔の片思いの人の傍に飛んでいく幽霊の水葵・・
今生最期の願いで、やっと自分の正直な気持ちに向き合えた。
でも、彼には水葵が見えないし、感じてももらえない。
そして彼・黒須一志は、水葵を殺した犯人捜しを初めてしまう。
ビッチ(に見える)生き方をしていた水葵を黒須が暴いていく。

水葵が成仏するまでのカウントダウン、間に合うのかな?・・と、引き込まれる展開。著者は、上手いです。

結末に、ドンデン返しがあって、誤解が解ける、そしてハピエン。
主人公水葵の悲しんでいる人への接し方は、実際に役立てることが出来そう。

1

冒頭が超せつなく感じた 幽体離脱もの

キッチュな表紙に惹かれてget。
内容は(特に前半)色合いからの予想に反してきゅんきゅん。
最後までそのまんまでいけなかったので萌2でお願いします。

表紙、カラー口絵1P目とも、ピンク基調で
受けさんのひょうきんな表情が らぶりー♡
その後ろ、カラー口絵の2P目が個人的大ヒット!
学ラン姿で、高校の屋上でキスする二人の図。わー青春ー
でも今じゃないってわかってるから「懐かしい~」(遠い目)という感じ。
いいわあ。。。

最初の60Pぐらいが受け視点の高校時代のお話(回想)で、きゅんきゅん!
というかせつなくて 胸イタイ。
幽体離脱ものでも、相手に存在を認識してもらえないタイプ。
故に超せつない。
ここで山の頂点に上り詰めて、
たらたらたら と少しずつ私の萌曲線は下降気味。。。

どうやってハピエンにするんだろうと思っていたら、もう一山。
最後の受けさんピンチ の前に、受けさんが幽体離脱中であることを
攻めさんが認識。でもやっぱり攻めさんには見えず
攻めさんと同居しているお子ちゃまには見えていて・・・

ああまどろっこしい、切ない、見たい、触りたい、
声をききたいーーーーーーーー
と せつなさ てんこ盛り。

最後のくっついた後や、その前に意識の戻らない受けさんに悪戯するシーンは
あまあまで糖分的にもよいのかと思いますが、
私はせつなさで盛り上がっちゃいました。

久しぶりの幽体離脱もので うん、やっぱり きゅんきゅん満足!でした!

0

楽しい幽体離脱

絵師買い。
yocoさん、こういうポップな絵柄もなかなかいいな、
タイトルはラノベ風……と、ポップなコメディを想像して手に取ったら
あら、ちょっと違いました。
内容は結構シビアなものを含むのだが、
あっけらかんとした幽体受けのキャラがなかなか楽しく
想像していたコメディとは違ったけれど、軽快でコミカルなテイスト。

ストーカーに殺されかけた水葵は、幽霊というよりは幽体離脱し
高校時代の親友で実は密かに思いを寄せていた黒須と再会(?)する。
体は眠っている水葵だが、離脱した幽体はフラフラと(壁抜けも習得して!)
黒須について歩いたり、寝ている黒須の夢に入り込んだり(ここエロです!)
まぁ、色々とありながら、現在の事件と過去の事件が明らかになっていく。

ん?こんなに多くの人に見られちゃう幽体って一体?
なのに、黒須には見えないって何故?(そうじゃないとお話にならないw)
携帯には写っちゃうの?とか、
この10年、黒須は水葵を思い続けていながら何をしていたの?とか
一方の水葵の生き様ってどういうこと?とか……
色々とツッコミどころは満載だし、展開に強引さも否めないけれど
受け攻め二人のキャラクターは好きだったし、
幽体が夢に入り込むという面白い設定のエロもかなり美味しい。
黒須ダディと暮らすチビッ子匠と
可愛くて賢い老犬クラウスの存在がかなりポイントを稼ぎ、
楽しく読了。

4

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