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表紙も帯も黒と白のモノトーンでまとめられ、
帯には
「白く 零れ落ちる、空っぽの愛だけをくれ」
と悲しい言葉が綴られてます。
表紙や帯の印象通りの内容で、結構堪えるというか抉られるというか…。
読むのが所々キツイ箇所があったのですが、差し伸べられる手の温かさに救われました。
ナツメカズキさんのスタイリッシュでクールな画風とピッタリ合わさって心がヒリヒリしつつ、同時に手の温もりも伝わってきて、すごく良かったです。
幼少期から性的虐待にあい決して幸せとは言えない生い立ちのシロ(受け)。
親に売られ男娼としてしか生きるすべのない男は、心を殺し、体を痛めつけ、見てる方がツライ…。
そんな人の温もりを知らずに育ったシロが、1度だけ温もりを知った唯一の記憶と、その温かい記憶を呼び起こす信虎(攻め)との出会いーーーというお話です。
攻めの信虎。表紙の印象でオラオラ系かと思ったのですが、真っ直ぐなワンコ系でホッとしました。危なっかしいシロから目を離すことなく、逃げ回るシロを見つけて掬い上げて。シロも救われたけど、私の心も救われました。
見た目はコワモテですが、優しくて逞しいです。
一生懸命シロを追いかける姿にキュンキュンしました。
昔、シロに温もりを与えた人。時雨さん…。
幼さが残るシロと時雨さんが過ごした時間が…泣ける(´•̥ ω •̥` )
シロにとってその記憶が生きてく指針にならなず、虚無感で心を閉ざしてしまったのがもぅもぅ…シロのバカ。時雨さんがあれほど…っ(涙)
でも時雨さんとの時間と言葉があったからこそ、信虎の言葉と温もりが伝わったんだから、時雨さんが教えたことは無駄じゃなかった。良かった。
シロを見守るもう一人、春さん。
デリヘルオーナーでシロを商売にしつつ、シロが間違った方向へ行こうが口出しせず、でもシロの幸せを願ってるようにも見えて。ただ見守り続けるのは時雨さんのことがあったから…だよね。春さんの立ち位置が切ない。
そんで時雨さんとの関係が気になる。。。。悲しい物語になるのは覚悟するから、春さんと時雨さんのお話が読みたいです!!!
そしてシロさん。
見てて危なっかしくてハラハラさせられる人なんだけど、エッチの最中の顔が…………っっっっ!これはアカン。体も心も切り売りしてる仕事のエッチなのに、表情のギャップにヤられた。シロさん罪作りやで…。
でもそれ以上に、時雨さんとの時間の中で見せた年相応の表情がめちゃくちゃ可愛かった。そんでそれ以上に、信虎に愛されて満たされる表情はもっともっと可愛かった。シロさん罪作りやで…。
ようやくシロが本音とか涙を見せ、時雨さんに再会したシーンは涙腺が緩む…。今度は道を見失わないよう幸せになっておくれ…+゚。*(;ω;)*。゚+
読み終わるまで気づかなかったのですが、途中から両片思い…ですね?
すんごく好きな設定なので、両片思いを念頭において読み返すとまた違った萌えが楽しめました。お互い想いあってるのにうまくいかないのがもどかしい。。。
ナツメカズキさんの描く両片思い、すごく好きです。
アニメイトさん特典のダブルカバーが欲しくて発売日当日買いに行ったのだけれどすでに売り切れ。シクシク…、どこで買おう、と思っていたのですが後日違う作品を買いにアニメイトさんまで行ったら売ってる!喜び勇んで購入してきました。
内容はすでに書いてくださっているので感想を。
ワタクシ、「親に虐待され、体を売ることにまでなる子ども」というのが地雷でして。
シロの過去が明らかになるにつれ、読み続けられるかなと危惧しながらページをめくりました。でも、ストーリーに引き込まれてしまいました。
ストーリ展開も素晴らしいのだけれど、出てくる登場人物たちがこれまた味があって何とも良い。
クズな父親のせいで自分に価値を見出せないシロ。
そんなシロを助けたいと願った時雨さん。
パッと見金儲けしか考えていないようで、実は優しい春さん。
そして、危なっかしく掴みどころのないシロを放っておけずにだんだん惹かれていく信虎。
シロをお金で買うゲスな大人たちもいる中で、これだけの人たちがシロを助けたいと願っているのに、当のシロは時雨さんとの過去がしこりとなり自ら泥沼の中へ堕ちていこうとする様が、健気で可哀想で、思わず落涙。
それと、なんといってもナツメカズキさんの絵柄が良いんでしょうね。
スタイリッシュでカッコいい絵柄なのですが、そこににじみ出る退廃的な空気がなんとも色っぽい。こういう切ない、シリアス系の作風にすごく合っていて、より一層いい感じになってるのかな、と。
終盤、時雨さんがシロの夢に出てくるシーンがとても印象的。
色々なものから解放されたシロの、これからの幸せを願って。
とにかくすんごい良かった。文句なく、神評価です。
ナツメカズキ先生のセカンドコミックス。こちらの本は分厚いのですが最初から最後までノンストップで読めました!冒頭からギョっ…Σ(゚д゚lll)と、股間に目が行きます(笑)【シロさん初登場シーン】
……想像以上にヤラれまくっているので、(私もそこまで得意ではありませんが)ドロドログヂュグヂュ苦手な方、落ち着いた作品を好む読者様は少しだけ心構えを・・・。
しかし、読んで心から良かったと本気で思える作品です!最後の最後なんて、ほんとうに温かくなれます!感動シーン【多】でした。
キャラに合う声優さんを当てはめて読んだのですが楽しかった♡是非是非【MODS】をドラマCDにして欲しいです!私はドラマCDなると思っております!!!(ちょいとキャストさん多そうですが。。。)CDになったら絶対購入します。そしてたくさん泣く予定。
ナツメ先生の今後も楽しみです♡
とても失礼ながら、表紙やタイトルのイメージで
「スカしてるオシャレ重視なBL」かと思ってしまったのですが
とんでもないです、全力で土下寝_○/|_
絵がとにかくかっこいい。ささっと描いたような感じもするのですが
背の高い男性が少し猫背になってる感じとか、煙草を吸う仕草とか。
お話は王道だと思います。でもこの王道でこれだけ萌えどころがあるなんて作者様の力量は素晴らしい。
受けが夢で時雨さんと再会するシーンで涙腺が・・
亡くなった後もずっと心配で見守ってたんでしょうね。うう・・・。
そして、歌のタイトルが・・
時雨さんがよく聴いていたと思われる歌
シロは時雨さんが亡くなった後、ラジオから流れてきたりしても切ってしまったりで
聴くのが辛かったみたいですよね。
シロの本名=空 歌のタイトル「memory of dear sky」
時雨さんはシロ本人すら知らなかった本当の名前を知ってたんでしょうか。
信虎と気持ちが通じ合ってから、流れてきたこの歌を「懐かしい曲だ・・」って微笑んでいたシロが幸せそうでホロっと来ました。
本当に素敵なお話でした。末永くお幸せに。
妹が作った借金返済のため高給バイトを探していた信虎。
見つけた仕事はホテルの送迎ドライバー。が、実態はゲイ専用デリヘルの男娼・シロの付き人だった。
謝金返済のためと割り切って仕事を始めた信虎だが、シロが客にヤられるところや暴行された傷を手当てしたりするうちに、シロに対して愛しさが募り始める・・・というお話です。
もう、スッゲー好き!!何この物語!!何で今まで読んでなかったの?!
シロも信虎も春も時雨も皆カッコイイし!すごくいいよ!!素敵だよ!萌えるよ!最高だよ!!!
と床を転げまわって好きだー萌えたーと叫んでいても何も伝わらないと思うので、ちょっと落ち着け自分(笑)
まず、キャラクターと設定が最高です。
シロの擦れてるけど純というか無垢でちょっと危なっかしい感じは本当に守ってあげたくなります。信虎は懐の深いお兄ちゃんタイプで、もうこのCP完璧だと思います!
シロに心乱される信虎も、信虎の存在に揺れるシロも最高に萌えます。
信虎がシロに好きだと告げる場面、シロが信虎に想いを打ち明ける場面、切なくて愛しくて、どちらも心に残る素晴らしいシーンでした。
そして、最初にシロに温もりを与えてくれた時雨には痺れました・・・泣きそうです。
シロのこと嫌いだと言いながら、何だかんだで見捨てなかった春。うん、時雨の言う通り、春は優しいよ。シロが自分を売り続けてボロボロになっていく姿を、春は何を思ってみてたんだろう・・・などと考え出すと私はまた床を転げて叫び出しそうになりますわ。
恥ずかしながら、一読した時は題名「MODS」の意味に気付いていませんでした。
読み返して、やっと気付きました。
題名の意味とか気付く余裕を失うくらい、物語に引き込まれていたようです。本当にぐいぐい引き込まれる一冊でした。
キャラクターの仕草や表情で心情を伝えてくる描写も凄いけど、セリフも考えてあると思います。
キャラクターが話す内容に違和感がないんです。
説明的な文章は少なく、けっしてセリフ量が多いわけじゃないのに、ちゃんとそのキャラクターの性格とか思考が伝わってきます。
凄いわ。この作品凄い。大好き。もうそんな言葉しか出てきません。
シロが男娼なので、信虎以外の男性(それも複数だったり)にヤられる描写が出てきます。ノリノリというより、無理矢理系。
そういうのダメ!地雷!という方はいらっしゃるでしょう。
ですが、この作品はそんな酷い境遇にいるシロがやっと好きな人と幸せになる物語で、そこにグッとくると思います!!オススメですよ!!!