綺麗な王子様俺に触れてはいけません

鬼の棲処

oni no sumika

鬼の棲処
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神1
  • 萌×25
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない3

274

レビュー数
3
得点
41
評価数
15件
平均
3 / 5
神率
6.7%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
シリーズ
クロスノベルス(小説・笠倉出版社)
発売日
価格
¥890(税抜)  ¥961(税込)
ISBN
9784773088359

あらすじ

黒髪は災いの証──そんな迷信が信じられている小さな「島」に生まれた黒髪の男の子。
名を奪われ、疫病神「黒鬼」と呼ばれ育った彼はいま無実の罪に問われ処刑寸前だった。
そんなとき、突如海の向こうから「國」が攻め込んでくる。
牢で震える黒鬼を見つけた國の王子は、誰もが触れることを恐れる彼を撫で、お前は私の戦利品だと黒鬼を攫っていく。
華やかな都で王子に「夜」と名前をもらい恋人のように甘やかされる夜だったけれど……。

表題作鬼の棲処

(兄殿下)、島に攻め入った國の第一王子で金髪の主
夜、島で疫病神「黒鬼」と呼ばれる黒髪の主

その他の収録作品

  • 幸ひ人
  • あとがき

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レビュー投稿数3

いろいろ気になる

不吉な黒髪であることから、島で迫害を受けていた受け。薬師として生活していましたが、名前もつけられず、人間扱いされず、しかも薬草を盗んでいった島人が使用量を誤って死んだせいで幽閉され、殺されかけていました。
そこに島を討伐にやってきた國の第一王子攻めが、殺されかけていた受けを見つけ、戦利品として國に連れ帰ることに…というお話です。

人として扱われず、名前すらなかった受けが、キラキラ金髪の王子様に保護され、「夜」と名前をつけてもらいます。盲目的に慕うようになるのはわかりますが、その割には攻めに対する態度がごく普通。好きだとは思っていても、態度があまり特別な感じに見えませんでした。
あと、なぜか受けは敬語しかしゃべられない設定で、そのせいで頭の中で考えていることまで『あまりよくないですね…』とか『どうしてでしょう…』みたいな調子で、それがすごく違和感がありました。そのくせ「いけない、こんなことでは…」とか言ってるので、全然敬語オンリーじゃないやん、と思ってしまったり。何か妙な設定でした。
他にも、人とまともに接したことがないから性的な知識もない、という設定なのに自慰はしてたとか、続きキスは知ってたとか、決められた設定と違った描写が多かったです。

あと、島で唯一受けをかまってくれていた村長の息子。王子が島から受けを連れ去ろうとするのを命がけで止めるのですが、命がけで助けようとするくらいなら、なぜ島の他の人が受けを迫害するのをどうにかしようとしなかったの? と思いました。

2

魔女狩りからのシンデレラ

王道のシンデレラストーリーですね。
他の方があらすじを書いて下さってますが、恐らく皆様が想像している通りの流れと結末です。

私は、コウキ。さんの挿絵も含めて結構好きな一冊です。
攻めの第一王子は、金髪碧眼で物腰が柔らかく一途で、我儘も滅多に言わない絵に描いたような、まさに王子らしい王子。
一方受けの夜は、下層の平民出身で、村八分にされていた過去があり、可哀想なくらい自己評価が低く初心。

身分違いの恋があっさり認められた点や、ボトルメッセージがちゃんと夜の手に渡っていた点なんかは出来過ぎな気がしなくもないですが、まぁ…ストレスなく読めたので、それはそれでいいか。

夜が放ったボトルメッセージも、村長の息子に届くといいですね。
コウキ。さんの描いたちみっこ王子とちみっこ夜のイラスト…見たかったです。

1

ちょっとしたシンデレラストーリー

島で忌避される黒髪をもって生まれ、村人に村八分にされていた薬師の黒鬼(受け)は濡れ衣で、投獄されているところを、海を隔てた文明の進んだ国から来た第一王子(攻め)に戦利品として連れ帰られます。

王位を継ぎたくない第一王子は夜と名付けた黒鬼を恋人役にして醜聞になるように一緒の部屋に住まわせ、仕事がしたい夜のために薬師としても雇って貰えるようにしてくれます。

第一王子は貴族たちには受けはいいが、民には受けが悪いです。対して第二王子は赤髪であることが災いして(この国では島の黒髪ほどではないが赤髪が忌避される)、貴族たちには受けが悪く、民にはいいです。第一王子は、国は民のためにあるべきだから民に受けのいい第二王子が王になるべきだといい、第二王子もまた王としての器は第一王子にあると思い、第一王子のために動こうとします。

第二王子は、最初夜が第一王子が王になるには障害になるからと無理やり連れ去ろうとしたりしますがその後和解して、本を貸してくれたり話をしてくれたり親切にしてくれます。
第二王子は第一王子が夜のことを好きなのを知っているので、自分が子供をいっぱい産ませるから世嗣ぎのこ続きとは考えずに、第一王子には王位を継いで好きな人と生きてほしいと思うようになります。

実は、第一王子は昔から島を望遠鏡で覗いていて夜を知っていて、夜のことを好いていたのですが、そのことには最後の方まで言わないで関係だけ続けるので、結構すぐに第一王子が好きになっていた夜はとても切ない思いをします。
さっさと告白してしまえば、こじれてしまうことはなかったと思うのですが。

不快に思う程、悪い人はあまり出てきません。
島の人たちは酷いけど。最初のちょっとだけなので悲壮感漂うというほどではないと思います。
それでも村長の息子は夜のことが好きだったみたいですね。村の人の前では一緒になっていじめていたようだけど、時々様子を見にきてくれていたみたいだし、ボコボコにされても攫われていく夜を庇おうとしていたし、焼き討ちされてしまった夜の家を片付け花を飾って悼んでいたようだし。もしかしたら、あのまま王子たちが来なかったら、村長の息子と恋仲になったかも。

夜はとても素直な子で、でも皆に忌避され最小限の会話で育ったおかげで薬について以外何も知らない無垢な子になりました。自分の境遇を嘆くこともなく暮らしている姿には涙を誘います。
まだ関係を持っていないでただの恋人の振りの時に、噂をまに受けた同僚に「殿下のアッチ」の方はどうなんだ?と興味津々に聞かれて、アッチってどこですか?と返すところ。「あー、これはシロだな」と返され、意味がわからず周りの同僚たちに聞いても皆にも微妙な感じでかわされるところは、薬室の中の気まずげな空気を想像するとニヤニヤしてしまいました。

お話的には第一王子と第二王子の王位継承争いに迫害されていた夜との恋が絡んだちょっとシンデレラのような話です。
国のことを考えてはいても、王や有力貴族たちはそっちのけで2人で押し付け合いをしている感じもしないでもない。王位などそう簡単に譲る譲らないとはできないからお互い王にふさわしくないと画策し、王にも子供は作らないと宣言しているようですが、実際王が崩御した時には一悶着あるんでしょうね。その時に夜が傷つかないことを願ってやみません。
今まで不吉だなんだと村八分にされてそれでも健気に生きてきた夜がこれから幸せになるといいですね。

あとがきでお伽話がテーマで、第二王子が桃太郎だと書いてありましたが、お伽話を彷彿させるお話でした。ただ普通は王位継承を争うのはどっちもが継ぎたいと争うのにその逆ってのが新鮮でした。

3

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