ゆみなり

yuminari

ゆみなり
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神5
  • 萌×24
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
47
評価数
11件
平均
4.3 / 5
神率
45.5%
著者
 
媒体
コミック
出版社
祥伝社
シリーズ
onBLUE comics(オンブルーコミックス・祥伝社)
発売日
価格
¥650(税抜)  
ISBN
9784396783952

あらすじ

素晴らしく
上質な
おじさん受。

「俺に弓道教えてよ。セックスに依存するのやめにしたい」

遊び人弟子×奥手な師匠年下攻弓道師弟ラブ!

ゲイで遊び人の弓(きゅう)は、父の急死以来
男とのセックスに依存気味。
そんな折、亡き父の親友・秀島の弓道姿に惹かれ、
秀島に弟子入りして弓道を習い始める。
だんだんと弓道に真剣になっていく弓だが、
奔放な男遊びを秀島に見つかって叱られてしまう。
ヤケになった弓は「嫉妬してるの?」と
師匠である秀島に迫るが―――。

表題作ゆみなり

高倉弓,ゲイの遊び人
秀島耕介,亡き父の親友で弓道の達人

その他の収録作品

  • 引越して来てみたものの Way back home + α(描き下ろし)

評価・レビューする

レビュー投稿数4

愛しさと哀しさ

表紙の弓(きゅう、左の若い方)がキレイ〜!って思って、とっても期待して読みました。
タイトルもいい!
「弓道」もいい!
親友の息子、もいい!

でもね。ちょっと足りない?ちょっとずれてる?
いや、じゃあ私はどんな展開を望んでたのかなぁ…そう考えるとよくわからないのだけど、弓は年齢よりも行動が幼く、秀島は年齢よりも達観しすぎなような。
これが「年の差CPの恋愛としてのリアル」を浮かび上がらせていると考えれば、それはそれで納得ですが。

「弓道」が舞台に選ばれた、というのはホントに素晴らしい、目の付け所がいい、と思いました。
日本の「道」ものって、やっぱりストイックで、それが故の色気が漂う。でも剣道じゃ顔が見えないし、柔道じゃもろに格闘技的だし、弓道の静けさと、試合や競技というよりも己との対峙ともいうべき精神性、袴姿の美しさ…
的を狙う、それは恋心を定める矢。そんな比喩もある?

二人は恋人になって、でも私には、弓はあんまり変化・成長してなくて、秀島の大いなる諦め的包容があって初めて続いていける関係のように見えた。秀島サン甘やかしすぎじゃない?でもそこに、そこはか続きとない昏さがあるなぁ。多分ね、自分の方が圧倒的に早く逝くって思ってるんだよね。だからそれまで彼を愛していいですか?って思ってる、きっと…

3

年上受けで、弓道で、

素晴らしく
上質な
おじさん受。

年上受け好きとしては、けっして素通りできない帯をまとったこの本。
随分前に、on BLUE掲載時に第1話だけ読んだことあったけど、ようやく1冊にまとまったのね。

この作品、つっこみたい所は色々あるけど(例えば、弓の父が亡くなって唐突に秀島が弓に関わりだしたように見えるけど、弓の父が生きていた頃の弓と秀島の関係性がよくわからないとか、弓と秀島のビジュアルがコロコロ変わるとか、そもそも強引に割り込んでおいて子どもだけ残していく弓の母って、とかとか)
でも、まあ、そんな事はほっといて、
弓道がモチーフになっているだけで萌萌プラス。
あの胴着で、弓を射る時の姿って、ものすっごい萌える。
秀島の色素の薄そうな髪や肌や瞳、絶妙な禿げ加減の広い額が激エロいので、
もう「神」!

1

親友の息子。

今作はなんというか、先生独特の毒気が感じられない正統派な雰囲気のお話でした。意外だったけれど、読み進めるうちに秀島の切なさや弓の焦燥がジワジワと心に沁みてくるんです。男同士が複雑な思いで繋がっている、繊細で女人禁制な部分を垣間見せてもらった感じ。その絆をもたらしているのが弓(道)なんですね。

どーでもいいんですけど、初めて弓道を知ったのは、竹田真理子先生の漫画『いつかグリーンパラダイス』でした。武道男子、萌えます。特に弓道って立ち姿が優雅なのに緊張感があって、袴姿も凛々しくてセクシー。スーツとはまた違った男前度が上がるニッチなコスチュームです。個人的には『草の花』が弓萌えの原点にあるのが大きいかも。弓にエロスを感じていらっしゃる先生にすごく共感します。射会を覗いたことがあるけれども、おじさまの射にストイックな色気を見出すなんて…、腐ってなければそんな目で見られませんことよ。

高倉弓(きゅう)は弓の達人である父親に男手一つで育てられたゲイのリーマン。特定の相手は決めず寝るだけの関係で満足している遊び人。父親が亡くなり、同じマンションの階下に住む父親の親友、秀島が晩ごはんを届け続きてくれるようになってから、二人の人生に転機が訪れる。

弓と秀島、交互に視点が描かれています。読んでいる最中は全く気にしていなかったので、読後改めて作家さまによる意図的な仕掛けだと知ると、その自然な仕上りにちょっと驚きました。シンプルなセリフや間に全てを語らせる表現は、セリフ皆無の作品『かえってほしいの』を発表していらっしゃる作家さまの得意とするところ。人物が語る言葉は地味にドラマチックですが、彼らの表情もまた雄弁です。

秀島と父親の絆を弓は超えられるのか。彼は秀島の指導の下で弓の稽古し、その道を体得していくことで自分の気持ちを探っていく。秀島は弓に抱く邪な思いの正体を知るため、弓とセックスすることで答えを見出そうとする。両者が対極に振れようとして身を預ける様子が、なんだかドキドキするんですよね。最後は…、愛です!愛で締めくくられる結末に泣けました。

Krovopizzaさまのレビューでも触れられていますが、弓が生まれた頃のエピソードが好きです。このシーンにもヤラレちゃいました。

書き下ろしも愛に満ちているんです!ちょっとウザいのでこの辺にしますケド。。秀島の大人の配慮にきゅんとします。道着姿も萌えたけど、三つ揃いもダンディーでステキでした♡

2

切なく味わい深いオジサン受け

「素晴らしく上質なおじさん受」とのキャッチコピーに惹かれ手に取ってみた本作。
弓道の師弟という設定と黒娜さかきさんの渋みある絵柄が大変良くマッチした一冊です。

攻めとなる弓(きゅう)は、ゲイの会社員。
自分を男手一つで育ててくれた父の死後、寂しさを紛らわすように男遊びを繰り返しています。
そんな彼を心配して度々訪ねてくるのが、父の親友でマンションの真下に住む会社員・秀島(受け)。
弓道の達人である秀島の弓を引く姿を見た弓は、自分も何かに熱中したいと彼に弟子入り志願し…というようなお話。

弓は人とのコミュニケーションが苦手で、つい身体の関係に逃げてしまうタイプ。
秀島に対しても、男遊びをやんわり諌められたことがきっかけで、つい身体の関係を持ちかけてしまいます。
ちょっと不器用なところもある彼ですが、一線を越え、秀島への想いを認めてからの行動は男前。
秀島が自分に父親の面影を見ていることを知る弓は、秀島が父のことを忘れられるよう、秀島の前から姿を消すことを決意。
そのまっすぐな人柄と、弓道の弟子として秀島の教えを立派に受け継いだ姿が、秀島の心を動かしていきます。続き

秀島は学生時代、秀島の父に想いを寄せられていたものの、彼を拒み、自身の気持ちからも目をそらしていた人物。
鈍感かつ臆病な彼は、弓に対してもなかなか本心を見せません。
夜、マンションの上の階で弓が男を抱く光景を想像していますが、弓に対しては弓道の師としての態度を崩さない。
奥手で物静かな言動から、親友を見守り続けたが故に誰とも愛し合えぬまま年を重ねてしまった50代男性の半生が透けて見えるようで切ない気持ちになります。

そんな秀島が道場での弓の姿を見て、亡き親友の息子としてではなく自身の弟子としての彼を認めるシーンが印象的。
一見、年下攻めの弓の方が主人公っぽいですが、本書の真の主人公は秀島で、ストーリーの核は彼が長い時を経て自身の想いに気づき、自らの手で幸せを手にするまでにあるのだと思います。

描き下ろしで語られる、弓が赤ちゃんだった頃のエピソードにもじんわり感動。
弓の父親の気持ちはハッキリ語られませんが、秀島が自分の想いに応えず、誰とも生きていく気がないのなら、せめて疑似家族として自分の側に置いて人の温もりを感じさせてやりたいと思っていたのかもしれません。
そんな父が育てた弓が本当に秀島の孤独を癒やす存在になるというのも感動的で、年下攻め設定が大変良く活かされた物語だと思います。

静かで味わい深いラブスストーリーとしてオススメです。

4

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