真音 1

shinon

真音 1
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神3
  • 萌×22
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
23
評価数
5件
平均
4.6 / 5
神率
60%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
幻冬舎ルチル文庫L(小説・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784344838048

あらすじ

親の借金を背負った進藤は、連行された暴力団で本部長の富樫に気に入られ……?人気作が描き下ろしを加えついに文庫化!

表題作真音 1

富樫,諏訪組本部長
進藤心音,母親の借金を背負った青年,21歳

その他の収録作品

  • 邂逅1
  • 逢瀬1
  • あとがき

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レビュー投稿数1

静謐で味わい深い任侠ドラマ

2009年の作品の文庫版。
続編も順次文庫化されるとのことです。

極道の世界を描いた物語でありながら、この1巻では派手なドンパチは一切なし。
淡々とした筆致の中に浮かび上がる人情の機微、キャラクターの人間味といったものが大変味わい深い作品です。

あらすじ:
失踪した母親の借金を背負わされた溶接工の青年・進藤(受け・21歳)。
工場をやめさせられ、ヤクザの槙原に連れて行かれた先で出会ったのは、暴力団組織の本部長・富樫(攻め・30代半ば)。
進藤を気に入った富樫は、度々彼のもとを訪れ…

進藤は寡黙で硬派な好青年。
富樫を恐れつつも彼の口説きには一切応じず贅沢も望まないあたり、一本筋の通った人物です。
そんな彼が富樫により少しずつ開発されていく様はなかなか色っぽく。
周囲から「野犬」と呼ばれるような、色気とは程遠い生活を送ってきた青年(童貞)が乱れる姿にはドキドキさせられました。

富樫は強引で傲慢で威圧感たっぷりのザ・極道ですが、どこか言動に温かみや愛嬌があり憎めない人物。
気まぐれに進藤の職場にフラリと現れては、食事を奢ったり、軽井沢の豪邸に連れて続き行ったり…と、何かと進藤の気を引こうとする姿がチャーミング。
進藤の母が亡くなった際の行動にも隠れた優しさが見て取れます。

この1巻は導入部のような内容ですが、掴みとしては完璧。
進藤の母の死の真相、
富樫の組での派閥争いの決着、
進藤の今後の身の振り方…等、
気になる事柄が多く、次巻の発売が待たれます(ノベルス版はすぐ読めますがせっかくなので書き下ろし付きの文庫で揃えたい…)。
居酒屋の女将さんと富樫の丁々発止のやり取りも微笑ましく、生活音が聞こえてきそうな日常描写に引き込まれます。

富樫、進藤の他にキーパーソンとなりそうなのは富樫の部下・槙原。
槙原視点で物語が展開する箇所も多く、富樫と進藤の人物像を客観的に分析する役割を果たしています。
巻末の番外編「邂逅1」も槙原視点の話。
当時23歳の富樫との因縁めいた出会いが描かれており、ドラマを予感させます。

書き下ろし「逢瀬1」は、進藤の働く居酒屋に富樫が訪ねてくるという話。
富樫が来たことで常連客は帰ってしまいますが、詳しくない話題を振られていた進藤は、富樫の来店にひそかにホッとする…という話でした。
こちらも続編で「逢瀬2」「逢瀬3」…と新たに書き下ろされ、その度二人の距離も縮まっていくのかと思うと楽しみです。

4

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