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一緒にいつづけたら、好きな気持ちがだめになりそう…。
興津さんと斉藤さんに何回もらい泣きしたことか…
前半の俺様な陶也、後半の激甘な陶也、ミニドラマの可愛い陶也…変わっていく感情を繊細に確実に聴き手に伝える興津さんの技術は流石です。
斉藤さんの郁は本当に可憐で可愛くて可愛くて…でもただの女々しいヒロインではなく、きちんと「受け止める」強さと慈愛と儚さに満ちた演技もまたなんとも素晴らしい…
テンプレ的な病弱受け設定に囚われず、真摯にキャラと向き合って役作りしている姿勢がひしひしと感じられました。
数々の苦難を乗り越えてきた二人の未来を思うと、筆舌に尽くし難いほど祝福の気持ちと切ない気持ちで胸いっぱいです。
一見王道的なお涙頂戴の話に見えるけど、実は色々と考えさせる深い作品だと改めて実感しました。
「春を抱いていた」でも一度、三枚組があったと思うのですが、もう値段が高くなってもいいから、完全予約制で三枚組でも何枚組でも、映画みたいに『大衆・メディア用の時間に合わせたシーンをストーリーを壊さないくらい程度に削った通常版』、『どうしても全部聴きたいファン向けにしたお値段張るけど兎に角、原作に忠実ですの完全版』と分けて発売してはどうでしょうか。
CD化決定の発表当時、原作の登場人物に対してCDに出演される声優さんが、この人いない、この人もいないと分かり「ああ、そうするとこのシーンは削られるんだろうなー」と予想していたのですが、実際に今作を聴いてみて、出演している声優さんのシーンまで削られてたり、セリフが変わっていたりすると「ここ、違うんだよー!」とか「このセリフ、聴きたかったー」とか複雑な思いに駆られました。
それというのも、もう本当に私の勝手、非常に勝手ですがただただハイスペックで性格も生まれ変わったようなあの素敵な陶也が、ただ聴きたい‼それだけです。
陶也は読唇術だけでなく、手話も勉強して出来るんですよ。そして郁がする手話をちゃんと分かるんですよ!
あと郁から「別れましょう」と告げられた時、陶也は最初、分からないのです、分かっているんですが、感情が脳がその事実を理解したくなくて分からないのです!!
それくらい郁のことが好きで、別れるなんて考えたくないことなんです。
だから原作だと、その辺にもう少し押し問答があるんですよね。
そして、2人が再会を果たした時、郁が倒れて陶也が郁を自分ちに連れて来た時、陶也は雅也兄さんを自宅に呼んで往診してもらっていたり、ちゃんとしてるんですよ、CDだと電話だけですが…。
郁と映画に行った際なんかは、陶也はちゃんと郁に映画館の寒さを考えて貸し出しのブランケットを借りてきてたりしてるんですよ!
そういうシーンが削られてて、なくて本当に残念でした…。
こんな陶也を、本当に私の勝手、非常に勝手ですがただただ聴いていたかった!!
でもCDを聴いて思うところはあるのですが、それを差し置いても声優さんの演技が素晴らしかったです!
私、今作で一番陶也の号泣シーンが聴きたかったんですよ。
「愛の巣へ落ちろ!」で陶也が澄也に「ゾクゾクするぜ、澄也」と言い放ったシーンを聴いて、続編発売決定で、逆にこっちが陶也の号泣が聴けるかもと分かった時、「こっちがゾクゾクするぜ、陶也」とずーっと思ってきたので、興津さんが見事に号泣してくれて「そうだよ、そうだよ、さすが興津さん‼」と本当に感激しました!
そして終盤の郁が篤郎に「守ってあげられなくてごめんね」「篤郎のせいじゃないよって言えなくてごめんね」と訴えるシーンなんかは涙、涙でした…。
ああ、私は郁に篤郎に謝ってほしかったのか…、と音声を聴いて思ったというか、斉藤さんの演技がこちらに真に訴えかけてきてたというか、兎に角、涙が止まらなかったです。
色々言いましたが、それ以上に削られていなかったシーンが素晴らしくて、何回も聴いています。
種族や階級、薬物、家族関係など色んな人間ドラマ要素が凝縮されている虫の世界。
ドキドキハラハラしながら聴き入ってしまうほど世界観もストーリーも完成度が高い。
やさぐれた攻めが受けの純粋な愛情に触れて、戸惑いつつも惹かれてしまい、人間(?)として成長していく更生物語の描写に、メイン二人の好演が更に説得力を持たせている。
特に心に刺さったのが筆談やモノローグがない会話シーンでの郁の演技。
映像や絵もなく文字もない状況においても、息遣いと母音だけでここまで表情の可愛さを出せる壮馬くんの表現力に感動。
音声しかないのに、郁の泣く顔も、焦る顔も、安堵する顔も、恐怖に怯える顔も、期待に輝く顔も、恥ずかしがる顔も、幸せそうに微笑む顔も、目の前に鮮やかに浮かんでくる。
口がきけない受けの設定といえば、『牛泥棒』でも思ったんだが、
ドラマCDで喋れない役って、実は叫びや泣きなど派手な演技よりも声優の力量が試されるのではないかと。
私の日課は深夜にBLCDを嗜むことなのですが、前からずっと気になっていた此方の作品をやっと手に入れましたので軽い気持ちで聴き始めました。
かつてここまで泣いたCDは無いです。腐女子歴5年くらいのまだまだ初心者なのですが、それなりに枚数は聴いてきたつもりです。過去にもこのような感じのCDは聴いてきたはずなのですが、なんでだろ。こんなに泣いたこと無いので自身が一番驚いてます。これはこの後の私の腐女子人生に多大な影響を及ぼすほどの...本当にこの作品に出逢えてよかった。
お話の内容とかは書けないです...もともとレビュー下手だしあれこれ書くより聴いてほしい!ってスタンスでやってるので(じゃあ書くな、という話なのですが...すみません...)...これはご自身の耳で体験して頂きたいです。合うか合わないかは人それぞれだと思いますし、皆さんがいいねって仰ってる作品を読んでその気持ちに共感できなかったこともありますので、皆様のレビューを参考にしつつ、是非ご自身で...!!と思う次第で御座います。
私はこの作品を聴いて、『命ってなんだろう』『生きるって、しぬってなんだろう』『愛し愛されるってなんだろう』...そういうことを、郁ちゃんと陶也くんと一緒に考えました。長くは生きられない、という状況下の中で、『愛』と『し』の狭間で揺れ動きもがき苦しむ郁ちゃんの境遇に、何度泣かされたことか。物語の結末、郁ちゃんが出した答えにも涙が出ました。あぁ、そういうことなんだな、ってストンと胸に落ちてきて...うーん、泣くよ。これはもうボロ泣きですよ...こんな泣いたの過去に本当に無いです。涙もろいのでよく泣くけど、ここまで穴という穴から液体が出てくるなんてなかったよ。
本当にこの作品に出逢えてよかった。感謝しか無いです。このシリーズは不幸境遇の子が多くてメンタル辛いけど、いっぱい考えさせられる素敵な作品です。今も郁ちゃんと陶也くんは、あの町で幸せに暮らしてるんだよね。ずっと幸せでいてほしい。
ありがとうございました。
(何の役にも立てそうもないレビューを投稿してしまいすみません...少しでも聴きたい、と思ってくださる方がいらっしゃることを願って。)
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原作未読です。
CD自体二枚組と、ボリュームが少ないわけではないのですが、他の方のレビューを読み、
大幅にカットされていることを知りました。
小説原作はボリュームがあり、さらにこの世界観。
設定が擬人化と独特な世界観で、
キャストの人数も多いおなると、私のような
原作未読では、ストーリーについていけなくなる可能性もある。ですが原作未読が吉な部分もあると思います。カットされている箇所に神経質きならず、違和感なく聞けました。なんかさらっと流されたなと感じる部分が全くなかったとは言えませんが。
どこをカットするかは補足するか等は製作者側の力量で永遠の課題なんだとは思います。
本編が、救いのないほど、主人公が不幸設定なので、おまけCDは確かに飛びっきり甘い内容のものが欲しかった。
でもテーマが本当に辛くて何回も泣いてしまいました。
家族がテーマなのか、恋愛がテーマなのかどっち付かずな感じはしてしまったけど、正直もう少し恋愛に比重がおいても良かったのでは??これBLCD?て確かに疑問になりました。
とても聞く相手を選ぶ作品だなと思うちょっと苦手な方も多いと思います。
「愛の罠にはまれ!」とは、セットで聞くのが正解なんだろうなと思いました。